もってる説

よく人から、

もってるねぇと言われます。



もってる。と言っても、

何か物を持ってるという意味ではなく、何か言葉を盛ってるという意味でも無くて。

どうやら運を持っている、という意味とは限らなくて。

何が言いたいのかというと、






一昨日こんなことがありました。





さぁ仕事を終えて、次の地へ移動しよう。

キャリーケースを引いて改札を通った。

えっと、
７番乗り場は‥‥っと。


あれ！？
あれは、アンパンマン！！



アンパンマン列車！！


アンパンマンといえば、世代関係なく子どもに人気のキャラクターだ。

もちろん私の子ども時代も例外では無かったのだが、中学生の時に再燃。


何を隠そう、
わたしの部屋には今もアンパンマングッズがあちらこちらに置いてある。


駅員さんに尋ねると、
このアンパンマン列車、
あまり本数が無く、急に変更になったりもするのだとかで、
この一日限りの出張で
乗れたことは幸運と言っていいだろう。


しかし
ここで終わらないのが私である。



目的地まであと１時間というところ、
ほかの列車が車と接触。
乗っていた列車も運転見合せに。



１時間半、列車の中でじっと待った。



お腹が鳴った。


そういえば‥‥

わたしはカバンからちくわを取り出した。


列車が止まる事は想像もしていなかったし、夕食は到着してからお店でと思っていたはずなのに、

なぜかわたしはちくわを買っていた。


無心でちくわを食べた。


２０時半に到着する予定が
２２時前に到着。


さらに市電に乗ってホテルへ移動。


もうお店を探す元気も無い。

それ以前に、ちくわを２本食べてお腹は満たされていた。


ホテルにチェックインすると、

フロントでこう言われた。


「シングルのご予約でしたが、本日シングルのお部屋が混み合っておりましたので、少し広めのお部屋でご用意致しております。」


おぉそれは嬉しい。
ダブルだろうか、ツインだろうか。


扉を開けると、

ん？また扉が



これは、まさか‥！



広い！！！

少しどころかめちゃめちゃ広い！！！



鏡か？


 





鏡では無い！




確かにベッドが４つある。



完全に持て余す！！


もちろん身体は１つ。
必要なベットも１つ。


このベッドに決めた！



まぁ持て余す(笑)



それでも、

なぁんてついてるんだキラキラ


と、思いがけない贅沢空間に

電車が止まったことなども忘れ
しばし幸せな気持ちに浸った。


お風呂に入り、髪を乾かし、

さぁ
この広いお部屋を堪能してやろうと

、

、


気がつけば、朝。



明るい部屋。


久しぶりに寝落ちたようだった。






どんでん返しの連続に
寝落ちする所まで入っていたか。



宝塚在団中も色々あった。
数えきれない色々なことが。

そういえば、
"もっている" と言われ始めたのは
その頃からだ。


同期の間では
"降りてきた"
という言葉を使う者もいた。


笑いの神が。


あまりに、
どうなってそうなるの〜！？
が起こるためだ。




わたしにもわからない。


そしてそれが日常茶飯事で
ひとつひとつ覚えていられないが



なぜかどうにもこうにも、
オチをつけたがるというのか、

物語のおしまいにサプライズが用意されているようなのだ。




よく考えるのは、


これ、
神様が上で見ながら
私をおちょくってる？？


これは関西弁だろうか、


つまり神様が、面白がってからかっているんじゃないかと思うのだ。


いいことばかりだと
つまらないだろう？と
試されているようで、

わるいことがあれば
今度は希望を持たせる事をしてくる。



なあに、その神さまが日本だけ見ていると考えても、日本の人口は１億２６８０万人。


その中からわたしを特出してからかう暇なんて到底無いだろう。


だがわたしはどうしても、
事あるごとに
狐につままれたような感覚になるのだ。


私のただのおっちょこちょい、
という場合も少なからずあるのだが、

それだけでは説明できない、

ミラクル現象が起こる。



そんな時、
周りの人はわたしにこう言う


「やっぱり持ってるよね」



いやぁ。
面白いけどね、
ネタに事欠かないけどね、



わたしを生きるのは、結構大変だよヒヨコ




今日で秋が終わりだそう。

冬将軍の進撃に備えましょうぞ！



読んで頂きありがとうございましたチューリップ赤

cherish now... ひなの