ゆる農記『3』 拝啓、梅原真様 2020年7月号 | 迷子の大人たち 3

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~ニワトリノニワ 非公認ブログ~ 
テキトー経営者のエー加減農業日記(昔は) 最近 っぽくなくなってきた。意外とマヂメ?更生した?

「天才を殺す凡人」

 

さて。今回のテーマは天才と凡人。下記に出てきますがこれは本のタイトル。なんだか穏やかじゃないテーマですが読んだ感想から言えば彼の言う天才とは天才っぽく見える凡人であって天才とはかけ離れた存在。

 

凡人に殺されるような才能なら天才とは言えないのでは?と。大人しく大企業に就職した過去や現在企業の役員を務める天才と勘違いしている著者に更にもう一言。

 

「天才は敷かれたレールに乗ってしまう人じゃないと思うんですが・・・」

 

 

あ、思わず悪意が先走ってしまいました。ともかく、今月も例のヤツどうぞ。

 

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梅原デザイン事務所  梅原 真  様 

 

いつも有り難うございます。

 

例のヤツの影響でテレワークが流行→オフィスを失くすような流れが加速されているらしいですね。高知県西部の田舎じゃテレワークの意味すらまだ分からないオッサンが圧倒的だと思うのですが・・って、バカにし過ぎか。ともかくアフターコロナの企業の在り方が変化していくことは明らかでしょう。

 

ベンチャー企業(今はスタートアップというらしいですね)が腹を抱えて笑いそうなちっぽけな組織の経営者である私が言うのもはばかられる所ではありますが、先日紹介したアリとかハチにも当てはまるパレートの法則なんかを知っているということは私も少しは組織論みたいなものに興味がある訳です。

 

そこで先日例によってアマゾンの古本で「天才を殺す凡人」という本を買ってしまいました。しまいました、ということは後悔している訳で。

 

結論から言えば最近の本のタイトルは詐欺みたいなものが多いですね。タイトルを見ると自分が天才だと勘違いしている多くの凡人が思わず涙しそうな殺し文句。大変愚かなことに私もわずかばかり眉毛がピクリと反応してしまいました。

 

しかし決め手はこの本のサブタイトルの~職場の人間関係に悩む、すべての人へ~です。私自身は職場の人間関係にそれほど深く悩んだ記憶はありませんが少ないながらもこれまでの従業員の中には人間関係に悩んでいたかも知れないな、という人達も居たからです。

 

彼らを今後ちゃんと理解してあげられたら少しは良い組織になるかも知れないぞ、と。なんだか偽善者のような言い訳をして読み始めてみたものの・・

 

ここからは私の偏よった感想として読んで頂ければと思います。

 

著者の言う天才とはちょっと変わったアイデアを持つコミュニケーション能力が無い人のことだそうで。彼が言う天才は多分100人に一人くらいの頻度。

 

しかし改めてウィキで天才を調べてみたところ、「天才は、人の努力では至らないレベルの才能を秘めた人物を指す」とある。例としてアインシュタインが挙げられています。ということは100年に何人かのレベルが天才と言えるのではないでしょうか。

 

さて、最近のSNSをはじめとするメディアでは美人やらイケメンやら天才やら神的やらが多すぎるように思います。

 

今の世の中本当は凡人同士で褒めたりケナしたりしているだけかも知れません。そもそもSNSは凡人用のコミュニケーションツールであるとも言えます。SNSの反響があることに生き甲斐を感じるのは自分が凡人だから。

 

もしアインシュタインがこの時代に生きていたらSNSなんぞの評価や反響を気にするとは思えません。先の著書もオリジナルはブログだそうで。悪意のある言い方ですがブログでの「いいね」が多かったから調子に乗って本にしてしまった、ような本です。

 

遺憾ながら内容は薄っぺらで凡人が良く理解でき共感を誘う書き方をしている。凡人受けが良いということは著者自身も凡人そのものの証明では。現代の書物はこんなアザトイものしか売れないんですかね。と、以前からSNS社会を憂いていた私はまたもやその手口に引っかかり残念に思った次第です。

 

ただ、一つ。最近私がSNSを見直したことがありました。それは例の新型コロナの影響によるものです。

 

外出自粛モードのせいで外食→中食の流れが加速しているとか。外食であろうが中食であろうが海外の食糧に依存している実態があります。従って食糧自給率の問題から考えるとそんな流れはどうでもいい。注目すべきは困っている地元農家さんの食材を買ってやろうという個人消費者の流れです。この流れが広がり続ければいいのにな、と思います。

 

そもそも日本の食糧自給率が減退したのは海外の安い食糧に押されて農家さんが売れずに困っていたからです。その困っている声が小売りやら仲卸やらが挟まっているため消費者に届かなかったのです。

 

今はSNSの浸透により個人レベルで生産者の声が消費者に届く。この世界中の生産者の困っている状況が第三者によって歪められずに伝えられることにより経済(需要と供給)が適正化されるのではないか、という淡い期待を持ちます。

 

それはさておき、今年度に入って直販に力を入れて来た流れの余波で、ようやくアレが実現するかも知れません。これまでずっとまだかな、と思っていたことが。ちょっと長くなりましたが今月のメンドくせー通信はこれでおしまい。

 

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