進級して早くも1か月経ちました。

進級当初は、新学年の位置に変わった新しい靴箱に入れたはいいものの、帰る時にすっかりそれを忘れていて「自分の靴が無い!」と焦ったり、前の学年で使っていた靴箱の前に行って、「自分の靴箱が無い!」と戸惑ったりしていました。

 

そんな滑稽な様子ももう見られなくなり、新学年にも馴染んできたようです。

 

1学年成長した意識がそうさせるのか、自分より小さな学年の子に積極的にお世話をする姿が見られます。

 

 

 

 

 

 

靴を持って来て足元に並べてあげて、靴下を履かせてあげて…

それから靴を履かせてあげて…甲斐甲斐しくお世話をしてあげるのが成長した自分の役目なのだと張り切っているようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

その様子を見ていた先生に「あんまりやってあげると○○ちゃんが自分で出来なくなるから、自分で出来ることは自分でやらせてあげようね。お世話してくれてありがとね。」と言われました。

張り切っている子のプライドを傷つけないように、認めてあげながら声をかけられます。

 

それでも、別の小さい子に靴を履かせてあげる張り切りお姉さんでした。やってもらうばかりの自分より、やってあげられる成長した自分が好きで嬉しいのです。

ヨーケン体育で準備運動に縄跳びをして身体をほぐしました。

4歳児が久しぶりに縄跳びの前跳び。「くるっと回して、ポン…」と前跳びの手順を呪文のように口にしながら跳んでいます。

脚の前に縄を下ろして、それを両脚で跳び越し…口で言いながら動作を合わせるのは難しいようでした。

 

自転車やスキーの練習と似ていて、考えながらやっていると動作が遅れてしまいます。考えずに出来るようになるまで繰り返し、一旦、身体が覚えてしまうと、その後は長く期間が開いても感覚的に出来てしまいます。今はそうなる前の段階のようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

5歳児は、ずいぶんリズムよく跳べるようになり、後ろ跳びに挑戦する子もちらほら見られました。

 

5歳児は縄跳びが終わった後の縄跳びの片付け方で苦心していました。

縄跳びを伸ばして2つ折り、それをピンと伸ばしてまた2つ折り、輪っかを作って折った端を輪の中に通して引っ張る…ときれいに結び目が出来て片付けられます。

 

 

 

 

 

 

結び目が出来た子どもは、巧く結び目が作れない友達のところに行って、結び目を実際に作って教えています。

言葉で説明して伝えるのは難しいようで、「こうやってこうやって、こうやるのよ…」と。自分では判っていても、そのコツを言葉で順を追って説明するのはじれったくて、先に進めてしまいます。

 

出来なくても自分でやろうとしている友達に横から手を出して先に進めてしまう子もいるので、出来る子には、そこは手を出さずに待つように言葉をかけることも必要になります。

プランターの花の水やり。

先生がマーガレットに水やりをしていると、それを見た年長児も「わたしもやりたい!」とジョウロを下ろしてもらって水やりに。

人がやっている姿を見るとやりたくなってきます。自分が役に立っていると思えれば得意げにもなります。

 

 

 

 

それを見た他の年長児もチューリップに水やりを。

水やりジョウロは普段、外遊びの玩具とは別に、手の届かない場所に置いてあります。泥遊びに使うとシャワーの穴が詰まってしまい水やりに使えなくなるからです。

 

 

 

 

 

 

数人の年長児が水やりをしていると、年中児も水やりに加わってきました。

草花への水やりは年長・年中児の特別な役割で認められる意識もあるのでしょう。

 

 

 

 

 

先生に手伝ってもらって2歳児も頑張ってプランターの花に水やりをしていました。

「お花さん喉が渇いている」「お花さんを自分が喜ばせている」「自分達も認められてジョウロを使わせてもらっている」「水やりが楽しい」

2歳児にとって、小さなジョウロでも狙いを定めて保持するのは難しいようです。

プランター内の土に撒くより周りの地面を濡らす水の方が多くなります。

年長児が簡単なようでいて複雑な行動「目と手の協応動作」をこともなげにやっているわけです。今の年長児も3年前の今頃はこんな経験をしていたのでしょう。

 

