関税の詳細を知りたければ、まず確認すべきは取扱商品のHSコードである。
HSコードは世界税関機構(WCO)が定めた、世界共通の商品分類コードで
世界中ほぼすべての国でこのコードによって商品を分類して関税率を定めている。
日本語では「輸出入統計品目番号」「関税番号」「税番」などとも呼ばれるコード番号だ。
関税がどのくらいかかるのかは、このコード番号次第なので、
たとえば、通関業者などに調べてもらう際には、製品仕様書などの資料を添えてあげると
先方も調べやすい。
簡単な製品なら、使われている資材がわかれば、大方掴めるが、
さらに細かく分類される際には追加の質問を受けることになる。
HSコードの桁数は、世界共通なのは、上6桁の数字までで、それ以下の桁は
それぞれの国で決めてよいことになっているので、
貿易する両国で桁数が合わないからと言って大騒ぎすることはない。
日本で調べたHSコードが他国の輸入申告時には違うHSコードとして
まったく違う税率を適用されることがあるが、
どのHSコードなのか、についての最終判断は各国の税関に権限があるので、
注意が必要。
日本に輸入する場合であれば、事前教示制度という制度があって
正確さを期すなら、この制度を利用して文書で確認をとりたいが、
電話や相談窓口で口頭でも答えてくれることになっている。
日本への輸入時の関税を詳しく知りたければ、こちらが便利だ。
「関税分類の事前教示制度について(カスタムスアンサー) 」 (←リンクに飛びます)