昨日から水星が逆行を開始していますが、

現在サビアンシンボル事典の原稿チェックに集中していて、

星読みが出来ていません。すみません。

 

 

サビアンシンボルは、なるべく著者の主観を挟まない

 
でも書きましたが、わたしのサビアンシンボルの読み方は、
エリスフィラーがチャネリングした言葉をそのまま使う、
その解釈をゆがめない、ということです。
 
 
本の巻頭部分に、サビアンシンボルの成り立ちについての項をもうけて書いています。
 

 

↑読めますか??

 

サビアンシンボルの成り立ち、めちゃめちゃ面白くないですか??(笑)

 

この後はわたしのサビアンシンボルの見解とか、

サビアンシンボルってどういうエネルギーを読んでいるのかとか、

そういうことを書いているのですが、

 

サビアンシンボルのできた経緯がこれですから、

とにかくエリスフィラーが受け取ったものをゆがめては意味がないんですよね。

 

ところが、この後、ディーンルディアは解釈を研究したばかりではなく、

ルディア版のサビアンシンボルを作ってしまった。

 

サビアンシンボルをいくらか勉強している方はお分かりだと思いますが、

サビアンシンボルにはジョーンズ版とルディア版があります。

 

※その辺も本には詳しく書いています。

 

 

わたしの見解ですが、ルディア版は長たらしくなっちゃって、言葉の力が弱くなってるんだよなぁ。

 

 

ですので今までもわたしはずっとジョーンズ版を採用してセミナーでもブログでも用いていました。

 

ところが…ジョーンズ版の和訳がけっこう間違っている…!

 

これは、今回星の舞式としてまとめなおして気が付いたものです。

いくつかつぶやいていますので、

そちらの転載で失礼します。

 

 

 

 

 

 

結局こちらは、

野生の鴨の群れ→雁(ガン)の群れ

に修正です。

wild geese 野生の鴨ではなく雁のことでした。

 

鳥の名前系の修正はけっこうあります。

 

 

 

 

こちらは インドのヒーラー ではなく、

より宗教や伝統色を出すために

ヒンドゥー教のヒーラー にしました。

インドにはヒンドゥー教徒だけじゃなくて、キリスト教徒もムスリムもいます。

また、インドのヒーラーはカースト制度的にはどのような階級の人かを考えた時に、

わたしたち日本人のヒーラーとはだいぶニュアンスが違うのではないかと考えました。

 

 

あとは「落下する飛行機」なのか、「降下する飛行機」なのか。

ちょっとした違いですが、イメージされるものが全く変わってきます。

今までは落下する飛行機、と訳されていましたが、

これはおそらく降下、の方がいい。

落下だと事故か何かで落ちてしまっているかのようです。

 

本来は戦闘機のような飛行機を急降下させて、

アクロバティックに操縦しているイメージです。

 

 

あとはこんなのも…

 

imageimage

 

日本語で採用された「おんどり」という訳のままでは気が付かなかった、

まさかのイギリス民話のキャラクターの名前の度数だったとは…

 

わたしの事典では「チャンティクリア(おんどり)」として、

民話のことを解説に掲載しています。

 

これを知っているか知らないかで全然違うと思いませんか??

 

 

あとは例えば、「日の入りに踊る妖精ブラウニー」というシンボルがありますが、

皆様、このブラウニーって知っていますか??

チョコのお菓子じゃないよ(笑)

 

ブラウニー - Wikipedia

↑こういうのですニヒヒブラウニー

 

可愛い羽根の妖精のイメージを持ったかもしれませんが、

むしろゴブリンっぽいです。

 

こういう説明も解説に載せています。

 

 

あとは残念ながら‥‥誤訳がいくつかありましたゲッソリ

 

例えば、牡牛座24度「馬にまたがり骸骨の締め具を付けたインディアン」という度数。

原文は An mounted Indian with scalp locks.

骸骨の留め具 は明らかに誤訳です。

スカルプロックというのは、インディアンのヘアスタイルのことです。

骸骨はスカルプじゃなくてスカル…ゲッソリスペルも全然違います…

 

Scalp Locks High Resolution Stock Photography and Images - Alamy

 

こういうの。

 

 

 

あとは

射手座2度 The ocean covered with whitecaps.

というシンボル、これまでは「白い帽子に覆われた大洋」という訳でしたが…

whitecapって白波のことだよ…チーン

海が白い帽子で覆われてるっておかしいよね…

「白波の立つ海」と訳すべきです。

 

 

こんな風に、そこ間違えるか…というものもけっこうありました。

 

 

 

 

 

 

射手座10度の金髪の幸運の女神のシンボルは、

A golden-haired goddess of opportunity.

が原文で、opportunity というのは幸運というよりも「好機」とか「チャンス」という感じ。

で、 goddess of opportunity で調べると、女神じゃないんですよ。

 

Kairos - Perfect Greek Timing Gone in the Blink of an Eye - Greeker Than  The Greeks

 

こういうの笑い泣き

 

カイロスという男性神です。

ゼウスの息子。

 

幸運の女神は前髪しかない とダビンチが言ったらしいですが、

女神じゃないじゃんっていう。。。

 

サビアンシンボルの原文も「神」としかなっていないので、

わたしはこの度数は

「金髪のチャンスの神」が正しいのではないかなぁと思います。

この変な髪形のカイロスのことです笑い泣き

 

舞台で金髪の幸運の女神を演じているっていう解釈になっていますが、

それはどうしても不自然だなって思うんです。

それはどんな舞台?ていうかなぜこの原文で舞台の話と結びつけるの??と。

 

この度数はドデカテモリーを見ると魚座です。

(ドデカテモリーはまた今度書きますが、とにかくサビアンシンボルとまいどドンピシャです。)

 

舞台で派手に演じる、という解釈をするなら、もっと獅子座とか、火のエレメントでないと違和感があります。

 

魚座なので、より神話的なイメージと結びつくほうがしっくりくる。

 

なのでわたしはこの度数は訳も解釈も思い切って自分にしっくりくるように変えました。

 

チャンスの神カイロスの前髪をがっちりつかめる人、みたいな解釈です笑い泣き

時流を読んだり、チャンスを逃さない行動力や瞬発力、みたいな感じでしょうか。

 

 

ということで、サビアンシンボルについては語ると止まりませんが、

360個そんな風に丹念に、原文から当たって再解釈したのがこの事典でございます。

 

既に占星術を学び、サビアンシンボルをご存知の方にとっては、

あれ?わたしの知っている訳と違うぞ?というのがそこそこでみつかるのではないかと思います。

 

なかなか、勇気のある所をテコ入れしたなぁと自分では思います。

もともと英語が得意でも何でもありませんし、怖れ多すぎると思いましたが、

スカルプロックあたりで、

もうダメだこれは…チーン

翻訳、間違えているんだ…と、

ある意味あきらめがつきました。

 

数十年先の未来の星読みさんたちのためにもなると信じて、テコ入れした次第です。

 

わたし自身、占星術をやっていくうえでのステージの変化を強く意識させられた本となりました。

 

そんな怖れ多い星の舞式のサビアンシンボル事典、

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深読みセミナーも是非(*^^*)

 

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