続き。
19歳にしてなんとなく
お金欲しさに足を突っ込んだ
風俗の世界だったけど
気づいた時には
自分の人生にとって
なくてはならない
重要な存在となっていた。
いつまでも
絶望していられない。
どんなにズタボロでも
生活はしないといけない。
家賃も、電気代も、携帯代も
払っていかなきゃいけないのよね。
だから、
そんな極限の状態でも
少しの気力と体力があれば
気軽に働かせてもらえる仕事。
必要最低限の生活を
なんとか死守させてもらえた
風俗という仕事は
今思えば
命の恩人だった。
当時のわたしは
世の中に置いていかれてる感満載で
すごく孤独だったけど
お店のスタッフは
みんな優しくて
偏見などもなく公平に
わたしたちと向き合ってくれた。
お客さんの存在も
なんだかんだ大きかったよね。
社会で普通に
生きられないわたしを
必要としてくれたお陰で
存在意義や自己価値を
保つことができたと思う。
立派な社会人として
真っ当に生きていけるなら
そうしたかった。
わたしには、
いくら頑張っても出来なくて
諦めるしかなかったけど
それを認めるのには
相当抵抗があったように思う。
多数決の少数派になること、
はみ出し者として振り切ることは
普通に怖かったし
時間もかかった。
知る人ぞ知る、あの風俗バレて大事件だったときの彼。
そんなわたしの
ターニングポイントとなった
ある人からの言葉。
「真っ当に生きることや、
普通の人と仲良くやっていくための
努力をするのは
まいちゃんにとっては
『逃げ』だよ。
とっとと
逃げ道を断ってしまうこと。
あなたは変なんだから
それを認めることで突き抜けられるよ。」
この言葉に
かなり後押しされて、
自分を生きる覚悟ができた。
自分のやりたいことを
自分が納得できるやり方でやっていく。
もう二度と、
普通のお勤めはしなくていい。
その道が開けるまでは
風俗嬢でいればいいじゃんと
なんか吹っ切れたのよね。
そう決めて、
その時働いていた職場を
すぐに辞めてからは
本当に一度も
社会に戻ることはなかった。
その後ヒーリングに出会い
夢中になってやってたら
本当に自然な形で
風俗を卒業することができた。
わたしも
まだまだ道の途中だけど、
わたしのような人が
少しでも生きやすくなるように
貢献できる自分でありたい。