作り笑顔は痛かった | 私も一緒に連れて行って

私も一緒に連れて行って

夫と死別。ふたり家族でした

夫がいなくなり、はじめて電車に乗った。

聞き慣れた発着のメロディが悲しく聞こえて

たまらなくなった。


2人並んで座り、私は肩で夫を押したりしながらよくふざけていたな。私が寝ると夫は肩を貸しながらスマホで本を読んでいた。


もう夫とじゃれたり出来ないって、、、

この先どれだけ寂しいのか想像できない。



今日は夫無しで、夫と私の共通の友人と会った。


皆、夫より年上。

だから当然私よりかなり年上の人達。


緊張するかと思ったけど

全く緊張のカケラも無かった。


なんだか夫が亡くなって悲しい感情だけは敏感だけど、それ以外には鈍感になったのかな。


今日の集まりでは夫が主役。

夫のための会だった。


最近、仕事関係でも趣味関係でも私は妻として話す事が多い。


夫が生きている時は「主人」「夫」と呼んでいたけど、いなくなってからは苗字で呼ぶ事が多くなった。

なんでだろう。なんだかその方がしっくり来る。


苗字で呼ぶ事で妻から見た夫ではなく

一個人として伝わる様な気がして。

考えすぎか。


役所や銀行ではもちろん「主人」「夫」。家に帰ったら「パパ」



今日は夫が倒れてから初めて外でお酒を飲んだ。

やっぱり、、、夫がいないのはつまらない。

一瞬は面白く感じる。


でも一瞬だけで本物の笑いが無い。

ひきつる、慣れない、笑顔が痛く感じた。


でも、忙しい中、夫のために食事会をもうけてくれて、忘れないよって気持ちは本当に嬉しいし有り難かった。


一生懸命、笑顔を作った。


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