成長するごとに経験を積み、一段一段出来ることが増えていきます。

こんな様子を見ると「人は人によって人になる」(神戸市の基本教育目標)ことが伝わってきます。先生も友達も、周りに係わり合う人の存在がなければ、水やりすらも出来なかったかもしれません。

「やってみたい、模倣してみたいという好奇心・意欲・気力」「誰かを喜ばせている実感」「認められている満足感」「行動をコントロール出来る成長発達」

そう考えるとコロナ禍でそれらの機会を奪われたことを意識して補っていかなければ…無理のないようにですが。

子ども達が「何か分からない虫がいる!」と呼びに来ました。

子どもが指さす先を見ると…

 

 

 

 

 

 

 

アシナガバチが巣を作っているところでした。丸くなっていたのでハチだと判らなかったようでした。

隣接するマンションの自転車置き場の自転車カバーのくびれた箇所。まだ小さなハチの巣、それをジッと守っている母バチが女王蜂です。

まだ巣が小さい内に子どもが目敏く見つけてくれて幸いでした。普通、こんな雨に濡れそうな場所には巣を作らないのですが。

 

アシナガバチはスズメバチほど自分から攻撃してくるケースは多くないですが、巣が大きくなり、ハチの数が増えてくると巣の近くを知らずに横切る人間を攻撃してくるはあります。この位置なら巣は取り除くのが望ましいでしょう。

この状態なら駆除するのに手はかかりません。女王蜂は小さな巣に産み付けた卵を守ろうとするので、間髪入れずに動きを封じれば飛んで向かってくることは無さそうです。

退治の様子を見たがる子ども達を安全な位置まで遠ざけて、殺虫剤は使いたくないので、ある方法で捕まえて無力化(真似されて被害に遭われると困るので伏せておきます)。

 

 

 

 

 

 

 

 

固唾をのんで成り行きを見守っていた子ども達でした。

退治したアシナガバチを見せて「死んでいても針が残っていると刺されることがあるので、死んだハチを見つけても触らないように。アシナガバチに刺されて死ぬ人もあります」と教えました。「判らない虫は触らないで先生に言ってきてね」とも伝えました。

取り除いた巣には3個の卵が産み付けられていて、興味深そうに観察する子どももいました。

無暗に怖がるのではなく、正しく知識を持って恐れ過ぎずに怖れる…子ども達にとって良い学びの機会になったようです。

 

焼いて処分するのが望ましいですが、堆肥の中に埋めました。殺虫剤を使っていないのでやむを得ず奪った命も畑の作物に循環出来ます。

サクラのシーズンも終わりを迎え、雨上がりの園庭に散った花びらが水たまりに沢山浮いていました。

早速、玩具のスコップとバケツを持って集まり…

 

 

 

 

 

「さくら祭りやぁー!」と集めた花びらをバケツに集めます。

それだけでも集まった仲間と盛り上がり、楽しい会話が弾みます。友達と言葉を交し合う内に表現や語彙が広がっているようです。

 

 

 

 

雨上がりの外遊びの前には先生が、濡れた滑り台やベンチを拭いています。

服が濡れたり、滑ったりしないように。お尻が濡れると不快です。

 

 

 

 

朝一番の園庭は、夜の間に出てきた虫たちがたくさん隠れています。

 

 

 

 

 

 

プランターの下、マットの下側をめくると、前の日の夕方にはいなかったのに新しい虫が隠れています。

虫好きの子は、毎日の経験からだいたいどこにいるかを知っています。

 

 

 

 

 

協力して捕まえた獲物を集めて会議中…女児でも虫好きな子は平気です。

 

 

 

 

 

