タイトル付けができたら、次はメールの本文です。ここまで確認してきた、「伝えたい目的」さえ明確になっていれば、メール自体を書くことはそれ程、難しいことではありません。


メールの文章は、大きく分けて、次の4つのパートから構成されます。


1) 序文 
メールの書き出しとして、宛先、あいさつ文、用件などが入ります。送る対象や用件に応じて定型句がある部分ですが、TPOに応じて使い分けることで、相手との関係性を深めることもできます。


2) 本文 
メールの本題です。用件・結論を簡潔に分かりやすく伝えることが求められます。


3) 末文 
メールの締めくくりとして、挨拶や、追記・強調事項などが入ります。ここも序文と同様にTPOに応じた使い分けによって、相手との関係性を深めることができます。


4) 署名 
読み手に自分の身元・連絡先を伝えます。社内向け・社外向けなど、いくつかのパターンを持っておくと便利です。


メールは、同じ仕事であれば慣れとともにスムーズに書けるようになりますし、異動・転職などによって仕事が変わると慣れるのに少し時間がかかるといった側面があります。


ただ、ビジネスメールにおいては、上記の4つのパートが存在することは普遍であり、それぞれのパートの位置づけさえ認識していれば、あとは、それぞれのパートごとの表現のバリエーションさえ広げていけば、どのようなメールでも柔軟に書けるようになります。



タイトル付けの注意点としては、以下のようなことが挙げられます。


●長くしすぎない
タイトルが長すぎると、受信トレイ上で件名が途中で切れてしまいます。負荷なく自然に頭に入ってくる情報量を考慮して、20文字程度を上限とすると良いでしょう。


●具体的に書く
繰り返しになりますが、タイトルを見ただけで読み手がある程度そのメールの内容についてイメージが広がることが大切です。

単に「ご連絡」「御礼」などとするだけでなく、「何について(What)」なのか、具体的に書く必要があります。このWhatは、製品名・サービス名・企業名など、相手と共通言語になっている固有名詞があれば、読み手もイメージがしやすいので積極的に使っていくと有効です。


●重要度を表現する
特に相手に返答を求めたい時、緊急性を要する時などは、すみカッコの部分を【要回答】【ご回答ください】【緊急】【重要】とするなど、読み手にその重要度が伝わって効果的です。


●自分の名前は入れない
たまにタイトルに自分の社名や名前を記載する人がいますが、あまりオススメできません。理由は、相手がそのメールに返信しようとする時に、タイトルに名前が残ってしまう(あるいは、わざわざ名前を消す手間を取らせてしまう)からです。

「差出人」の表示名をきちんと編集すれば社名・名前は明確にできるので、タイトルは用件に特化してすみ分けをした方が良いでしょう。

ビジネスメールにおいて、タイトル(件名)はとても重要です。


一般的に、ビジネスパーソンは1日に平均50通のメールを受信すると言われています。皆さんも経験があるかと思いますが、受信トレイに大量に溜まったメールを処理しようと思うと、一つ一つ丁寧に目を通している暇はないので、タイトルをパッと見ただけで、「何に関する何の用件」なのか、読み手がある程度イメージを持てるようなタイトルの付け方は必須と言えます。


では、パッと見ただけで相手にとって分かりやすいタイトルにするためにはどうすれば良いのでしょうか?


『目的を意識する』で考えた、「××を○○する」「××に○○する」をそのままタイトルにすれば良いのです。

「○○する」という動詞の部分を名詞化して【】(すみかっこ)で囲むのが非常に効果的です。


<メールのタイトル例>
・ 【依頼】××会議の参加について
・ 【お願い】××取材の日程調整に関して
・ 【御礼】××サービス導入の件



当たり前のことですが、ビジネスメールは書くことそのものが目的でなく、仕事上の目的や自分が実現したいことを相手に伝えるためのコミュニケーションツールに過ぎません。従って、メールを書き出す前に、そのメールを読んで相手に何をしてもらいたいのか?それを明確にすることが分かりやすいメールを書くための第一歩です。


この際、大切なことは、目的をできるだけ“シンプル”にすることです。よって、たとえ長文のメールであったとしても、要約すると「××を○○する」「××に○○する」と簡単に言い換えられる必要があります。


<メールの目的例>
・ 会議への参加を依頼する。
・ 取材日の日程調整をお願いする。 
・ サービスの導入に対して御礼をする。

また、“シンプルさ”を考えると、1つのメールで伝えるべき用件はできるだけ1件に留めた方が無難と言えます。関連性のあるものは別として、用件が複数ある場合は、メールも複数に分けた方が良いでしょう。


一見、相手からすると何通もメールが来て迷惑なのでは?と思えるかも知れませんが、メールは複数回やり取り(返信)が続くケースが多く、後述するタイトルと内容の関連性や、後々の検索のしやすさなどを考えると、「一件につき一メール」を原則とするべきです。



メールは直接の会話や電話と違って相手の表情や声のトーンと言った判断材料がないため、相手に正しい情報伝達をするための分かりやすさ・簡潔さが求められます。ここでは、読み手にとって分かりやすいメールとするためのコツをご紹介します。