おはようございます!

美容家・堀江麻衣です。

 

 

前回の記事にアップした肌のきめ。

 

 

 

皮膚の角層の表面には、拡大すると

網目状の溝が走っています。

この溝が肌のきめで、皮溝とも言います。

 

 

 

 

では、いったいそのような皮溝、

肌のきめがどのように角層の表面に

できるのでしょうか?

 

 

 

 

真皮と表皮の境を顕微鏡で見ると

真皮と表皮が交互に入り込んだり、

出たりしながら噛み合って

波形になっています。

 

 

 

 

この凹凸にともなって、

角層の表面も入ったり出たりして

きめを作っているように見えます。

 

 

 

 

健康な肌では角層のきめが深く

また、表皮と真皮も深くしっかりと

噛み合っています。

 

 

 

 

けれども、きめが浅いと

表皮と真皮の噛み合わせも浅い。

そしてきめがなくなっている肌では

表皮と真皮の境は平らです。

 

 

 

 

この表皮と真皮の境の部分は

ちょうど表皮細胞が生まれる

基底層にあたります。

 

 

 

 

基底層が平らでは基底細胞の数が

少なくなるので、

新しい表皮細胞や角質細胞は

不足してしまいます。

 

 

 

 

すると、皮膚は広がる力がなくなり

縮むので細胞が互いに

引っ張り合うような形になるため

皮膚は張ってしまい、そうなれば

きめなどできる余裕は

なくなってしまうのです。

 

 

 

 

これが萎縮した皮膚という状態です。

 

 

 

 

また、角質細胞が垢となって

1個はがれ落ちると、

それがシグナルとなって

基底層で表皮細胞が1個生まれます。

 

 

 

 

要するに、通常皮膚の調整は、

皮膚表面の死んだ角質細胞が

行なっているということです。

 

 

 

 

角層がダメージを受けて保湿膜とバリアが

破壊されれば、表皮全体が薄くなり

それにともなって真皮も薄くなり

皮膚全体が薄くなってしまうのです。

 

 

 

 

皮膚全体が薄くなると、

くすんで見えたり、

小じわができやすくなりますし

また、皮膚の下の血管や筋肉が

透けやすくなるので、

色むらも生じるわけです。

 

 

 

 

間違ったスキンケアで

角層がダメージを受ければ

その影響は皮膚全体に及びます。

一番表面の角層が調整しているのですから

正しいスキンケアがとても重要です。

 

 

 

 

 

 

参考文献・青春出版社

宇津木龍一「肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法」