初稿:2016年5月
「CVVCとかいう超便利音素のおかげで毎日調声が楽しい」にて、
CVVCを使って歌わせ方を工夫したり、連続音の苦手な部分を補ったりする話を書いた。
連続音の子にCVVCのエイリアスも入ってれば最強なんだけど、原音設定が超めんどくさいので普通は入ってない。
ダウンロードしてきた連続音から全CVVC音素を切り出して準備するのもめんどくさい。
(一部だけやっちゃうとかは全然アリ)
そこで今回は、連続音をUTAU上でCVVCっぽく組み合わせる方法を紹介する。
簡単に言うと、[a た]の前半だけ使えば[a t]の音がするよねという話。
↓[a た]をCVVC化してみる
まず[a た]の原音設定はこんな感じ。
「た」を単独音(先頭音)にする
適当に分割して[a た]を入れる
先行発声を50~100ぐらい少なくしてみる
先行発声を小さくすると、原音は右に動く。
ちょうど70ぐらい減らしたところで、[a た]だけ選択・再生しても「た」が聴こえなくなった。
([a た]の音符が長い場合はエンベロープなどで右のほうを切る)
この「た」が聞こえない[a た]が、ちょうどCVVCでいう[a t]と同じ状態。
このように連続音を擬似CVVC化することで、
普通のCVVC化と同じように子音の長さを変えたり音質差のある素材をごまかしたりすることができるようになる。