福岡を出発し、東京へ向かう飛行機の中、ぼんやりと、そういえば飛行機に乗るのも久しぶりだなぁと考えていた。

今年は、8月に出演したミュージカルを最後に、人前でパフォーマンスすることなどもう無いと諦めていたが、昔お世話になった方からお声がけを頂き、年内のライブ出演が叶った。


ライブは、東京、名古屋、大阪、福岡と回らせて頂くツアー。


しかも今回お声がけ頂いた方というのが、
小学5年生から宝塚に入る前まで毎年出演していた、ミュージカルの作曲者、丸山和範先生だった。

丸山先生は、NHK朝ドラの「ちゅらさん」をはじめ、ドラマ、アニメなど多くの曲を手がけている。個人的に知った時に嬉しかったのは、アニメ「たこ焼きマントマン」の作曲をされていたこと(あのアニメ好きだったんだよなぁ。知ってる人いる?)

現在は音大の教授もされている、というのは最近初めて知ったのだがそれぐらい、年賀状だけで連絡を取り合うのはお久しぶりのことだった。


思い返してみると、ミュージカルに出ていた頃は、まさに青春だった。


オーディションを受け、合格すると、半年間のワークショップののち、役名が発表され、台本が渡される。一年弱かけて作られる舞台。

当時すでに宝塚を目指していたので、レッスンとの両立だったが、本当に楽しかった。


脚本・演出は元劇団四季の生田智章先生。
歌唱指導は橘千佳先生、
ダンスは改ベラ先生、中野先生‥と
今考えると信じられないくらい、素晴らしい講師人に恵まれていた。


特に演出家の生田先生には、宝塚音楽学校でも教えてもらわないような、海外の発声法や、劇団四季の基礎練習など、沢山教えていただいた。

数年前にご病気で亡くなってしまわれたが、生きておられたら、今、本当に、色んな話をしたかったと、心の底から思う。


生田先生作詞、丸山先生作曲のミュージカルの挿入歌は今でも全曲歌える。

昔から、本番を終えるなり脳内のセットリストを消去してしまう私にしては、大変珍しいことだ。

どれも、思い出深く良い曲なので、いつかどこかで歌えたらなとも思っている‥


このツアー中に、歌唱指導の橘先生と、数年ぶりの再会が叶ったのも嬉しかった。




大切な「思い出」が、過去の記憶としてだけでなく、こうして今に影響し、今回のようなご縁を頂けたことに感動しているし、本当に有り難いことだなと感じている。



喜びの声。

拍手。

素敵な花束。


そのどれもが、
当たり前じゃないこと。

このご時世だからこそ、改めて、感謝の気持ちで胸が熱くなった。





私たちのやっていること、やろうとしていることは、なによりも不要不急とみなされ、むしろ非難される、そんな、切なく寂しい思いをした2020年だったけど、

1年の終わりに、
「楽しかった!」「しあわせな時間だった」
と言って頂けたことは、私にとってとても大きく、そして勇気づけられた。


来年も、エンターテイメントは難しい立場に置かれるかもしれない。


だけど、今日、"ありがとう" と言って頂いたことを、私は忘れないでいたい。








  
ありがとうございました。



cherish now... 今を大切に

ひなの🌸



▶︎真衣ひなのオフィシャルサイト「ひなの万葉集」

ブックマーク宜しくお願いします!

真衣ひなのの全SNSがここに集約。

(Instagram、Twitter、youtube、アメブロ、ファンクラブ、オンラインサロン)



▶︎Instagram



▶︎Twitter



▶︎ファンクラブ「花びらのウィンク」

写真や動画などの限定コンテンツが公開。お誕生日にはメッセージが届きます。