摘出した場所を埋めるもの | 憂目に咲く花になろう

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神様が私に子宮頚がんを与えました。この試練の向こうには、きっと大きな煌めきが待っている。
その強い確信と溢れる想いを、言葉と祈りに込めて。

私は子宮を摘出をした後、術前と比べて腸の動きが変化してしまった悩みを抱えていますが、Yahoo!ニュースの中で、解剖学者あり順天堂大学教授の坂井建雄氏の著書が紹介されており「臓器を摘出したあとの空間はどうなるか?」について、分かりやすく説明されていたので、引用させていただきます。

まず、坂井氏は「腸はお腹の中を自由に動き回る」とした上で


" こうした臓器の特質は、手術中にも利用される。骨盤の中の手術はたいてい、ベッドを斜めにし、頭側を下げて行う。小腸を全て頭側に移動させ、骨盤内のスペースを確保するためだ。"

と書いています。これは私が受けた腹腔鏡手術も同様で、術後に頭痛が続いたのも、頭部を下げて手術していたためと説明を受けましたが、自由に動き回る小腸が邪魔して来ないようにする策だとは、初めて知りました。

そして
" お腹の臓器を摘出すれば、その空間はおそらく、小腸や大腸の「ある部分」が埋めているだろう。とはいえ、もともと腸が自由に動けることを思えば、姿勢を変えるたび、その空間は「違う部分」に置き換わっている。"

との結論。
このことから、術後の腸の動きが悪くなったのも理解できる部分もあり、ある意味この状態を抱えて生きていく意識を持つことが必要なのかと思いました。
臓器を摘出した方にご参考になればと思います。