今日は、朝のレッスンと、夕方以降のレッスンの間に思いがけず時間が出来ましたので・・・・
結局練習練習でした、笑
先日、ピアノのレッスンで、私の前の生徒さんが、ショパンのワルツを弾かれていました。
20代の女性で、コンクールに出るとのこと。
社会人でお勤めしながらピアノを習い、コンクールにチャレンジする。
すごいなあと思います。
先生が、「出来るのに自信がなさそうなのよね。もったいないわ。ねえ、何か気づいたことアドバイスしてあげて」とおっしゃるので、
「お若いから自信を持って。この年になるとね、
ほんと、素晴らしいものを持っているのに、自信を持たないと、もったいないって思うわ。
もう、
目も見えにくくなって、楽譜がチラチラしちゃうし、
昔ならこれだけ練習したら弾ける様になったのに、って思うのだけど、今は練習時間の割に弾ける様になっていかないし、
暗譜をしようとがんばっても昔みたいに頭に入って行かないのよ。
こうなってみないとわからないと思うけど。」
というと先生も、
「そうよ、ほんと、目も見えにくくなるし、
チャレンジなんて勇気がいるから、出来るだけ目立たたないようにおとなしくしていようって思っちゃうし、
頭の中の貯金を引き出しながら生きてるのよ!」
と、おっしゃる。
もう笑ってしまいましたが、
貯金の話はずっと頭に残っています。
ずっと今まで、音楽を続けていらした先生は、貯金がとても多くて、
それにくらべると、ピアノに関しては、長いブランクを経験した私は、貯金が少なくて、
でも、残された時間は若い人ほどなくて、
要領も悪くなってしまっていて、
だから、
貯金を殖やそうって必死なんですけど、
なんせ、今の銀行みたいに、利率が悪い。
ああ、
郵便局なんて、10年で倍になった良い時代があったみたいに、
練習すればするだけ、グングン伸びる時期もあったよなあ・・・笑
若いころからコツコツ続けておけばよかったものを・・・
と、後悔しても貯金が増えるわけではないし、
それどころか、変動制で元本を割ることもあります、みたいな。
それでも、今日いらしたピアノの生徒さんが、
「さっき先生が弾いているのが聞こえてきましたけど、いいですねえ・・・あんなに弾けたらいいのに・・・」
と言ってくださるから、
みんなそれぞれ、
大人の生徒さんは、いろんなことを思いながらレッスンに通っていらっしゃるんですよね。
夕方、フルートのレッスンに来た中学生の生徒に対して、
この子はいいな、利率のいい貯金の期間がまだまだ長くあって、
でも、本人はそんな恵まれていることには気づいていないのよね、
それって、そういう年にならないとやっぱりわからないのよね、きっと、
なんて思いながら、レッスンしておりました。
そうやって、ピアノやフルートのレッスンに時間を費やすのは、
生徒さんのレッスンに大きく生きますし、
オカリナ演奏家としてでもあります。
オカリナはきちんとしたレッスン法がや教材が確立していないので、
そういった多方面の、確立されたレッスンから見つめると、いろんなものが見えてくるのです。
トリプルオカリナ(トリプレットオカリナ)奏者
MAiCO音楽教室主宰(ピアノ、フルート、オカリナ)
西村麻衣子