母が看取りに入った時、生活相談員Yさんと契約を交わした時の話です。


一人暮らしをしている義母、母の通い介護に始まり、いよいよ一人で生活が困難になった時、夫は、


義母を家で見ろって事やんな。えー


と言いました。
慌てた私は、当時のケアマネに泣きつき、ケアマネから直接夫に進言して頂く事にしました。


もう家で見るのは難しいと思いますよ。
何度も徘徊されていますよね。
一人暮らしが難しいと言ったのは、息子さん夫婦が引き取るという意味ではなく、施設をお勧めする為です。


それで、やっと夫が渋々了承してくれたのです。


親戚他に.家で介護できない(言い訳する)理由が、必要だったと思います。


そして、母の時は、


家に引き取って見てあげたら?


と、夫は、また言いました。


あなた、何もしないよね?
黙っててくれないか?
いい人ぶるのをやめてよ。えー


私の気持ちです。
言いませんでしたけどね。
母を引き取って、主体となって介護するのは私。 夫は、言えば手伝ってくれたと思います。
実際、実家近くの病院から、我が家近くの老健に移動する時は、車を出してくれました。


そう、夫ができるのは、アッシーだけ。


もちろん、助かります。
その事については、感謝しています。


だけど、24時間介護するのは、この私。


それで、私は母を引き取らなかったのです。
夫は、単身赴任になったし、母と2人暮らしする事も出来た。だけど、そうしなかった。



その理由は、私が疲弊するのがわかっていたから。


私の人生は、母の為だけではない。
母を引き取るという事は、母をメインに生きなければいけないという事。


そんな人生は嫌だ。



そんな話を、生活相談員Yさんにしたのです。
すると、Yさんも、


「実は、私も昨年父を亡くしました。父が介護が必要になった時は、大変でした。私たち夫婦は、2人とも介護職なんです。


それでも、 
「なんでそんな言い方しか出来ないの?」と、自分の親に失望しました。

自分の親を介護するって、他人を介護するのとは、わけが違います。

介護職として他人を介護する時は、俯瞰して見る事ができるし、勤務時間だけで済みますが、同居となるとそうはいきません。

自分の親が変わっていく姿を毎日見て、24時間対応していくって、言葉で表すことが出来ない辛さや気持ちのすり減りがあります。

だから、お母様を引き取って介護されなかったのは、正解です。良かったと思いますよ。


ありがとうございます。
そう言って頂けて、救われます。
この施設でお世話になることが出来て、気持ちに余裕を持って、母と接することが出来ました。
本当に感謝しています。

そう言って頂けて、私共も嬉しいです。
これから、お母様が好きな物を食べたり、できる限り無理のない生活をしていける様に見守っていければと思います。

そうですね。
ありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。


そんな会話がありました。

「同居して、在宅介護をしないで!」
と言っているわけではありません。
介護するの方の思いがありますから、進んで同居介護を希望される方もいらっしゃいます。
介護する方が後悔しない選択をしてね。
って事なんです。


同居介護して、毎日イライラし、怒鳴り散らすなんて、介護者、要介護者どちらにも良い状態ではないと思います。
怒鳴り散らさず、溜め込む人は、もっと心配です。1度同居したら、中々途中放棄はできません。

介護者にも時間に限りがあるのです。
自分の人生、どう過ごしたいか。


よく考えて下さいね。

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