昨日紹介した「最後のとき」という言葉。

皆さまから反響をいただいたので、もう一つご紹介したいなと思います。

 

実は昨日の「最後のとき」という言葉を知るもっと前に出会った文章です。

たまたま購読していた幼児教室のメルマガで書かれていた内容で、何気なく読んでいたのですが、読み終える頃には涙が溢れるほど心に響いた内容でした。

内容はとっても似ているのですが、でも私にはもっと心に響く言葉でした。

確か息子が生まれる前だったと思うので娘が小学2年か3年生の頃に読んだ文章かな。

 

必要な部分だけコピーしてずっと保存してあり、全部が残っているわけではないのですが、特に中学受験で娘との接し方に悩んだ時、成績が伸び悩んで苦しい時、そんな時に時々読み返す文章です。

読み返しては、忘れていたことを思い返させてもらうのと同時に、反省したり、気持ちが救われたり、背中を押してもらっていました。

いつかブログで紹介したいなと思いながらも、投稿したいことが滞ってしまっていたので今になってしまったのですが、良かったらこちらもお読みください。

 

 

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1.子育てが終わって気付くこと

 

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こんにちは、藤井です。

私の息子は東大を卒業しました。

 

大学入学をきっかけに、

私の家を出て行ったんですね。

 

そんな息子が先日、

久しぶりに帰ってきました。

 

と言っても、ほとんど家におらず、

旧友と一緒に過ごして、

うちでは寝るだけでした。

 

さて、ある日私が夜中に起きたら

リビングで息子が寝ていました。

 

きっと遊び疲れて、そのまま

眠ってしまったのだと思います。

そんな息子の寝顔を見ていると、

ふと小さな頃を思い出しました。

 

 

・子供と一緒に公園で遊んで、

 泥んこになったこと

 

・息子が転んだときに、

 そこにヘビが死んでいて、

 一緒に驚いたこと

 

・わが子と二人三脚で

 中学受験を戦ってきたこと

 

 

こんな思い出が心のなかで、

一気にフラッシュバックしました。

 

あの頃はとてもつらいと思ったことが

今では楽しい思い出でした。

あっという間に時間が過ぎてしまい、

息子も大人になってしまいました。

 

子供が小さかったころは、

もう帰ってこないわけです。

 

「小さかったころ、可愛かったな」

 

そんな思いでいっぱいになり、

私は思わず涙を流してしまいました。

 

 

子供が成長し、一人前になった反面、

 

「過去が失われた」

 

と少なからず感じてしまう自分が、

そこにいました。

 

ある意味、それはエゴなのですが、

本当にさびしい気持ちになりました。

 

 

人間って不思議なもので、

とてもつらかったことでも、

記憶になると楽しい思い出なんです。

 

 

もし私が20年前に戻れるのなら、

自分にこう言ってあげたい思います。

 

「今のかわいい子供との時間は、

 かけがいのない宝物なんだよ。

 

 だからその喜びを全力で味わい、

 心から楽しんでね。

 

 本当におめでとう!」

 

 

もし人生をやり直せるのなら、

ゆっくりと流れる子供の時間と、

私の時間の歩調を合わせて、

 

子供たちの世界をもっと味わいながら

一緒に歩みたいと思っています。

 

・ママ友同士の見栄の張りあい

 

・子供が言うことを聞かないこと

 

・習い事への送り迎えがしんどい

 

 

自分の心をこんなことに使うのでなく

 

・子供が生きていてくれること

 

・子供の可愛い笑顔

 

・子供が感じている世界を一緒に見る

 

・家族であることの喜び

 

 

自分の心をこんなことに向け、

全力で味わいたいと願います。

 

 

子育てが終わりかけている今だから、

こういうことに気が付きます。

 

 

2.子育ての真ん中は小学校1年生

 

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さて、これは教育とは少し外れますが

あなたにお伝えしたいと思います。

 

私の恥ずかしい経験を書きましたが、

 

これは子育てを終えてきた、

多くのお母さんに共通する感情です。

 

子供が小さなころ、一緒にすごし、

一緒に笑ってきた時間。

 

 

多くのお母さんは、それをもう一度

味わいたいと言います。

 

 

自分が子育てをしているときは、

とにかく必死なんですね。

 

 

自分の子供を育てることに、

日々全力なわけですから、

 

子育てを味わうことなんて、

なかなか難しいと言えます。

 

 

でもそれは本当に貴重な時間なので、

ぜひ楽しんでみてください。

 

 

子供と一緒に過ごせる時間は、

時間と共にどんどん減っていきます。

 

 

子供が中学校になると、

部活や塾で外に出っぱなしですし、

自分の部屋にこもってしまいます。

 

私の経験から言うと、

 

「子育ての真ん中は、

 小学校1年生くらいの時点」

 

だと思います。

 

 

子供と一緒に過ごす時間を、

「全体で100」とすると、

 

小学校1年生までの時間が、

50くらいになるということです。

 

こう考えると、思った以上に、

短いと感じると思います。

 

 

それほど子供と一緒に過ごす時間は、

貴重でかけがいのないものです。

 

ぜひお子さんとの時間を楽しみ、

子育ての喜びを味わってくださいね。

 

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親が勉強に関われるのは

中学受験までしかないのです。

 

そういう意味では、中学受験は

 

「親子で勉強に臨める最後の機会」

 

と言っても過言ではありません。

 

さらに踏み込んで表現すると、

 

「親の学力や勉強法を、

 子供に授けてあげられる

 人生で数少ないチャンスである」

 

と考えることができますね。

 

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メールの原文を探したのですが、多分息子が生まれてから時間があった時にメールを整理してしまったため、最後の締めの部分がないのですが、何度読んでも涙してしまう文章です。

 

まだ子育てを終えてないので終えた後のことって分かりませんが、でも時々娘の小さい時の写真をみながら「あの時は可愛かったな」って思うことはよくあるし、小学3年生ぐらいの時の写真を見てもそう思います。

きっと今も「生意気なこと言って!!何様のつもりなんだ!」って怒っていても、後になれば「小学6年も可愛かったな」って思うんだろうなと。

 

お友達から以前「中学に行ったら本当に離れていくのよ」と聞いた時、

まさにこの文章のことを言っているなぁと思ってすごく印象に残っていたことがありました。

子育ての半分がまさか小学1年生というのも、その時は気が付かないですからね。

 

そういうことを考えると、娘の悪態や暴言にめちゃめちゃ腹が立ったり、周りのお友達は自走して勉強しているのに、全然自走できない娘に不安になったりイライラしても、むしろ一緒に頑張れることのありがたさを感じることができて安心するし、私自身のイライラや不安、塾の送迎が辛くても、こんなことに心を砕いていてはダメなんだと思えることができるし、仕事をやめる時、レッスンを1年お休みする時も、「仕事はいつでもやり直しができるけれど、子育てはやり直すことができないんだ」とこの文章を読んで背中を押してもらった気がします。

 

娘にはたくさん傷つけるようなことを言ってしまったし、立派な母さんでもないけれど、本気でぶつかったり、大喧嘩しては仲直りしたり、一緒に勉強したり、喜んだり、落ち込んだりすることで、自分のことを考えてくれているんだということが通じたらなと思っています。

っま、そう思って欲しいと思ってやっているわけではなくて、私がしてあげたいから、頑張っているだけなんですけれどね。

 

これからも子育てで迷った時、時々読み返しては初心に戻りたいなと思っている文章です。