4月20日(金)
ローマで開催されたSabine Devieiheのコンサートに行って来ました。
これまでコロラトゥーラソプラノの生演奏を聴いた事がない訳ではないですが、グルベローヴァも昔とは歌い方も変わっているし、ダムラウのリサイタルも超絶技巧は封印されてたし…。
今回Devieiheは3夜連続でモーツァルトのコンサートアリアを演奏。
しかも3曲続けて演奏していました。
信じられない。
あまり馴染みが無いとは思いますが、モーツァルトのコンサートアリアは曲によっては夜の女王などより格段に難しい!と私は思っています。
求められるものが違うというのはあるけれど、音域的にも夜の女王の最高音より上の「ソ」まで出てきたり、曲のつくりも音楽的だし。
私がコンサート会場で聴いた曲がYouTubeにも上がっていたので是非聴いて頂きたい。
全部といいたいところですが、お忙しい方はこの動画の9分くらいのところからだけでもお聞きください。
私が聴いた夜の彼女は2回とも外さず当ててました。
3曲歌った一番最後の最後にこれ。
素晴らしい。
ちなみに楽譜にするとこんな感じです。
1曲目に歌った418番「Vorrei spiegarti, oh Dio」は、昨年の6月に角岳史マエストロの指揮でモーツァルト交響楽団さんと一緒に演奏させて頂きました。
こちらもあまりに美しい曲。
この曲のオーボエが素敵で素敵で。
曲の作りもどこが難しいかも知ってるから聴いていて本当に面白かった。
(そして、今思い返すとあの時に自分が使っていたテクニックは全然違っていた。
もう一度リベンジしたい!)
彼女の演奏は動画で聴くよりもイタリア語の発音が綺麗になっている気がしました。
何と言っても彼女は33歳!
私と2歳しか変わらないのです。
同じ曲歌ってもこんなに違うかねぇ、って感じです…苦笑
私が現在フィレンツェで付いているマエストラは、声の種類が似ているので、レパートリーもほぼ同じということもあり、
こっちに来てからはコロラトゥーラソプラノに求められるテクニックを学んでいます。
今までコロの皆さんの音源を聴いて、「響きが高いなぁ」と思っていたけど、どうやったらそれが出来るのか分からず。
この数ヶ月のレッスンでその仕組みや感覚が少しずつ分かり始めたタイミングで彼女の演奏を聴けたことは、自分にとって非常に良かった。
そして彼女のコンサートを聴いた後、月曜日にレッスンを受けたら声の状態がとても良かった。
毎回最低限こんな風に歌えたらなぁ…。
前回ダムラウのリサイタルを聴いた後のレッスンも良かったので、やっぱり良きイメージを掴める演奏を“生で”聴くという事は大事なんだなと思いました。
この数ヶ月で掴み始めた高ーーーい響きの感覚を、日本に帰って日本家屋で練習しながら保てるのかというのがとても不安です。
石造りは響くので分かりやすいのですが。
日本に帰ったら分からなくなるんだろうなぁ。
…ということだけはよく分かる。笑
歌の道のりは長く険しく楽しい。
それにしても楽しいコンサートだった!
日本にも来て欲しい。
藤原歌劇団、日本オペラ協会
ソプラノ 楠野麻衣