「ダンゴムシ」を「ダンモグシ」と呼んで夢中になって捕まえている2歳児さん。大きめのダンゴムシは大人気です。

 

 

 

 

玩具を容器にして何匹も集めます。外遊びが終わって部屋に入る前にはまた園庭に逃がします。また卵を産んで会えるからと納得してもらいます。

 

 

 

 

 

 

 

園庭の隅にある、落ち葉を積んだ堆肥の山にはダンゴムシ、ワラジムシ、ヤスデ、ミミズ、カナブンの幼虫等が棲んでいます。

ショベルで堆肥を天地切り返していると、時々獲物が現れるので待ち構えている虫好きの子ども達。

堆肥にはフェンスの囲いがあるので子ども達には中まで手が届きません。「捕って!捕って!」と口々に先生に頼みます。

 

女児でもミミズくらい平気で触る子どももいます。

ヤスデは「ゲジゲジ」を聞き違えたか「ネジネジ」と呼んでいる子もいますが、これを触ると独特の悪臭が手につき、石鹸で洗っても臭いが消えないので敬遠しています。

 

出来た堆肥は畑に混ぜ込んで肥料にします。

 

 

 

 

 

 

堆肥の中から3匹、カナブンかハナムグリの幼虫を見つけました。

 

 

 

 

 

カナブンの幼虫は園庭で捕れる虫の中でも群を抜いて珍しく、捕まえたがります。

カナブンの幼虫は仰向けになり背中をよじらせて前へ進んでいくのを見て、目を見張っていました。

黄色く変色した幼虫はサナギになる直前だと教えると「カブトムシの幼虫の飼育ケースに入れて飼いたい」と訴えたので、そうしました。

 

 

 

 

 

園庭の隅に咲いていたカタバミの花を摘んでいました。

自生する雑草の花と園芸用に植えている花とは区別して摘んでいるようです。

 

 

 

 

 

時期がきて落ちたチューリップの花びらを盛った砂の上に並べて被せて「見て見て、トッピングよー!」と披露してくれました。

「ケーキ?」と尋ねると「これはねー!トッピングよ!」と答えていました。

覚えたての「トッピング」という言葉を使いたくて堪らないようです。

 

保育園の限られた広さの園庭でも、子ども達の目には毎日何かしら発見のある情熱が広がる場所のようです。

土曜日のこの日は、新年度になってからの懇談会と愛児会が午後1:30から実施されましたが、園職員は朝から出勤していました。

午後までの普段見えにくい保育園の様子職員の活動の模様をお伝えします。

 

 

 

 

給食室の様子。

食器収納棚と調理台を交換作業中。業務用の大型設備です。

保育室のドアや給食室の仕切り窓を取り外しての作業になります。

平日では、ほぼ全日稼働する給食室での工事は不可なので、土曜日や休日に専門業者が作業に入ってくださいます。

 

 

 

 

 

食材を扱う場所なので清潔を期し、埃が入らないようにビニールシートを張り巡らせ養生してからの作業です。

 

 

 

 

 

園庭の環境整備中。側溝の蓋を上げて溝掃除。プランターの雑草採りなどを念入りに。

 

 

 

 

 

 

グレーチングを外して側溝に溜まった泥を除去しています。

園庭の土は雨で流れたり、子どもが面白がってグレーチングの隙間から土を入れて遊んだりするので時々取り除かないと、溜まる一方です。砂場の砂を園庭に持ち出して遊ぶ子どももいます。声かけ注意はされますが、チリも積もれば…です。

 

 

 

 

 

細かい土が載って厚みを増し、重たくなったウレタンマットを裏返して土を取り除き、またマット下に溜まった土を掻き取っています。

外遊び用の玩具棚や鉄棒、ミニハウスをこれまでの場所から移動させ、子どもの遊びの動線を配慮して模様替えしました。

 

 

 

 

