その時私は

 

娘の寝かしつけを終えて

深夜1人、パソコンに向かい

ブログを書いていると

 

LINEが入ってきた。

 

 

 

 

 

芽衣LINE

「ねぇ、パンダ、

 お願いがあるんだけど。」

 

 

 

私LINE

「えー」

 

 

 

なぜ日奈子と芽衣は、

私へのLINEの入りが

唐突なんだろうか。

(※日菜子と芽衣は私の地元の友人で

  私と同じように、進学の際

  地方から都内へやってきました。)

 

 

 

芽衣LINE

「ひとまず用件とか

 聞いてよ( ゚д゚)」

 

 

 

 

私LINE

「ことわるっ( ̄(工) ̄)」

 

 

 

 

芽衣LINE

「今度さ、私の知り合いの家で

 ホームパーティーが

 あるんだけど

 一緒に参加してくれない?」

 

 

 

 

私LINE

「いや、今の

 私のメッセージ読めてた?にっこり

 

 

 っていうか、

 ホームパーティ???

 

 

 なんで私と??

 

 

 私その手のやつは、

 参加しちゃうとなんか

 おしゃべりおばさんしちゃうけど

 

 本当は苦手な気がするし真顔

 

 

 

 

芽衣LINE

「それは知ってる。

 

 パンダは本来、気ぃつかい過ぎて

 団体苦手だもんね。

 

 でもさ、主催が外国のご夫婦で

 その奥様の方が、

 これから私が関わる仕事関係で

 とっても大事な繋がりになるのね。

 

 だから私はそこに

 仕事を兼ねて参加するんだけど」

 

 

 

 

私LINE

「ふむ。

 

 

 …仕事の繋がりとか言われると

 それはちょっとまぁ

 アレだけど。」

 

 

 

 

芽衣LINE

「さすが。

 

 

 いやでも今回、

 パンダに声をかけたのはね、

 

 その中の私の知り合いに

 

 パンダのブログを読んで

 パンダのファンだから

 ぜひ会いたいって

 

 っていうか相談したい!

 

 って言ってる人がいて。」

 

 

 

 

 

…………真顔

 

 

 

 

相談……

 

 

 

 

 

 

私LINE

「…私のブログを読んで???

 

 

 っていうかなんでその人が、

 私のブログを知ってるのだ??

 

 ソレニワタシ

 エイゴハナセマセンおばけ

 

 

 

 

 

芽衣LINE

「いや外国の方は、

 主催のお宅の人だけで

 

 パンダに会いたいっていう

 その人は日本人だよ。

 

 ブログは、私が教えた。」

 

 

 

 

私LINE

「じゃあつまりもしかしてそれは

 

 うちの旦那も不倫してるから

 やっつけてください!

 

 

 みたいな話とか?真顔

 

 

 でも私さすがに、

 全く知らない方の話に 

 介入するわけには…」

 

 

 

 

まだ何も聞いてないけど

勝手に妄想おばさんになる私。

 

 

 

 

 

芽衣LINE

「いいからいいから。

 ひとまず会うだけ会ってみて!

 

 詳しいことは

 又聞きだとニュアンス違いそうだし

 長くなっちゃうから

 実際に会って、本人から

 聞いてもらった方が早いと思う。

 

 

 もしかしたらその人も

 何か抜け出せるきっかけに

 なるかもしれないし。

 

 パンダもたまには育児の合間に

 こういうの

 参加するのもいいじゃん!( ̄▽ ̄)」

 

 

 

 

私LINE

「…いやだから、大事な仕事とか

 抜け出せるきっかけに

 とか言われたら

 

 断りにくいけど

 

 ホームパーティーって

 

 そういうのは・・

 

 

 ぶつぶつぶつぶつ…凝視

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10日後。

 

 

 

 

私LINE

「ぎゃおー、美味しそー。

 ご自宅でこんなの

 すごいですぅー。

 

 コレゼンブオクサマノ

 テリョウリデスカっ!?」

 

 

 

 

結局来たな。

 

 

私、来ちゃってるな。

 

 

ホームパーティーとやらに。

 

 

 

 

 

そして私、

思いっきりよそ行き仕様で

なんとかしようとしているな。

 

 

 

目の前のテーブルには

多国籍のお料理と、

 

素敵な感じのする

キラキラ男女が合計10名ほど

集まっている。

 

 

 

 

その参加者の方は

ご夫婦もいれば、独身の人もいる。

 

年齢層は皆、私と同じくらいか

少し年下で、女性7名、男性3名。

 

芽衣は社交的で、交友関係が広く

語学も堪能なので

こういう集まりは日常で

 

私も独身の頃は時々こうして

異業種交流的な気持ちで

参加させてもらったりもしていたが

 

久しぶりすぎて

キョロキョロドギマギ

怪しいおばさん化している気がする。

 

 

 

 

 

ジェシカ

「cheers!!」

 

 

 

主催者のジェシカの乾杯声で、

ホームパーティーは始まった。

 

 

 

 

 

 

 

一体この中の誰が、

私に相談したいのだろう。

 

 

今回の主人公となる人は、

誰なの?

 

 

 

 

 

 

 

夜に続く。

 

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