昨日の朝のブログで、「韓国人選手の活躍に負けないように・・・」との報道を目にしての感想を書きました。

今日も女子ゴルフの話題として「韓国人選手の台頭」に危機感を覚える選手の話もありました。

楽々は「危機感」とか、「日本人選手の奮起」という抽象的な言葉で勝てるような状況ではないと思っています。冷静に韓国人選手と日本人選手を見た時に明らかな「差」「違い」があると思うのです。今日はそんなところを少し書いてみたいと思います。

精神論、愛国心?などで勝てるほどスポーツの世界は甘くありません。彼我の差、違いを冷静に認識して対策を講じることが1番大切だと思ってますし、自らの弱点を克服しなければ勝利はいつまでも遠い存在だと思います。

日本選手と韓国人選手の違いには何か?

第1は、経験です。最終戦を制したパク・インビ選手は全米女子オープンを制した選手です。実力も十分だし、経験も豊富です。これは賞金女王になったアン・ソンジュ選手にも言えることですし、ヤング・キムさんなんかもそうです。つまり、アメリカでの厳しい日程、コースセッテイング、様々なコース、天候に揉まれてきた人たちが多いということです。日本人選手はせいぜいメジャーなどに出場するほどで両宮里、上田桃子選手くらいしかメジャーに参戦していません。アメリカの経験が豊富な選手を相手にしているというを忘れてはいけません。

第2は「なごみさん」が最終日の夕方に開催されたLPGAファンクラブでパク・インビ選手と隣り合って座って情報収集されたのですが、
「メンタルが強いと感じますが、どんなメンタルトレーニングをしているのですか?」との質問に

「専属のメンタルトレーナーがいて、メンタルトレーニングをしています。まず適性検査を行なってどんなコーチがいいのか、そしてどのようなコーチングがいいのか調べます。その上でトレーナーとトレーニングをするのですが、普段は、悩んでいることや達成したいことについて電話で話し合ったり、アドバイスをもらったりすることが主です。」

楽々も諸見里しのぶ選手の応援の中でメンタルコーチの重要性を訴えてきましたが、ズバリとパク選手が答えてくれたと思います。日本ではまだまだメンタルコーチの重要性が理解されていませんが、アメリカでは大学院で修士、博士を持った人たちが専門職として様々な職業でメンタルコーチをしています。藍ちゃんはアニカの影響を受けて「ピア・ニールセン」さんなどのコーチを受けてますし、先日もアリゾナまでメントレをしに行ったなんて記事がありました。

LPGAもティーチングのライセンスを与えてアマチュアの指導ができる人材を育成しているすのですが、大切なことはプロ選手のメントレができる人材を育成していくことだと思います。女子プロ協会で育成するというのは難しいと思いますが、スポーツ科学の専門家、メントレができるコーチを発掘する必要があると思います。何よりも選手がその事に気付くべきでしょう。トップにいる選手だけでなく下位の選手たちもそういうコーチングが必要だと思います。

ゴルフという競技を理解して選手を的確に指導できるメンタルコーチが現在の女子プロゴルフには必要だと思います。

第3に、身体づくりだと思います。これはフィジカルと言われる筋力や柔軟性を高めることですし、持久力などスポーツの基本でしょう。激しい運動ではないゴルフですから、走りこみや下半身を鍛えるを控えているのではないでしょうか?昨年の有村智恵選手は一昨年の後半にバテてしまった事を反省して試合当日もランニングしていたと聞きました。その結果が去年であり、今年に繋がっていると思います。

身体づくりの大前提は「食事と栄養」が原則です。横峯さくら選手で有名になりましたが管理栄養士が食事を作り、選手を支えているということで今年も有村選手が管理栄養士の指導の下で頑張ってきました。プロの皆さんは当然身体づくりには「食事と栄養」が大切と理解していると思いますが、この研究をもっと進めるべきでしょう。好きな食べ物を思いきり食べたい・・・若い子たちですから甘いものを食べたいという欲求は強いと思います。しかし、食事の節制なくして身体はできません。

第4に、練習方法の改善です。いわゆるレンジ打ちだけではゴルフは上達しません。フラットで足場の良い場所からどんなに良い球を打ってもメジャーの難しいセッテイングでラフからの脱出には役立ちません。リコーカップの最終日の諸見里しのぶ選手は酷いスコアでしたが、唯一安心してみていたのはバンカーからの寄せです。これは去年の全英に備えて猛烈なバンカーショットの練習をし、実戦に臨み修得した技術です。実戦に即した練習をすること以外に韓国勢を凌ぐ技量を身につけることはできないと思います。残念ながらこれからの冬場は芝も枯れて実戦には遠い環境となりますが、オフトレとしてどういう練習をするのかということが1番大切でしょう。

第5に、目で判断することを鍛えることです。人間の感覚器として目は多くの情報を脳に伝えます。距離、方向、風向きなど素晴らしい「測定器」です。試合になれば疲れているところでこの能力が問われています。楽々も実践しているのですが、目測とそ結果がいつもピッタリということはありません。体調が悪い時は狂いますし、プレッシャーがあると崩れます。この目測という目で判断する能力をもっと上げることだと思います。

リコー最終日に諸見里しのぶ選手のお母さんとお話していて、9月頃から諸見里しのぶ選手はコンタクトにしたとい聞きました。実は裸眼だと視力はあまりよろしくないようですが、コンタクトを入れて修正したのは良いことです。究極は「レーシック」だと思います。視力とは遠くのものが見えるというだけでなく、正確に網膜に像を焼き付けることができることでもあります。楽々は諸見里しのぶ選手がショートパットを外すのは「メンタル」ではなく軽い「乱視」があるのではないかと心配しています。正確に視力を測定して見る必要があるのではないでしょうか?

それと気になるのは「サングラス」を着用しないことです。眼精疲労が諸見里しのぶ選手を何度も襲っているのではないかということです。眼鏡はいやなものですが、これはプロとして慣れなければいけません。野球のイチロー選手はサングラス派です。超一流は「目」を大切にしています。

グタグタと素人がコーチのような事を言ってしまいましたが、韓国人選手に勝ちたいと思うならば弱点克服を現実に1つづつやらないと勝てません。

多くの韓国人選手を評して心構えが違うという話を聞きますがれは次回の話とさせて頂きます。

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