天気の良い日は、朝8:30から園庭に出て身体を動かしていますが、雨の日は室内で遊びます。

遊びのコーナーを数か所設けて、落ち着いて好きな遊びを。

この日は、先生がカレンダーの裏に恐竜をたくさん描いていたら、「プテラノドン描いて!」と好みの恐竜の玩具を持って集まってきました。

「僕も描きたい」と先生が使っていた4色ボールペンを借りて、先生が描いた恐竜に模様を描き込みました。その間、他の子どもは先生のボールペンの順番が回ってくるまで鉛筆でめいめい好きなものを描いてました。

 

 

 

 

 

 

 

 

恐竜シリーズから動物園にしようと、パンダやアルマジロを描き始め、最近、動物園でパンダが死んだことが話題になりました。「病気だったんだって」「かわいそう」「人間なら100歳くらいだった。齢をとってたから…」「お父さんがニュースを見て泣いてた」「お父さんパンダが好きやってんな…」「パンダの赤ちゃん描くから、先生もパンダのお母さん描いて」「パンダの赤ちゃんてニュルニュルなんやで」と年長児にもなると会話の内容もずいぶん社会性を持った、複雑で深いもの進展していき…

 

 

 

 

 

 

 

カレンダーの裏がびっしりになって、満足した子どもは別の遊びに移っていきましたが、最後まで熱心に描いていた2人の子どもが「持って帰りたい」と言うので、先生が「紙は1枚しかないからあげられない…」と答えると、「ハサミで切って分けてもいい?」と解決法を考えて求めてきたので、その通りにしてもらいました。

大きなカレンダーなので細かく切るのには苦心していましたが、切り抜いた恐竜の裏には先生に子ども本人の名前を書いてもらい、通園バッグの中に折れ曲がらないよう慎重に入れていました。

 

お迎えが来られたら、きっと取り出して得意げに披露するのでしょう。ハサミで拙く切ったギザギザの線、一見何が描かれたのか判りにくいもの。

その子にとっては、雨の日に生まれた貴重で大切な宝物、それらが描かれた背景をおもんばかって共感されたらいっそう嬉しさが高まるでしょうね。