日頃遊ぶ玩具や備品類を洗浄、アルコールスプレーで消毒、さらに天日干しで日光消毒と乾燥をしています。

乳児は生得行動で玩具や手にしたものを口にすることもあります。よだれでベタベタさせることも…

 

 

 

 

 

土曜日も希望される方のために保育を実施しています。少人数での合同保育です。

 

 

 

 

給食室が使えないので、保護者のお弁当でご協力いただいています。また給食職員の労働時間抑制のために月1回は保護者にお弁当を協力いただいています(行事の都合で月2回になることもあります)

年度初めの避難訓練。

通常、避難訓練は、避難を促すサイレン放送を鳴動させ、火災と地震で園外に避難することを想定して訓練しますが、4月当初では、入園したてで保育園にまだ慣れていない乳児さんが避難訓練の大きなサイレンと雰囲気に怖がります。

訓練以降も長い時間怖がって混乱するので、サイレンの代わりに和太鼓を打ち鳴らすことと並行して、「この音が聞こえたら、静かにしてすぐに近くにいる先生のところに集まりましょう。」と園長が放送します。避難訓練の手始めです。

緊急時に静かにして先生の話しを聴ける、近くに集まるということが目的です。普段から先生の話が聴けるという習慣が大切です。

今回の避難訓練はそれに留まりましたが、今後、月に一回、避難訓練を行います。

 

 

 

 

 

普段、屋外避難用らせん階段の1階出口は子どもが入らないようデジタルロック錠で施錠されています。

避難訓練を契機に、緊急時に園職員の誰もが速やかに開けられるよう番号の確認とオイル注油をしました。

 

舞子保育園では、園庭開放(月3回程度)を行っています。(無料)

これは子育て支援として、保育園や子ども園、幼稚園に未通園(既に他園に通園されていても、馴染めず通園を行き渋るお子様も)未就園の乳幼児さんとその保護者さんに保育園の園庭(一部園舎)を開放しています。

 

  • ストレスが溜まりすぎて、育児ノイローゼになりそう
  • 自分の自由な時間が持てない
  • 子育てがうまくいかず、自己嫌悪してしまう
  • はじめての子育てで、どうしていいかわからない
  • 子どもが泣き止まない、イヤイヤ期など、言うことを聞かない
  • 親や周囲の人に頼れず、子育てが不安
  • どうしていいかわからず、子どもを怒鳴ってしまう
  • 子どもが幼稚園、保育園に行きたがらない、馴染めない
  • 現在通っている保育園の先生に相談しにくい事があるので、聞いて欲しい
  • 自分の子だけ、子どもの発育状況を相談したい
  • インターネットの情報に惑わされて、何を信じていいか困っている
  • ママ友との付き合いが苦手
  • 子ども同士のトラブルで、ママ友ともめている
  • 子育てを通したご近所付き合いがうまくいかない
  • 夫が子育てに協力してくれない
  • すぐに兄弟、姉妹でケンカをする
  • しつけのしかたが家庭内で一致しない
  • 仕事との両立ができない

(神戸市保育園連盟 子育て支援HPより)

この他にも…

・近所の公園では、同世代の子どもを持つ母親グループが既に出来上がっていて入って行きにくい。

・対人距離感が近い相手に、踏み込んでこられるのが苦手。

・義母や年配者に相談すると、アドバイスではなく自分の子育てを批判されているように聞こえて気が重たくなる。

・子育てで孤独は感じるも、あまり濃密な人間関係は求めていない。

・自分の子育てを批判されるような気がするから他人に子育て相談まではしたくない…

など無数のネガティブな出来事・問題に向き合わされることがあります。理想の子育てからかけ離れていて気分が滅入る、色々な感情が入り交じり客観的に問題が整理出来ないという悪循環に…

 

 

 

 

 

 

問題や悩みを抱えていなくても、子育て支援の場として、環境を変えてみるのも良い選択の一つです。保育園では相談事業も行っています。

園庭開放は、職員が就き、安全に保護され、同年代のお子様と空間を共有し、自由遊びや四季折々の体験が出来ます。

不特定多数が利用される公園より、親子が肩の力を抜いてひと時が過ごせる子育て支援の場を目指しています(お子様の見守りは保護者様にお願いします)

