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途中から見ていただいている方のために

簡単なあらすじをまとめています。

 

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最新のあらすじ

 

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その日は別居後、
ミキにとって初めての週末。
 
一人暮らし状態のミキは
久しぶりに前職の部下たちと
夜に食事に行ったようだ。
 
 
 
そして翌日は
私と一緒にランチに行った。
 
私の顔を見るなり笑顔で
ちびミキちゃんの
おさがりを渡してくれたが
その雰囲気は
どことなく寂しそうだった。
 
カフェに入り、2人で差し向かう。
 
 
 
「ねぇ、ミキ。
 また痩せたと思うんだけど
 大丈夫?ちゃんと食べてる?」
 
 
 
ミキ
「うん、一応、昨日も外食だったし‥。
 
 それより‥‥ 
 タクヤのことなんかより…
 
 チビミキと離れてさ、、、
 辛いよ‥寂しいよ…なんか、、
 心にぽっかり
 穴が空いたというか‥」
 
 
ミキの目から
大粒の涙がこぼれ落ちた。
 
 
 
「そうだね、1日だって
 離れるのは辛いよね…でもさ、
 ご両親が見てくれるなんて
 心強いよね。」
 
 
 
ミキ
「うん、ほんとにそう。
 本当にありがたいの…」
 
 
 
 
それから私は
ただただ話を聞くことしか
出来なかったが
 
 
ミキは話しながら、
ボロボロ泣きながら
野菜たっぷりのカレーを食べた。
 
 
食べきった。
 
 
ミキ
「辛いけど、、
 力つけて、元気になって
 笑顔で迎えに行きたいんだ。
 だから‥食べる。」
 
 
 
「うん、そうだね。
 ほんの少しの間の辛抱だね。」
 
 
 
 
なんて。
 
 
 
本当は離婚とか、人との別れとか
 
なんだかそれはまるで
世界の終わりのような
世界で自分だけ
たった一人ぼっちのような悲しみ。
 
 
どうしてこんなに辛いのか
どうしてこんなに苦しいのか
 
 
そんなことわからない。
 
 
あんなやつと別れて
いない方が幸せ。
 
 
それでもやはり
胸のどこかが痛くて苦しいのだ。
 
 
今…どうやったら
ミキが元気になるのだろう。
 
 
 
私に、
何ができるというのだろう。
 
 
私たちは外に出た。
 
 
 
ウィンドゥショッピングでも
洋服やバックなど
素敵な何かを見たら
ミキのテンションが上がると思った。
 
 
けれどデパートに入っても
ミキの目に入るものは
チビミキちゃんのものばかり。
 
 
本当はもう少し一緒にいて
どこか気晴らしにでもと思っていたが
 
 
ミキは、今日は帰るねと言った。
 
 
 
少し夕暮れ時の銀座の交差点。
 
 
ミキが空を見上げた。
 
 
 
 
ミキ
「世界はこんなに
 キラキラしてたんだね。
 
 わかっていたけど忘れてたよ。
 
   綺麗だね。頑張らないとね。」
 
 
 
 
 
ミキ、そうだよ。
 
 
世界はもっと広くて
辛いことだけじゃなくて
 
実は自分を傷つける人なんて
そんなにいなくて。
 
 
だからどうか、頑張りすぎず
 
 
負けないで。