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最近読んでくださる方が多くなり

途中から見ていただいている方のために

簡単なあらすじをまとめています。

 

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最新のあらすじ。

 

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ちびミキちゃんに会いたいと
しきりに言い始めたタクヤ。
 
しかし私もミキの母親も
タクヤにはもう2度と
ちびミキちゃんを会わせたくない。
 
 
ミキも勿論今すぐには
タクヤに会わせる気などないが
これから続く未来に
どうするかは悩んでいるだろう。
 
 
けれどどちらにしてもあの時、
ちびミキちゃんを
タクヤから引き離せたことは
絶対に正しかった。
 
 
どんな親でも親。
 
 
そういう考えの人もいるが
例外だってある。
 
 
 

少し私の話になるが、

 
この4月から私の勤める会社に
部下として入ってきた女の子に
いつも自信なさげな子が
1人いる。
 
 
私の会社は入社時に
SPIテストといって、
学力や性格適正診断をするのだが
彼女の学力は高く、
しかし人との軋轢に弱く
考えが流されやすいという
診断が出ていた。
 
 
面談をしたのは私で、
頼りなさは気になったものの
軋轢のある環境ではないし
過去のキャリアを見ても
十分活躍できると考えて
入社してもらった。
 
 
しかし彼女は
日に日に生気をなくしてゆく。
 
 
暗記力や調べが必要な仕事は
しっかりこなせるのに、
外部内部に限らず
人と関わる場面になると
別人のように、急にミスが増える。
 
 
私の関わる仕事は、多少のミスが
大きな損失や訴訟にまで
繋がることがあり、
 
これではいくら頭が良くても
この仕事は難しいのではと
同じ部署にいる誰もが頭を抱え始めた。
 
 
そんなある日、
その彼女が同じミスを起こしたため
彼女の指導係が少し強めに注意した。
すると彼女は
 
 
「すいません、 
 気を付けますから」
 
 
そう言いながら
 
 
寂しい表情で笑顔を見せた。
 
 
 
その顔が私にはまるで
叱られた子供が
母親の機嫌をとりたくて
その場を取り繕うために
無理して笑う笑顔に見えて
胸がざわざわした。
 
 
 
叱られたのに、どうして笑顔に?
 
 
 
この違和感は
あとでこの指導係からの言葉で、
あぁ、そういうことかと
納得してしまった。
 
 
 
彼女の母親はネグレクトで
虐待も受けていたようだと。
 
 
 
 
彼女のあの作り笑顔は、
幼少期の頃からだったのかもしれない。
 
 
 
続く
 
 
 
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