鈴鹿税務署(三重県鈴鹿市)が臨時会場で行っていた所得税確定申告書の受付で、「パソコンでの申告書作成を強制された」などの苦情が殺到しているという記事がありました。

 http://mainichi.jp/select/wadai/news/20080222k0000m040165000c.html


 私も早々に確定申告を済ませましたが、どうやら、国税当局は電子申告促進に懸命な印象を受けました。


 「IT時代の申告スタイル」というば聞こえはいいのですが、何としても住基カードを普及させたいという裏事情があるような気がします。


 800億円以上の構築費を掛けて2003年8月25日にスタートした住基カード。年間の維持費は180億円といわれているにもかわらず、現在でも普及率は数%・・・税金の無駄遣いを道路や年金だけではありません。


 今年か来年の所得税確定申告で、自分の電子証明書を添付して電子申告すると5000円の税額控除を1回限り受けられます。


 単純に、5000円得をするのかと思うかもしれませんが、電子証明書を取得するには住基カードとICカードリーダライタが必要になります。それらの取得費用を勘案すると、一般個人の場合にはほとんどメリットはありません。


 私の場合は、住基カードの普及キャンペーンには参加せずに、とりあえず今年は見送ることにしました。しかし、それが困難を招くこととなりました。


 *総務省報道資料『平成20年度総務省重点施策』
   http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070830_5.html


 昨年は国税庁のHPの中に確定申告書の作成・印刷をするコーナーがあったのですが、今年は見当たりません。


 今年も確定申告書の作成コーナーはあるのですが、電子証明書を取得しなければ利用できないみたいです。


 昨年は国税庁のHPにアクセスして、ネット上で入力して印刷したものを提出できたのに、今年は手書きで申告書作成です。明らかに、顧客(納税者)サービスの低下です。


 「露骨な住基カード普及キャンペーンはやめてください」


 税務署で皮肉を付け加えて申告書提出を終えた後に、税務署職員の口から衝撃の事実が・・・。


 「印刷までなら、電子証明書がなくても使えますよ」


 帰宅後、国税庁のHPで確かめてみると、確かに国税庁の確定申告書作成コーナーは昨年と同様に利用することができました。


 しかし、国税庁のサイトは、どう見ても電子証明書を取得しなければ使えないような、明らかに誤解させる作り方になっています。


 「姑息なことを!」


 何年が振りに手書きで確定申告書を作るのに、どれだけ余計な時間が掛ったことか...(怒)


 <住基カードなしの場合>
 (1)申告書の作成印刷ができる。
 (2)提出は窓口まで(証明書類添付)

 <住基カードありの場合>
 (1)申告書の作成印刷及びネット提出(証明書類の提出不要)
 (2)証明種類は各自で保存しておく
   ※税理士に依頼しない場合はICカードリーダライタを自分で購入