恋愛依存のカウンセリングでは、なぜ自分の話しが重要なのか? | 三重臨床心理カウンセラー/恋愛依存症専門カウンセリング

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自分を取り戻し、人生を、価値をもって生きていくために

こんばんは。

 

 

このブログは恋愛依存症でお悩みの方に書いています。

 

(あなたに合うものを参考にして、合わない内容はここに置いていってくださいね)

 

 

 

はじめて当方のカウンセリングをご希望の方は、電話カウンセリングのご予約からお願いしています。*ご新規の方の対面カウンセリングは2025年8月頃より再開となります。

 

 

下記の予定枠より、お日にちとお時間を、それぞれ第3希望までお知らせくださいませ。

 

 

 

 *既にお受けいただいているクライエントさまへ。

 

対面カウンセリングは最大60分までとなります。

 

平日、土日ともに、

 

通常の対面カウンセリングは、13:30〜14:30

 

(60分まで)

 

心理療法をご利用の方は、 13:30〜15:30

 

(120分まで)

 

となります。(事前に話し合い、必要だと判断した場合、心理療法を確定します)

 

 

 

なお、10:00〜12:00ならびに、夜間20:00〜のカウンセリングは電話カウンセリングのみとなります。

 

 

 

 

1月21日(日)ご予約をお取りいただけない状況です。

 

1月22日(月)ご予約をお取りいただけない状況です。

 

1月23日(火)ご予約をお取りいただけない状況です。

 

1月24日(水)ご予約をお取りいただけない状況です。

 

1月25日(木)ご予約をお取りいただけない状況です。

 

1月26日(金)ご予約をお取りいただけない状況です。

 

1月27日(土)ゼミ受講のためお休みとなります。

 

1月28日(日)20:00〜22:00

 

1月29日(月)10:00〜12:00 20:00〜22:00

 

1月30日(火)20:00〜22:00

 

2月1日(水)10:00〜12:00 20:00〜22:00

 

2月2日(木)20:00〜22:00

 

2月3日(金)ご予約をお取りいただけない状況です。

 

2月4日(土)ご予約をお取りいただけない状況です。

 

2月5日(日)ご予約をお取りいただけない状況です。

 

2月6日(月)20:00〜22:00

 

2月7日(火)お休みとなります。

 

2月8日(水)20:00〜22:00

 

2月9日(木)10:00〜12:00 20:00〜22:00

 

2月10日(金)10:00〜12:00 20:00〜22:00

 

2月11日(土)10:00〜12:00 20:00〜22:00

 

2月12日(日)20:00〜22:00

 

2月13日(月)10:00〜12:00 20:00〜22:00

 

2月14日(火)10:00〜12:00 20:00〜22:00

 

2月15日(水)10:00〜12:00 20:00〜22:00

 

2月16日(木)10:00〜12:00 20:00〜22:00

 

2月17日(金)20:00〜22:00

 

2月18日(土)ゼミ受講のためお休みとなります。

 

2月19日(日)10:00〜12:00 20:00〜22:00

 

2月20日(月)10:00〜12:00 20:00〜22:00

 

2月21日(火)20:00〜22:00

 

2月22日(水)10:00〜12:00 20:00〜22:00


2月23日(木)20:00〜22:00


2月24日(金)10:00〜12:00 20:00〜22:00


2月25日(土)20:00〜22:00

 

 

 

大事なことなので何度も繰り返しの話しになりますが、恋愛依存症は一生治りません。依存症と名のつくものは一生治らないというのが専門家の意見です。

 

私の感覚的なことでいうと、人間の本能に直結したところがあるので無理だろうなと感じています。あなたの意志の弱さは全く関係がないのです。そんな次元の簡単な病いではない。

 

誰でも誰かに認められたいですし、愛されたいですし、ひとたびそれが成功すれば、もっと欲しいと要求するのが本能というものでしょう。

 

これを人間のもう一つの側面、他の動物とは大きく違う側面の「理性」を育むことで、依存症を治すことはできずとも、改善させるというのが現状です。様々な療法や技法は究極にいうと、理性、知恵を育てる、訓練する、発展させる、それらを拡大、増幅していくためにあるものばかりです。

 

 

 

依存症は支配をする、支配をするために支配されておく、この二極で日々を生きているところがあります。これがほとんど活発になった脳の状態で他人やなにかと関わっています。

 

 

人間は自動化されたものをその通りにしているほうが楽なのです。いちいち立ち止まって「今日は右足から大地を踏みしめるか、いや、左足からにするか?」などと考える人はかなり稀有だと思いますが、他人と関わるうえでも、「今日はきつくしてみるか?否!優しくすべし!」と考えてから発言する人などいないでしょう。勝手に話しだしているか、勝手に黙っているか、これらはすべて「自動化」されています。この自動化が「私はこういう人間です」を築き上げています。恋愛依存症の方は、恋愛依存症に沿った交流を自動的にしています。これを変えるというのは至難の業です。

