怒りの感情をその対象に向けてストレートに表現しないで、ものや他人に怒りをぶつけることがあります。
本人は怒りを多少発散できるでしょうが、不当に「八つ当たり」された相手はたまったものではありません。
こんな場合、かえって他の新たな問題を引き起こすことになってしまいます。怒りは怒りを生み、拡大した怒りは敵意や暴力をつくり出すことにもなりかねません。
自分の中の怒りの感情の取り扱いで、最初にやるべきことは、自分が怒りを感じていることに気づき、認めることです。
怒りは、ほかならぬ自分が起こしていること、従って、非難すべき人は誰もいないことを自覚してください。
怒りは他者の言動がきっかけで起こっているかもしれませんが、自分がそれを気に入らなかったり、不満に感じるときに怒りが生まれます。
怒りを感じたら、自分が怒りの所有者であることを認め、だから自分でどうにかできると考えてください。
怒りを処理する上で大切なことは、怒りの程度を把握することです。
怒りは穏やかなものも、激しいものもありますので、それを把握し、できれば穏やかなレベルのときに放出しておくことを心掛けてください。
次に、怒りの原因となった相手の脅威の正体を把握することが大切です。
怒りを生み出す相手の脅威の中身を検討してみると、危険なことはほとんどなく、経験、価値観、意見、行動様式などが違うだけということが普通です。
違いが脅威になっているとすれば、それは同じでありたい気持ちが強すぎるか、同じでなければならないという思い込みのせいです。
自分が感じた相手の脅威に対して怒りで対応するのではなく、脅威を感じていることをそのまま正直に言語化することで怒りを退けることができます。
もし、本当に「怖い」と感じたならば、怒るのではなく、率直に「怖い」と言ってみてください。その方が、怒って相手を撃退しようとするよりも、はるかに相手も受け入れやすいはずです。