今回の日本女子オープンを振り返ると厳しいセッテイングと風について書かざるを得ません。

コースセッテイングはどんなコースでも難しく出来るのですが、通常営業を考えると無茶苦茶な難しさにはできません。メンバーやビジターの不評を覚悟しない・・・「今はあのコースでは良いスコアがでない」という評判は営業成績を直撃します。この不況期ですから、ゴルフ場の収益性を考えるとこういうコースセッテイングができるコースは会員制で経営内容に自信のあるコースしかできないし、女子とはいえメジャー戦開催の意思決定ができる権威ある理事会の存在とそれが理解できる会員がいて初めて実現できることです。

外資系のゴルフ場ではとてもこんなことはできないでしょう。
収益性重視ですし、株式公開しているのですから・・・名誉と引き換えに収益を犠牲にすることはできません。

今回の和合は選手の頭を随分使わせたと思います。狭いFWでしたが、傾斜が掛っていてボールが流されていきますし、今週は風もあり、これを計算しないといけませんから・・・それと長いミドルホールではアゲンストの時には完全にロングホール化してました。

単純に距離と方向だけを考えていてはこのコースを攻略できないということでしょう。2次元的に左右、前後だけでなく、空中にもラフとFWがある感じでした。難しかったのはグリーンですね。これはハウスキャディさんを採用した方がよかったように思います。しかし、選手として不安定な心理状態になりますから、信頼できるプロキャディとなるんでしょうね。

身体の疲労もありますが、毎日オーバーパーでラウンドする・・・それも+10なんていうスコアだと意識にダメージがあります。こんなはずではない、こんな考えではダメ・・・不安心理がさらに不安を駆り立てるようなところがあります。難攻不落という言葉は和合にこそ与えられるべき称号でしょう。

それにしても古い名門クラブで敷地に余裕があるんでしょう。テレビ中継では周辺は住宅地のようなコースですが、戦前に土地を取得していたのでスタンドやカメラ設営などに十分な広さがあるのが魅力です。

さあ、来年の日本女子オープンの開催地はどこか?
調べるのも楽しみです。