 

園庭開放時間内では、ご都合のよい時間での来退出が自由です。雨天時は室内で実施しています。駐車場は園庭開放時間帯で空いている場合は無料で利用出来ます。

お気軽にお越しください。

 

製作日は準備の都合上 要予約です。自由遊びでは予約不要です。

 

・4月は、23日(火) 自由遊び・ 30日(火) こいのぼり製作(要予約 製作は先着8組)

☎(078)782-6341

 

・実施時間 午前10:00~11:00

 

・持ち物 水筒 帽子

園庭の登り棒、自分の体重を保持できる握力と押し上げる腕力、足の裏で挟み込む力、それらをコントロールする動作が未熟だと高くまで登ることは出来ません。全身の筋肉を使う運動です。

 

靴下を脱いで裸足になると、摩擦が効いて、より上りやすくなるので、誰言うとなく登り棒をする時はめいめい裸足になっています。

登れる子どもはスルスルと余裕で登って、下からでは見えない保育園との塀の向こうを見下ろして「黄色い花が咲いてる!」などと見えた景色を得意げに伝えています。すると、登る力がまだついていない子どもはそれが堪らなく羨ましい…

 

裸足になってみたものの、年少児では登り棒にしがみつくのがやっとで、そこで諦めてしまいます。登る力が無いと到底自分で上にまで登ることは叶いません。

年長児でも、じゅうぶん登る力はあるはずなのに「自分にはムリ」と思い込んでいる子どもがいます。

 

最近流行っているのは、登り棒を持つ先生の腕へ、登り棒の高い位置から横移動してしがみつき、エレベーターのように地上に下ろしてもらう遊び。「先生鉄棒」と子ども達が絶妙なネーミング。

 

他の友達がスルスル登って、先生の腕に渡ってしがみ着き、得意げに下りてくるのを見て、登れない子は羨ましくもあり、いじけてしまい、先生に自分もやりたいと要求してきました。

先生は「ここまで登って、自分の力で止まってみて」と地面から40㎝くらいの所を指し示しました。すると、その子は何もしない内から「出来ないッ!」と言い張りました。

先生に「そこまでも登れないなら手伝えないねー」と返されると「手伝ってって言ってるでしょ!手伝えッ!」と半ば乱暴に命令形で言い放つその子。多分、家庭でもそうやって親を困惑させ、自分の要求を押し通しているのでしょう。

「そんな言い方では、手伝えないねー」と返されると、その場に突っ伏してブツブツ出来ない理由と悪態をつき始め…この手も家で使っているのでしょう。

「〇〇ちゃんは何歳からこの保育園に通ってるの?」と尋ねると「3歳から」と答えました。「それなら、もう力はついているはず。」と諭されました。

その日は、これで終わりの葛藤の不完全燃焼。

 

 

 

 

 

翌日も、先生の腕に渡る「先生鉄棒」をしていると、昨日、文句を言っていた子も靴下を脱いで加わってきました。

先生が登り棒の下、地面から40㎝くらいの所を手で握り「先生の手の上に足を載っけて登ってみて」と伝えると、素直に登り棒に取りつき、両足を先生の腕に載せてきました。5歳ともなるとかなり重く、皮膚を捻られるような痛みですが…ここは我慢のしどころ。

 

その子は腕の力を込めて登り始め、先生の手を足掛かりにしてシャクトリムシのように身を縮めたり伸ばしたりして渾身の力を振り絞り、遂に自分で上まで登れたのでした。

「先生鉄棒」の順番待ちで、その成り行きを見上げていた友達は「スゴーイ!〇〇ちゃん登れたなぁーーー!」と感嘆の声を上げ、自分のことのように喜んでいました。(同年代の子ども同士、お互いに友達の成功を自分のことのように自然に喜べ合えるのです)

もちろん、登れた子は燻ぶり続けた積年の念願を達成し、一瞬前の自分とはまるで耀きが違う、一瞬で大成長を遂げた感動の喜びようです。

 

 

 

周りで見ていた子ども達も友達が輝いたシーンに触発されたようで、次々に先生がやってみせた、登り棒を両手で握って足を載せるやり方を真似て、登りたくても登れなかった友達の足掛かりを作って支援しだしました!

