登場人物
私=おもちゃのパンダ 38歳
一応企業の主任。ワーママ 1歳の娘あり。
これからの物語の主人公
ミキ=私の後輩 33歳
広告代理店でトップの売上を上げるワーママ
タクヤ=ミキの夫 27歳
有名企業に勤めてはいるがその実態は・・
娘 = ちびミキちゃん 2歳
私
「とにかくもう今後
こんな危険なやつと
絶対に一緒に住んじゃダメだよ。
っていうか、
住めるわけないよね?
別居だよね?
だって暴力だって浮気だって
これが初めてじゃないもんね。」
余計なお世話とは思ったが、
言わずにいられなかった。
ミキ
「うん、
もう離婚を考えるつもり!
タクヤの母親にも
このことは連絡したからね!!」
そっか。
そうなんだ。
離婚は考えてるんだ。
ホッと
したりはしない。
きっとまだ離婚しない。
ミキは彼を許したがっている。
いや、心のどこかではもう
許している。
これほどの事をされたのに。
喧嘩の日
事情聴取を受けた2人。
(娘ちゃんはミキが抱っこ紐で
寝かしつけながら連れて行っていた。)
夜中にミキはマンションに戻り
タクヤは警察官に言われた通り
その日は近くにあるホテルに泊まった。
翌朝、着替えもなにもない為に
タクヤは仕事用の荷物をとりに
マンションに戻ってきた。
(無言で出て行った)
と、ミキから連絡が来て
ひとまず私は
ほっと胸をなでおろした。
◆
その日の夜、
数日分の荷物をまとめに帰ったタクヤ。
実況中継のように
ミキからLINEが来る。
私はまた何かされないか心配で
ミキからの連絡が途絶えたら
すぐに警察を呼ぶつもりだった。
タクヤがだらだらしていて
準備が遅いらしい。
なかなか出ていかないらしい。
そんな様子を知るたびに、
私はヤキモキしていた。
(早く出て行ってくれないかな。)
しかし次の展開は
私が心の何処かで
予想していたものになった。
タクヤ
「ミキ・・・昨日はごめん・・」
タクヤはミキに謝った。
ミキは100%
許したわけじゃないという態度で
ミキ
「……納得してないけど・・
ホテル暮らしされても
お金かかるから・・・」
そう言って、寝室ではなく
リビングで寝るならいいよと
タクヤをマンションから
追い出すことはやめたのだ。