人間、何もかもお膳立てをされてさぁどうぞ、と用意をされてもその環境に甘んじてしまうのかもしれません。
足りないものに対して苦しく焦る気持ち、どうすれば良いか考え抜く力はもしかすると受験では必要な経験なのかもしれません。
娘は明らかに和声に傾倒し、もともと得意ではない英語は手を抜いているように見えました。
英語が1番大切なのに。英語で差がつくのに。
言うまい、我慢をしようと思うけれどももう高校2年生、ますます部活にのめり込む娘についに頭にきて言い放ちました
あのね、やる気がないなら受験をやめたら⁉️貴女のために学費を払うのはバカらしいのだけど
パパがこの様子を知れば激怒するよ。
いいかげん私も応援するのがアホらしくなってしまい…
もういい、貴女に使う学費と勉強の応援を自分のために使う!
そう、最初から自分が勉強したかったのかもしれません。その日のうちにサッサとお茶の水女子大に連絡し、科目履修生のための試験を受けることにしたのです。
そしてあっという間にまた大学生になった私は娘に言うのでした。
音楽学をやっている学生達は貴女と1、2歳しか変わらないよ。彼女達がやっていることを貴女が出来るかな。出来ないと藝大どころではないから。私が中へ入ってみてくるから!怒
藝大も受験科目がすごいがお茶大も日本一聴音が難しい音楽科。先生方も藝大出身の方が多いので研究内容が楽理科と近しいところがあります。
非常に有意義な授業が展開されていて学生も優秀かつ美人さまが多い
その後私がお茶大音楽科での授業に苦しんだのはブログのとうりです…笑
勢いで入った音楽科ですが…はぁぁ和訳はどんどん当てられ、ピアノも人前で弾く公開ゼミばかりで泣きそう
娘には音大の大変さを見せるつもりでした。(ん〜効果あったのかナ🤭?)
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ドタバタで始まった大学通いでしたが出入りすることでのメリットは確かにありました。
●娘にばかり目が行かなくなった!
試験前にはグランドピアノを独占。ヒンデミットや平均律を2週間で仕上げる苦しみを味わい、娘のことを忘れました。
●大学の図書館で借りる本が貴重だった!
もう廃版になってしまった音楽学の著書が山のようにあり、たくさん持ち帰りました。東京藝大の楽理の教授がお若いころの博士論文もあり、とっても楽しく拝読したり。小論文に出るからね〜先生たちはこんなことを考えていらっしゃるよ〜と著書を食卓に置いておいたり。(←のちに娘は全然読んでいなかったことが判明オイ)
●お茶大の西洋音楽史は英語の教科書なので私も英語を勉強し直したこと。
2人で大学受験用の英単語の勉強をしました。スマホにアプリを入れ、毎日続けること2年。「ターゲット1900」では対応が出来ないことに焦る英検1級用の単語集を買いましたが買って満足しただけかも爆
●小論文やレポートについて、夜ご飯に討論したりも。
意見の違い、見方の違いはあれど論旨がずれていなくて論拠が明らかであれば良しとする論文。私が書いたレポートについて批判的に見る一方、娘の意見の矛盾点を私が突く。そういったことを入試まで続けました。
親が興味を持つことは子供に影響を与える、と信じて…