夫が倒れた日-3 | 私も一緒に連れて行って

私も一緒に連れて行って

夫と死別。ふたり家族でした


看護師達は治療が終わった後数分おきに

「○○さん、右手を握ってー。そっちは左手だよー」と色々声をかけていた。

誕生日や名前を聞いたり。それに答えていたのに。

夫は疲れて眠ったのではない。

新たな脳梗塞が起こってしまっていた。

それも大きく。

看護師は 「○○さ-ん、○○さん!?あーこれは・・・」

看護師の呼びかけに起きる様子は無かった。

すぐに私はICUから待合に行く様に促され不安な気持ちで待つことに。

程なくして医師から面談室にて状況の説明が。

最初のアルテプラーゼ静注療法では綺麗に血管が通ったのだが

新たに梗塞が起こってしまったとの事。

レントゲン写真を見せられると黒い部分がよく分かる。

外減圧術(内減圧)、全身麻酔で手術をしなければ命を救えないと

言われた。

脳梗塞の知識に詳しい訳では無いがほんの少しの一般的な情報は

あったつもりだ。

そして親戚が脳の病気を患い見舞いに行った際

病棟に同じ様な手術をした人を見た事がある。

説明を聞いた時に真っ先に思い出した。

左側の頭蓋骨を取ってしまうんだ・・・と。

目の前が真っ暗になった。

朝はあんなに元気だったのに。

楽しい日曜日を送るつもりだったのに。

どうして。

もう少し書こうと思いましたが思い出しては泣いてしまうのでこの辺で。