もちろん泣くつもりなんてなかったし
泣くなんて思ってなかった。
 
でも、声が震えて
涙が止まらなくなって
子ども達の顔が見られなかった。
 
朝から、これはないよなぁ。
 
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エントリーNo.36
山口育恵
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勤務校では、
毎週木曜日は読書の日。

中でも月に1度は全クラスに
読み聞かせボランティアの方が来てくださいます。


ただ、昨日は1人急遽欠席になってしまったようで
「代わりに読んでもらっていいですか?」
という事で
4年生の教室に絵本をもって読み聞かせに行くことに。


絵本はもう決まっていて
もらったときにさらっと
「東日本大震災の時の、ひまわりの話です」
とだけ聞いていた。


読み聞かせが始まる直前だったこともあって
完全初見で読むことに。

慣れたクラスの子達だったので
今初めて見ながら読むという事も伝えて
読み始めました。

読んだ絵本はこちら

 

 

大川小学校で、亡くなった子どもたちの
お母さん達の証言を集めて描かれた絵本。


もうね、最初の数ページ読み始めた所で
声が震え始めた。


子ども達と先生が、津波にのまれたところ。



そのあと、
お母さん達が
子ども達のことを思い出して
1人ひとりについて語る所。



もう、涙が溢れて来た。
読みながら、ずっと、苦しかった。


出来るだけ、詰まらないように
平静を装って読んでいたけれど
次から次へと涙が溢れてくるし
途中で嗚咽ももれてしまった。



もっと激しく泣いてしまいそうな気がして
聞いている子ども達の顔は
見られなかった。



絵本だけ見ていた。



でも、子ども達が息をのんで聞いているのは
伝わって来た。



あ~なんでこの本だったんだろう。
(3月だからだろうけど)


途中で見て回っていた校長や教頭には
「涙がよかったよ」
と言ってもらったけれど
朝から感情が揺さぶられまくりました。



今ある命に感謝して
大切な人に、大切という事を
ちゃんと伝えていこう、と
心から感じた朝でした。

 
 
 
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