そして浸水の瞬間【床上浸水③2019/10/12】

台風１９号の大雨で

今年入居した新築マンション１階全戸が

床上浸水。

あれから１週間以上が経ったけど

状況はあまり変わらずで

エラいことになってます。

いや、あえてほんと

『どエラい』と言いたい。

毎日どこかしらを片付け消毒して

くっくたですが、

しばらくは、遡って

あの日あの時なにがあったか

備忘録的に書いていきます！

『体力つけねば』と

モリモリ食べて痩せてないし、

(体重計も水没したから計れないけど)

ご安心を！

では、いよいよ浸水までの記録です↓↓

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排水溝から空気が逆流する音が聞こえて

お風呂場へ駆けつけた私。

排水溝カバーをはずして
ゴミ受けをはずすと、

ストローでコップの水に
空気を吹きいれているみたいに

ごぽ、、ごぽ、、ごぽ、、

と、空気が出てきます。

みるみるうちに
 

ごぽごぽごぽごぽ

と、空気の出てくる間隔と音が変わり、

後から夫が駆けつけたときには
排水溝からアメーバのように
水がじわーっと溢れ出てきました。

水の色は透明で、
時折汚れのようなものが
一緒に流れ出てきます。

夫が洗面器で水をすくって
すぐ外にある洗面所に流すのを
わたしは呆然と見てました。

最初の数杯を洗面器ですくっていた時は、

手を止めなければ

お風呂場から溢れないで済みそうな量でした。

排水溝から広がるアメーバは
強い意思を持った生命体みたいに、

あっという間にお風呂場の床を満たして
洗面所の床に広がっていきます。

夫が
『もう無理じゃない？』
と言いましたが

わたしは
『続けて！諦めないで続けて！』
と叫びながらリビングに走って、

コンセントにささった
全ての電気コードを引き抜いて、

本体側の接続も引き抜いて、
テーブルの上に避難させました。

プリンターやパソコン、
スマートフォンや座椅子やクッション、
 

目につく全てのものを
テーブルに乗せました。

振り返って見ると
水は洗面所からも溢れて
リビングに、キッチンに、廊下に
溢れだしています。

もう何をどうしたらいいかわからないけど、

濡らしたら一番大変そうな
床暖房を濡らさないように、

洗面所の棚にあった全てのタオルを
リビングとの間に並べます。

水の中に

重ねられたタオルを

そのままドサッと落として、

洗濯待ちの乾いた服も投入。

水は簡単にそのタオルと洋服の山を飲み込んで
リビングに薄く薄く広がっていきました。

お風呂場排水溝から溢れ出る水の勢いは
ますます強くなります。

気がつくと廊下の先の部屋にも
水はアメーバのように広がっていきました。

夫は水を汲み出すのを諦めて

リビングに水が広がらないよう、

クイックルワイパーで
水を廊下に掃き出し始めました。

わたしは

寝るとき以外は床に立て掛けている

マットレスをベッドに戻して、

各部屋に水が入らないよう

羽毛布団と枕で塞き止めました。

いま振り替えると各部屋のドアを閉めて

塞き止めればよかったのに、

思い至りませんでした。

寝室には

廊下から出入りできる

ウォークインクローゼットがあるんですが、

その扉はノーマークで

たっぷり水と汚れが溜まってました。

水は、まだまだ止まりません。

リビングやキッチンに
水がこれ以上広がらないよう、

わたしも
もう一本のクイックルワイパーで
必死に水をかき出します。

用途が違いますからね、

全然思い通りに水をかき出せません。

お風呂場の排水溝と洗濯機の排水溝からは
変わらず水が吹き出していて、
まるで泉のようでした。

これを撮影したのが
夜９時２９分。

川のように廊下を流れる水の勢いが
弱まったのでお風呂場を見に行くと
こんな風に水は止まっていました。

ここで初めて、
なにも記録を撮っていないことに
気がついたんです。

この水を記録しなくては！！

カメラで何枚か撮影しますが
水は透明なのでうまく撮れません。

キッチンのカウンターに
スマートフォンがあったので
スマートフォンで動画を撮影しました。

→　以前アップした動画　←

ププは何が起きたかわからず
廊下で立ち尽くしていました。

その表情があまりに可哀想で
不安にさせないように
『おうちがプールになっちゃったね』
と言っていたわけです。

ここからは
寝ずの片付けになりました。