年に2回だけ会える

京都のおぢさん。


上品で物腰柔らかくて優しい。

それが滲み出ている。

私の母方の両親、呉服屋さんを

代々営んでいた祖父母の品のよさに

似ていて。


やはり、品のよさは育ちと環境だろうと。

品のよさって顔立ちにしても言葉や

所作にしても急には作れるものじゃ

ないしね。


いぢわるな人は顔に出てるし

嫌味な言葉を使う人もそれは

心の汚さが言葉に出ている。

言葉は鏡。ほんと。

汚さに慣れると気づかないですよね。


おぢさんはいつも大阪に来る時は

待ってますみたいな手書きの手紙をくれる。

手書きってその人の心が伝わるから

あったかくて大好き。


今回封書のお手紙が来た。

なにかと思ったら

なんと、新聞に載ったらしく

新聞も送られてきた。



お手紙を見るとおぢさん、子供のように

喜んでいて。おぢさんは、いつもは

黒子だけどある専門分野の世界では

凄く有名らしくしっかりした職業を

されていて。なんか、頭も良いし凄い人。


で、そこで今まで知らなかった事を

知る事となり。

なんと、新聞に年齢が載っていて。

初めて年齢を知ったw


おぢさん、なんと83歳。びっくりした。

いや、凄く肌もつやつやしていて

腰も曲がっておらずいつも笑顔で

元気で80歳を越しているとは思わず。


そりゃ、私の両親に近い年齢。

会った時はお菓子をくれたり。

いつも喜んでくれて娘のように

可愛がってくれる。


83歳かぁ。もっと会いたいけれど

前は京都でもお仕事をしていて

それに合わせて会いに行っていて。

いまは、京都での仕事は辞めて

大阪だけで年に2回、春と秋に

仕事をやっていて、その時にしか

会えない。


おぢさん何歳まで仕事をしてくれるのだろう。

10年はできるかなぁ。10年後93歳だとしたら

年に2回しか会えないと考えると必ず会えたと

しても20回しか会えないじゃないか!

私たちもタイミングが合わなければ

年に2回必ず会える訳じゃないし。

年齢的にもっともっと会える回数が

少ないかもなぁ。


なんか切なくなる。

いつまでも元気でいてほしい。


会いたい時に会える人では

ないから。


今度会えるのは来年の春。

お手紙に先日渡したお土産を

ありがとうと喜んでくれていて。


おぢさんに美味しく食べてもらう

お土産。次は何を持っていこうか

楽しみ。