先月、輪島の蔦屋漆器店さんから我が家に届いた八角重箱。

依然として復旧作業は進んでいないのに、こうしてわざわざ届けてくださいました。

 

 

蔦屋さんのお重に蒔絵師の山口浩美さんによって描かれた蒔絵のお重。

2023年2月のTWFでオーダーさせていただき、1年後の納品予定でした。

しかし今年の元旦にまさかの震災。

 

そんな大変な中、震災後にわざわざ蔦屋さんからお電話を頂き、いつになるか分からないけれど届けてくださると伺った時は、涙なしにはお話しできませんでした。大変な時にわざわざお電話をくださったということ、お元気そうなお声だけでも聞くことができて、どんなに嬉しかったか。

そして何年かかってもいただけるだけで十分だと思っていたのに、想定したよりも早く我が家に届きました。

またもや涙なしには手に取ることが出来ないほど感激でした。

 

あの震災の中、こちらのお重はなんと無事だったのだそうです。

そんな奇跡の中、最後の仕上げを二次避難所で山口さんが仕上げてくださったのだそうです。

 

もうこうして、この文章を書いているだけで涙が込み上げてしまい、なかなか投稿するのに時間がかかってしまったのですが、箱を開けるたびに、皆さんの苦労、辛い思い、なかなか進まない復旧作業の様子、それでも前を向いて頑張っていらっしゃる姿に、私たちも少しでも何か出来ること支援していけたら、そして忘れずに心を寄せていけたらと思っています。

 

そしていつかレッスンでもこの奇跡のお重を皆様にも見て頂きたいなと思っています。

 

 

 

 

私にとって生涯忘れられない、孫の代まで語り継いでいきたい大切なお重となりました。