 

そこで大事になってくるのが、あなた自身のことについて語ることです。どんなふうに苦しいのか、これまでどんな恋愛をしてきたのか、そこに共通点はなかったか。そもそも駆け引きだらけの交流をどこで学習したのか。そうした恋愛をしている最中、どんな感情を多く味わったか。なぜ依存的な恋愛を手放すことができないと感じているのか。依存に陥っていると認めることは、あなたにとってなにを指すのか。相手が悪いと思う根拠はなにか。自分は依存をしていないと思う根拠はなにか。彼を手放すとなにが起きそうだと恐れているのか。依存相手から離れることはあなたにとってどういう感情を呼び起こすのか。これから先、どうしたいのか。希望する未来が見えたとき、あなたはなにを感じるか。具体的になにができるか、などなどです。

 

自分のことを語る、というと、「この間だんなさんがスーパーで買い物してきたときに、私の注文したものと全然ちがう醤油を買ってきて、ほんと腹が立ったんですよ。ああ、私ってこういうことで怒りが湧くんだなってわかりました」みたいな話しをする方が稀にいます。こういうとき、私は話しを止めるか、沈黙して聴いているかのどちらかです。これは依存症に関係ある話しではないからです。依存症に関係した自分の痛みや恥や惨めさや怒りや悲しみ、快楽の部分を冷静に見つめて言葉を紡ぐことが自分のことを語る、という意味です。

 

 

表面的な会話も時にはいいですが、せっかくのカウンセリングをそれにほとんどつぎ込むとどうなるでしょう。

 

依存症が進行し、問題が起きます。この問題は、あなたが起きてほしくない問題です。痛い思いをする。悔しい思いをする。恥ずかしい思いをする。依存症は怒り、恥、不安を土台に衝動的になる傾向をもっています。これらの感情はあなた自身をひどく傷つけます。

 

自助グループのカリキュラムのなかでよく言われるのは、スリップという言葉です。アルコールをやめるために自助グループや精神科に通っていてもときに呑んでしまうことがあります。このときアルコール依存症の方はとても恥を感じ、もう自分は回復できないんだと絶望することがあります。

 

でも依存症にはよくあることだよ、と仲間をはじめカリキュラムでもそう書いてあります。こんなふうに、回復に向かって努力はしていてもスリップ(転ける)することも普通にあるよ、という意味で使用されています。

 

 

恋愛依存症もアルコール依存症の方とほとんど同じプロセスを辿って回復します。詳しくは「愛しすぎる女たち」を読んでみてください。

 

 

自分の話しにくい思いや、話すのにちょっと勇気のいる話しというのは、カウンセリングのときには頑張ってしてみてほしいのです。いつも頑張れとは言いません、それは無理なことで、完璧を目指すのもまた依存強化に繋がります。

 

でも、たとえば月に一度のカウンセリングだとすると、その一度の時間だけでも、自分としっかり向き合ってもいいんじゃないかと思うのです。

 

このときばかりはちょっと頑張るのです。いつも無理をするのではなくて、カウンセリングのときだけは自分から逃げないぞと覚悟をもってみてほしいのです。ふだんはそんな話し、できないですよね。ふだんから頑張ってるのにカウンセリングでも甘えられないの?!と思う方って、あんまり私のところにはいらっしゃらないと思いますが、そうです、まだ依存的な行動になった自分を即座に認められない、認めたくないというのが強い状態というのは、これまで何度も書いていますが危険な兆候で、依存症が治らないといわれるゆえんの一つ「否認」が前面に出ているからです。認められないうちは、あなたの根本がまだ変化を拒んでいるというのが専門的な見立てになるからです。

 

 

自助グループでも最初のステップは「認める」です。しかもこれはまだ序章に過ぎません。私が聞いて衝撃だったのは「認めるという最初のステップはまだお子さまのステップであって、大人のステップではないんだよ」というものでした。そもそも依存症だから「否認」するわけで、否認が強いのが依存症たるゆえんなのに、最初にクリアすべきことは、「あなたが依存症であり、それは一生治らないと認めなさい」なのだから、なかなかハードだなぁと20代のとき感じました。いまは、確かに認めるくらいのことはクリアしてどんどんその先のステップもクリアしてもらわないと、先が危ないというのを痛感しています。

 

 

認めるというのは、相手のせいにはしていない状態でもあります。ここに立つにはやはり、あなた自身のことを話すボリュームが必須になります。「いちごよりみかんが好き」「秋より春が好き」「最近食べられなかったものが食べられるようになった」「趣味が楽しい」そういう話しではなく、依存に関するあなた自身のことです。依存的な交流をした、それは相手が悪いという話しに終始するともう絶望的です。何も深まらず、「私は悪くない」「私はもう大丈夫だ」「あいつの問題」「誰でもあんなやつを相手にすればうまくいくものもいきやしない」で片付けてしまう。

