このところ韓国勢の活躍・・・本当に大活躍だと思いますよ・・・アンソンジュ選手の62なんていうスコアは国籍を問わず素晴らしいです。

韓国勢、海外勢の優勝が半分という今シーズンですが、国際化してきたと思えば良いでしょうね。日本の経済も海外の市場があるからこそ成り立っているわけです。鎖国してのんびりやろうなんてことは考えられません。いやがおうにも競争に巻き込まれますから競争が楽しい、面白いという選手とファンがいなければ高い壁を見上げるばかりとなります。

日本のツァーのレベルが上がっているし、頑張っている選手も多いと思います。日本人選手であれ、海外選手であっても優勝という栄誉や賞金獲得、スタッツに変わりはありません。いかなる環境であっても結果を批判することはスポーツではできません。勝利、勝敗は強いものが勝つという単純な構造です。

それだけに、なぜ日本人選手が半分の試合でしか勝てないのか・・・という疑問は選手、協会、ファン、マスコミが心配している証しです。

率直に言えばこれまでの女子プロゴルフツァーは日本人を主流として甘い環境で勝負していたということなのでしょう。「甘い環境」というのは、試合会場となるコースの営業からして難しいセッテイングができない・・・ラフを伸ばし、FWを狭め、グリーンを固くして芝を薄くして早いグリーンにする・・ということが出来ないので、バーディ合戦になりやすかったという事が挙げられます。

さらに国内で移動と言っても北海道から沖縄までで大半の移動は1000kmもないのですからアメリカツァーに比べると楽なものです。パスポートを持って世界を駆け回るということもないのですから。

少し選手には厳しい話となりましたが、選手の層の厚みが違うと思います。世界中の選手がアメリカツァーを目指してくるわけでこれを拒むことはできません。数年前にアメリカのLPGAでもアジア系の選手を標的にしたような制度改正が一旦は発表されましたが、訴訟リスクを考えて直ぐに撤回しました。やはり競争が厳しければ厳しいほど良い試合ができる、観戦できると思うのが普通でしょう。

日本人選手が可哀相な点は、新しい練習方法の開発や身体を鍛える理論などがまだ発達していないということです。これだけゴルフ用品メーカーがあり、ゴルフ雑誌が売れているのですが「ツァー選手の本質」を突いたコーチをする仕組みありません。どうしても選手個人に任されているような感じがします。

確かに個人競技のゴルフですから全ての責任は選手個人に帰するところが多いのですが、スポーツ科学やスポーツ心理学などの手法を導入してトップ選手を育成することが求められているような気がします。食事、栄養に始まり身体作り、練習法など様々な事を基本から見直すべきなんでしょうね。

楽々応援の諸見里しのぶ選手も今年はパッとするところがなく、不本意なシーズンだと思います。勝てなかった時代はそれなりに苦しさもあったにしろ未だ上の目標を目指すという心意気はあったと思います。しかし、今シーズンは期待と低迷という悪循環になっています。そろそろ・・・という気がしますが、残りの試合に集中してもらいベスト10、優勝争いをしてもらいたいと願っています。

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