馬場ゆかりさんの優勝から1日経って色々と考えることがあります。

まずは、今回の優勝はフロックではないということです。何年間も真摯にゴルフに取り組んできたことが大きな花を開かせた原動力でしょう。小柄な選手だけにどれだけの鍛錬をしていた想像できるでしょうか?

クラブが1インチ(2.5cm)長ければ、1クラブ飛距離が違うといわれます。昔はスチールシャフトが主流でしたから42インチくらいでした。いまは44.5インチですから随分クラブも長くなったのです。

そういうことを考えると馬場さんと長身の三塚さん辺りだと20cm以上の身長差があり手足の長さも随分違います。腕の長さは多分15cmは違うでしょう・・・ということは6インチも違うということになります。この差は大きいですね。それをカバーするには身体の回転速度を上げたり、手首のコックで加速したりと大変な努力があったと思います。

こういう努力の上に運がありました。試合直前に乱視が酷くなっているのがわかり矯正できたことです。たまたまメガネを買うつもりで検眼してもらうと・・・乱視があります・・・と指摘されてこれを強制できたのは大きいですね。もしもこの矯正がなければ・・・馬場さんの優勝は???でしょう。

そして、お母さんの一喝も・・・「去年の税金も払わないといけないのに、あなたの通帳には一切お金が入ってません。もう試合は見に行きません!」

市県民税は翌年納付ですから、当然なんですが、馬場さんの通帳に預金がないわけではないと思いますけれど・・・叱咤激励の方法も色々ですね。

さらにアメリカから日本人のメンタルコーチも帰国して名古屋にいたそうですからこれもラッキーでしたね。

優勝は単なるスコアだけのものではないし、運だけでもないのですが、努力精進の上に積み重なるように幸運が舞い降りてくるのでしょう。これを予感できるようになると強い選手になりますね。28歳という同じ歳の古閑さんが引退するんですから、これもまた人生の複雑怪奇とも言えます。

諸見里しのぶ選手にはまだまだ精進と努力が必要ということでしょう。単なるスイングの練習だけでなく、基礎体力やメンタル・・・ゴルフに対する姿勢というものでしょうか?