 

そうなると今は何も起こらなくても、そう遠くない未来に問題が起きます。心理学者で有名なユングが言うように「あなたが向き合わなかった問題は、やがて大きな運命となってあなたの前に現れる」ということが起きます。ここでいう「運命」にロマンを感じないでください。これは言い方を変えると「絶望」です。

 

そこまで大きくなったときにあわててカウンセリングを受けても、もうどうにもなりません。やはり私は不幸になるしかないのだ・・・と、変える意欲を失い、望まない結果に、破滅の方向にいってしまうのです。恋愛依存症はとても恐い病いだということを認識しておく必要があります。

 

 

ブログで書いていることは、ほんの氷山の一角に過ぎません。たとえば海猿とか警察関係のドラマとか自衛隊などの映画など、観ていると、なかなかハードだな、と感じるシーンはいくつもありますよね。でも実際にその職業の人に話しを聞くと多くの場合「いや、あのドラマの8倍はきついんです」と言います。恋愛依存症も同じです。「認めるのがきつい」「ゆっくりやりたい」「自分のことなんて話したくない、それより甘えられるカウンセリングの場がほしい」などと悠長にかまえていると、私が実際に見てきた恋愛依存症者の末路を、あなたも辿ることになります。それは想像をはるかななめ上というプロセスで、じわじわと、そしてある日突然、大地震や大噴火のごとく、あなたの人生を暗黒に叩き落とします。

 

ときどき「ということは、彼も同じように地獄に堕ちますか?」と期待した声色で聞かれることがありますが、もちろん彼もそうなります。ただ、女性のほうがひどい場合が多いです。男性は良くも悪くも単純なので、あまり気づいていない場合があります。女性は感受性が豊かな人も多く、この国は男尊女卑がいまだにしつこくありますから、ちゃんと自律的に生きていないと地獄が地獄以上に感じられることが多いようです。やはり依存の世界は狂気の世界ですし、支配するかされるかという暴力的な世界です。女性という複雑かつ繊細な性質を持った方がそのような世界に浸っていればおかしくならないほうがおかしいです。苦しみは男性の比ではないでしょう。

 

 

こうしたことから離脱するためには、まず恋愛依存症なのだとちゃんと認めること。依存症は一生治らないということを、ちゃんと知識として学ぶこと。これは理性を育むうえで大切なことです。何度も紹介している本を繰り返し読むことが大事です。依存的な行動になったらなるべく早く認める、そのためにはやはり自分のことを正面から逃げずに向き合う「語り」の時間がどうしても必要になります。私はあまりカウンセリングを受けろと呼びかけたいタイプではありません。本気で変わりたい人にしかきてほしくないというのも正直あります。覚悟がいる以上はあなたのタイミングも大事だと思っています。

 

ただ伸ばせば伸ばすほど、回復が困難になるのは事実です。これはちょっと想像できる方なら容易に理解できることだと思います。

 

依存的な交流は簡単には変えられません。命の危機というようなレベルで継続してきたことです。治らないというのはそういうことです。依存的な関りが良くないからと違う交流にすると、あなたは途端に恐怖や不安や恥にさいなまれるでしょう。それはまだ知らないからです。準備もできていないからです。行動だけ変えても根本が恐れで支配されている限り、すぐに依存的な交流に戻ってしまいます。

 

 

あなたの人生に流れる川には、あなた独自の脚本が必ずあります。その流れに逆らわないように生きることが、恋愛依存症だったのです。それを変えるというのは、全く違う人の川を泳げというような感覚になってしまいます。明らかに泳ぎやすい川のはずなのに、今までの泳ぎ方で生きてきたので、その川に適さないと感じ、逃げてしまうのです。結果として、非常に泳ぎにくい苦しい川を、これまた不器用な泳ぎ方でゼーハーいいながら泳ごうとする。それはしんどいことだし、他人からも「変な泳ぎ方だね」などと言われているようで恥ずかしいと感じてもなお、そうやって泳いできたのだから、今さら別の川で泳ぎを変えたら溺れて死んじゃうよ!ということです。

 

ずっとそうやって生きてきているから、簡単な人生にはそう簡単に行けない。でもこのままではしんどい、でも、いまそこと向き合うのはきつい。そうやって一日一日、貴重な一日に、これまでの脚本のなかから決して出ない程度の努力を重ねていく。金魚鉢のなかの金魚が、次こそはハイジャンプをしてこの鉢から出てやるぞ!と精いっぱい泳ぐそれと同じことが積み重ねられていくことを考えれば、あなたにもそんなに躊躇う時間は残されていないことはわかると思います。

 

なにか事態が変わったら頑張ろう、落ち着いたら頑張ろう。

 

そうやって依存症をキープしてきたあなただからこそ、わかるはずです。いま、なにが大切か。これからの未来のために、何にエネルギーを注ぐことが大切か。