昨日の男子ゴルフ・・・横田真一選手の13年ぶりの優勝でスポーツニュースも賑わっていました。奥さんが穴井夕子さんですから、奥さんのタレント業にも相乗効果がありますね。

ニュースでは
「06年に「シード落ちしたこと」
「選手会長として特別枠を用意されたけど固辞したこと」
「去年は最下位でシードを取ったこと」
「子供さんに優勝を見せたかったこと」

などが報じられています。ご自身のコメントでもシード落ちして考え方を変えたことや今年の結果が出なければ選手生活を諦めるような雰囲気もあったようです。今年もこの優勝まではシード権外の順位ですから相当に追い込まれていたのでしょう。

潜伏期間が長いというか、苦労した人の話については中々良い記事を見つけることはできません。マイナス情報の苦労話などはご本人が積極的に外部に語ることはないわけです。
しかし、想像できることは数々あります。

第1は選手として最低限のコストがかかることです。
プロですから試合に参加するわけですが、交通費、宿泊費、食事、キャディーなど1試合にはどう考えても20万円くらいはかかります。それをしないと試合に出れないわけです。サラリーマンとはここが違います。今年は18試合に出場して決勝進出は9試合で50%です。稼いだ賞金は461万円でした。18試合の出場を考えると第1に挙げたコスト面では採算割れでしょう。


第2は、精神的な不安感です。
来年働く職場がなくなるというのは本当に恐怖でしょう。人間として働く職場がなくなるのは経済的なダメージも大きいのですが、個人の尊厳を失うという恐怖があります。横田選手の奥さんはタレントですから稼げる妻ともいえますが、そんな簡単なものではなかったと思います。

第3ですが、
横田選手はプロ転向して17年くらいになりますが、獲得賞金は4億円を超えています。サラリーマンに比べると高額収入でしょうが、出費も多い個人事業主です。プロ選手はいずれ選手生活を離れていかねばなりません。アメリカツァーでは年金制度もあるようですが、日本では未だそんな状態ではないと思います。プロ選手も現役の間はまだしも、現役引退してからの生活の道を考えておく必要がありますね。

女子プロは男子に比べて賞金が低い(昨日の男子は3000万円、女子は1980万円)ですから女子選手はなお大変ということになります。


横田選手と奥さんのコメントはいずれ「ジャンクスポーツ」で聞けると思いますのでそれまで楽しみにしておきましょう。

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