今までは勉強すれば「なるほどなぁー」と思いながら9割前後の点数で進めていた物が、今月からは急に難しくなった。
新しい文法事項を習うわけでも無く、今まで習ったことの応用編なのに、さっぱり分からないのです。
例えば過去の話をする時に、近過去か、半過去か、遠過去か大過去か…。
そもそも直説法か接続法か。
イタリア語の動詞は活用が多くて、活用されてる動詞を見れば、誰の話をしているのかが分かるので、しばしば主語を省略してしゃべります。
(だから会話していて「ん?今誰の話してるの?」となることが多々ある)
今思うと英語の動詞の変化なんて可愛いもんだった気がするなぁ。
もう忘れてしまったけど…。
文法事項の決まり事は分かっても、出て来た文が一体どれに当てはまるのかが分からない。
書かれてある物が読めたとしても、上手く文が作れないんだよなぁ。だから喋れないんだなぁ。
ちなみに長文問題は動詞を正しい形に直しなさいというものでした。
夫婦が出て来て、奥さんが旦那さんに「私の鼻を見て!」とか、右側がどうしたとか言ってるので、鼻に何かが起こってるんだろうなぁという事は分かったのだけど。
読み進めるうちに主語も省略されてるから「ん?そもそもココは誰の話?私の話?妻の話?鼻がどうしたんだ?!」と思ってるうちにタイムオーバーでした。笑
その上、テストは返却されてもすぐに回収されてしまうので、結局鼻がどうしたのか分からず終い。
何の話してたんだろう…笑
(何かの本から抜き出した文章らしい)
勉強してないから分からないのではなくて、勉強に時間は取ってるのにも関わらず出来ない自分が情け無いやら悔しいやら。
東京の音大に行っていない私は、大学でもほとんどイタリア語をやって無く(4年間勉強できる所とか羨ましい)、東京に出て来た時に「イタリア語で苦労するね」と言われたけど、当時はその意味もいまいち分からず。(今はとても苦労している)
語学レッスンに充てる余裕も無く、独学と少しのレッスンでやって来たけれど、本と向き合うだけの勉強はほんとに無意味だったなぁと思います。
あー、何でこんなに頭が悪いんだろう。
今に始まったことじゃないけど。
溜め息つきつつ絶望的な顔をしていたら、イタリア人の先生が察してくれたようで、
「マイ、どうした?猫が死んだのか?」と。笑
こういう時のイタリア人らしさってちょっと救われる。
はぁー…ってなったので、
お昼は美味しい物を食べて、
歌って、
教会に行って、
もう一回基礎の基礎のから勉強し直そうと思って文法書を買って帰ってきました。
“語学コンプレックスから解放される”
ということも留学における目標のひとつだったので、残された時間でもう少しmetabolizzare出来ますように。
藤原歌劇団・日本オペラ教会
ソプラノ 楠野麻衣