まだ寒い時期の2月末に植えたジャガイモ。キタアカリの種イモと保管している内に芽を出してしまったジャガイモ 男爵を植えていました。

 

 

 

 

 

 

 

年長児がそのジャガイモを収穫しました。種イモを植えたのはこの年長児が年中組の時で、自分たちが植えたジャガイモを収穫するのでした。

ジャガイモはそんなに水を与えることも添え木を立てる必要は無いので、子ども達が世話をすることはほとんどありません。特に世話をすることは、雨が降るなどして、土から中のジャガイモが露出していくケースがあるので、土をジャガイモの周りに被せることです。

ジャガイモは日光に当たると緑色になるので、そうなるとソラニンという毒を持ちます。そうならないように土を被せます。

 

 

 

 

 

 

 

まず土から出ている葉の部分から取り除きます。

力をいっぱい出し、少々荒っぽくなる作業ですが、そんな心身を解放できる作業は気持ちが良さそうです。

 

 

 

 

 

 

 

抜き取った茎から葉までは堆肥に再生して次の作物の肥料にします。

 

 

 

 

 

ワイワイ騒ぎながらスコップで土の中からジャガイモを掘り出しています。年長児が楽しそうに取り組んでいる様子を見て、興味を持った1~2歳児さんも加わってきました。

 

 

 

 

 

 

次々に収穫されたジャガイモはレジャーシートの上に並べていきます。すると乳児さんはそのジャガイモを嬉しそうに手に持ったり、転がしたり。可笑しいことに、何故か大きなジャガイモから選んで持って行こうとします。本能的行動なのでしょう。

それを年長児が言い聞かせてレジャーシートの上に返してもらおうとするのが、毎度の収穫場面です。

「みんなの給食に使うから持って行かないで~!」と言うと、乳児さんはちゃんと返してくれます。

 

 

 

 

 

 

 

大人の握りこぶし大のジャガイモもたくさん収穫できました。

 

 

 

 

 

 

 

10個づつ同じような大きさのグループにして並べて数えると224個もの大収穫でした。それ以外の小指大のものや緑色になったジャガイモは次の種イモにとっておきます。

年長児にとっては、数や量の知覚的学びの場になります。

去年は74個でしたが、今回は224個でした。

 

 

 

 

自慢の無農薬で育てたジャガイモ。

給食職員により、翌日のおやつ「ベイクドじゃが」になって舞子保育園の園児から職員までの全員で美味しく味わえました。

次は種イモで秋に植え、園で作った堆肥を肥料にして育てます。

 

無理のない循環農法でSDGsが生まれています。