2025年の万博開催地が大阪に決まったのは、つい数日前のこと。

その前の大阪万博は、
1970年に遡ります。


77カ国の参加のもと、万博史上最多の6421万人の入場者だったそうです。

テーマは「人類の進歩と調和」


そしてその“原点”として、シンボルとなったのが、


太陽の塔



高さ65メートル。

底部の直径20メートル。

腕の長さ25メートル。


作者は、岡本太郎。


ですが岡本太郎氏本人が、この太陽の塔がなにを表しているのか、生前語らなかったそうで、さまざまな芸術家たちが独自の仮説を立てながらも、残念ながら真意はわからないそうです。


はっきりわかっているのは、特徴的な3つの顔のこと。


お腹についている顔が太陽の塔

「現在」を表しています。


頂部の顔が黄金の顔

「未来」を表しています。


背面の顔が黒い太陽

「過去」を表しています。


こちらが 、裏の顔です。


"人間の身体、精神のうちには、

いつでも人類の過去、現在、未来が
一体になって輪廻している"

とのメッセージだけ、
岡本太郎氏は残しています。



さて、本題に入ります。


1970年の万博開催時には公開されていた塔内部ですが、万博の幕が閉じると共に一部解体され、私たちの目に触れることはなくなりました。


しかし今年、48年ぶりに
内部が公開されたのです!


そう、そこへ先日行ってきました、
というのが今回のお話。


ここまでは、
万博記念公園自然文化園入園料
大人 250円 小中学生 70円で入れます。


塔内部に入るチケットは、ネットで事前予約しました。ホームページから簡単にできます。
こちら大人 700円 小中学生300円です。



気になる塔の中、どんなかというと、、


まず、当時地下で展示されていた、
地底の太陽 」が迎えてくれます。



このオブジェは万博が終わった際に違う場所へ移動され、その間に行方知れずになったので復元されたものだそうです。

(どうしたら行方知れずになるのか‥)

地下展示は3つのテーマに分かれています。

"いのち"
"いのり"
"ひと"

この3つの展示は、プロジェクションマッピングによってこのオブジェ上に投写され、 それを、メインスペースへ行くまでの待ち時間に見るような流れです。



そしてメインが、こちらです。


ちなみに塔内部は全面撮影禁止。

これは、
帰りに買ったポストカードを写しました。


中心に大きな木のオブジェが立っており、そのまわりを33種類のいきものたちが囲んでいます。

これは、「生命の樹」

上にいくにつれ、周りのいきものたちが進化していっているのがわかります。


下の手のような形のものがアメーバ。
そう、
命のはじまりは単細胞生物。


そして、木を這っているのが三葉虫。


魚に、恐竜に、ゴリラに‥

最後はクロマニョン人です。


昔は階段ではなくエスカレーターだったそうですが、軽量化のため階段になっています。

ゆっくり進みますが、結構段数もあるので、足腰がお辛い方は、申し出ればエレベーターで上がらせてもらえます。


生命の樹は、当時のまま、ずっとここにあり、一切塗り直しもしていないそうです。

いきもののオブジェは、一部を除き、ほとんどが降ろされて別の場所へ保管されていたため、半分以上が欠けるなどしており、修復されたそうです。



公式ホームページに、手を加える前の塔内部の様子が掲載されていました。

大きな恐竜など数体が木にくっついていて、ほかのいきものたちは見当たりません。



当時は、恐竜やゴリラなどの身体の一部が、電気で動いていたそうなのですが、今は動いていません。


ゴリラに関しては頭部の鉄骨がむき出しでした。48年の月日を感じるために、あえてそのままにしているそうです。
正直私は、月日とかいうよりも当時の動いていた様子を再現してほしいと思いました。

動く身体の部位など、細かに決められた設計図がありました。

それを含めて作品だったのでは、と。




ところで、このひだになっている赤色の壁はなんだと思いますか?



私は、血と愛なのかなと思いました

まぁ遠からず、だそうです。



私が血と愛だと考えたのには理由があって、

それは、もうすぐクリスマスだからです。


クリスマスの赤と白と緑には意味があるのをご存知でしょうか?


話が逸れてしまうので一つだけご紹介しますが、クリスマスのイメージカラーの赤色は


イエスキリストの血と
キリストの愛と寛大さをあらわしているのだそうです。


そんなことを考えていたところだったので、赤の壁を見てそう思ってしまいました。


ただし、岡本太郎氏は、
そのことについても語っていません。


だから、もしかしたら

根元からふきあげる生命のエネルギーは、この世に生を持ついきものたちの愛から成るもので、
それが血となり生命の連鎖が続いていく。
ということを表現しているのだと、解釈しても良いのかもしれません。



想像は、自由ですから。

違う考え方もできるかもしれません。


テーマは人類の進歩と調和、でしたね。


過去が今を作り、今が未来を作るとか、そういうことなのでしょうか。


作者の解説があれば、考えることなく、そうなのかと納得してしまうけれども、
岡本太郎氏は、
見る人に考えて欲しいから、
多くを語らなかったのでは無いでしょうか。


はたまた、テーマが壮大なあまり、
岡本太郎氏でさえも、思想を一つに絞れなかったのかもしれません。
もしくは、綺麗にまとめてしまいたくなかったのかもしれません。


大きすぎる議題に、
芸術という名の無限大に広がる思考。

ぐるぐるぐるぐる、

きっとこれに終着点はありません。



私は脳内の容量がもう一杯ですので
このあたりで、
考えることをやめたいと思います。(笑)


「芸術は呪術だ」
この言葉の真意はわかりませんが、
芸術を追求するというのは、呪いにかかったような感覚なのかしら。






万博記念公園では
こんな楽しみかたもできますよ!



太陽の塔をバックに

キメちゃったりなんかしまして。



生命の樹を表現しちゃったりなんかしまして。


帰りには、太陽の塔ガチャを引いちゃったりなんかしまして。



大阪を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?


読んで頂きありがとうございましたちょうちょ

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