そうやって楽し気にやっているお兄さんお姉さんを見て、登り棒の下、靴下を脱ぎだす年少児の姿もてへぺろ 喜びとハッピーの連鎖反応ドンッ

 

 

 

普段と同じような日常生活の中、ちょっとしたきっかけで大躍進する、子ども達の驚きの成長と感動の広がり…保育園という同年代の子どもの集まりならではです。きっと家の中では味わえません。

 

「ネガティブでダメな自分」と信じ込んでしまいそうだった葛藤、登れなかった子どもの心に自信の火が灯り、周りの仲間を照らした2日に跨る長いドラマでした。

一旦、自分で出来たら、もう自分の力で登る自信がつき、得意に披露したがります。

 

自信がついたら、きっと家でやっているような闇の力技を外ではやらなくなる…かな?

水曜日には、ヨーケン社専門講師による体育活動。

子ども達は、身体を動かして、様々な楽しいスポーツ体験が出来るので、この時間は待ち遠しいようです。

進級して初めての「ヨーケン体育」の時間です。

 

今回のテーマは「サーキット運動」。部屋全体に多種に渡るコーナーを設けて、コースに沿って進んでクリアしていく運動です。

 

 

まず柔軟体操で身体をほぐして…腹筋と背筋、腕から脚まで身体を伸ばし。

 

 

 

 

 

ちょっとグラグラするけど片足を上げてバランスポーズ。伸ばした両腕、手の親指を上に向けるときれいにバランスを取り易いよと秘訣を教えてもらいました。人間工学に基づく特性だそうです。

 

 

 

開脚前傾、床におでこがつくくらい、股関節と太腿、上半身を柔らかく延ばします。

 

 

 

静かに座って、話す人の方へ身体を向け、これからすることのルールを聴きます。

これから何か楽しいことが始まるんだと、これまでの経験から判っているから、期待を持って静かに聴けます。

落ち着いて話を聴けることは身に着けるべき望ましい態度です。

 

話を聴かずに勝手に単独で始めるより、話を聴いてやり方やルールを理解する方が、結局スムーズにみんなで楽しめるということが、これまでの保育園での集団生活での経験から判っています。

小単位での家族構成ではなかなか体験出来ないので、集団生活でより身に着く能力でしょう。

 

 

 

 

サーキットのコースを順に進んで行きます。

競争ではなく、軽く力試し。スタートもゴールもなくグルグル繰り返し。何度もチャレンジ出来ます。各コーナーを通して楽しみながら全身運動をいつの間にかやっています。

 

 

 

 

バランスをとって飛び石を渡って進みます。飛び石は大小、踏む面はボコボコ、こんもり山になったり、斜めになっていたり、落ちないように慎重に…「落ちたらワニに食べられる」などと想像力を発揮しています。

 

 

 

 

ドングリになって横に転がり…なかなか進みたい方向に転がるのは、まだ難しいようです。

 

 

 

 

 

肩の高さほどある跳び箱に跳びついてよじ登りマットの上にジャンプ!両足でしっかり着地して決めポーズ。着地の時は口を閉じて舌を嚙まないように…

 

 

 

 

充分活動して楽しむと、心身ともに満足、始まった時よりも表情も晴れやか、クールダウンして終わります。

 

進級して間もない自分たちのクラスに並んで帰ります。

順番に並んで、落ち着いて移動するのも集団生活では身に着けておくことが望ましい行動です。