多様性がアメリカの力であると、過去30年に渡り、強力に推進され予算が割かれてきたDiversity 多様性・Equity 公平性・Inclusion 包括性(DEI)のポリシーや組織を撤回または解散する大学も増えてきました。


DEI

過ぎたる<<リベラリズム>>は及ばざるが如し。何事もですが。。人種や環境を何よりも優先するポリシー。SAT満点でも劣後するというアジア系の訴えが認められたのはつい昨年。


学生達が自分達の権利を主張し、反対者の講演会などを「差別主義者」とレッテルを貼り暴力的にキャンセルする事案も増えてきました。


直近ではMIT採用方針からこれまでのDEIポリシーを撤回、パブリックアイビーのノースカロライナ大が組織自体を解散。

https://x.com/timurkuran/status/1790244766837338594?s=46


まさにベストセラーとなった「傷つきやすいアメリカの大学生たち」の集大成の一面もあるのではと思われる昨今の抗議活動。


コロンビア大や南カリフォルニア大では卒業式自体が中止となったり、卒業証書を破り捨てる、式で叫び声をあげて妨害するなど、憲法で保障される言論の自由やアメリカの伝統であるcivil disobedience など難しい課題が浮き彫りに。https://youtu.be/qBLcVCQtoDw?si=IWUc2CLFmQS8yP-q Redditでは記念すべき卒業式を台無しにされたとデモ活動者への恨み節も多くみられます。


Brown以外の全てのアイビーも対応に苦慮している状況のなか行われたDuke Universityでのゲストスピーチは絶賛されています。有名なコメディアンのジェリー・サイフェルドさん。

https://x.com/dukeu/status/1790026189349810202?s=46


先が見通せない世の中で迷いがある人も多いであろう卒業生に、”人に見せつけるような確固たるパッションなんてなくて良い、何かを好きになり夢中になり、とにかく一生懸命に取組むこと、やってることや物事を愛すること、失敗したり思い通りにいかなくたってよくあることなのだから良いんだ、一筋のパッションをずっと持ってる未来が予測できる状態は退屈だろう、いつだってユーモアを忘れないこと。。”と訴え拍手喝采を浴びました。


パッション思考に一石を投じるディズニー映画の「ソウルフルワールド」も頭に浮かびました。


このスピーチで注目すべきは、ニューヨーク出身のユダヤ人であり、それをスピーチでも 伝えても、誰もヤジを飛ばさずスピーチが一切中断されることがなかったということ。反対する人たちは登壇前に静かに退出。


さすがDuke!2,000超の卒業生達はこれぞアメリカの通常の卒業式を楽しんだことでしょう。南部でありトップ私立大学の中でも人種構成も含めてやや保守的な印象。


実は息子の数少ない合格校の一つ。あまりリベラルが過ぎるところを避けたい意識がサブリミナルで薄ら透けてそういうところに縁があったかなんて当時思いました😅 息子も、同じく合格した塾の同期の人も他校を選びましたが、こういうスピーチをみるとDukeいいなと思います。工学部Pratt school of engineering も定評があります。


FedEXで届いたTシャツなどの合格アイテムはさすが私立の豪華さ。目の覚めるようなDukeのBlue Devil の青🟦 帰国した時は着用して出歩いています😆 もちろんDuke だけではないので、受験生の皆さんにはこのようなアイテムも励みに頑張って欲しいと思います!


なお、DEIの撤回傾向は留学生には直接関係ないと思いますが、あるとしたら学業やスコアなどより優秀性にフォーカスが向くということかもしれません。


根拠に乏しい直感ですが、コロンビアやデュークなどアーリーディシジョン校は日本人留学生に好意的な気もするので、フルペイ(予約型系の奨学金含む)で出願する場合はその他の要素がマッチングすれば前向きに検討することをお勧めします。


ちなみにDukeは来年度からエッセイを考慮しなくなるそうです。息子の時は性的マイノリティなどのアイデンティティを問うようなエクストラのエッセイもあったような。。(オプションなので息子は回答していない)。


ペーパー試験🤷‍♀️と揶揄されてきた日本人の学業優先ガリ勉スタイルに逆にアメリカが追いついてくる!?

→まだ全然違いますが。