曾祖母からの直伝「醤油おにぎり」 | 真冬(まふゆ)

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こんにちは真冬です、昼食は母が1度食べてみたいと言われて作った醤油おにぎりです。

醤油おにぎりとか醤油むすびとか俺含め名前なんてどっちでもいいじゃんと思ったのですが、一般社団法人おにぎり協会では三角がおむすび、丸いのがおにぎりって言うそうです。

まあネット調べまくった結果、「醤油おにぎりは北海道民では当たり前」というガセネタ1件を見て検索しましたが、俺のように手順を守った本当に醤油おにぎりって言えるものはなかったです。

同じ北海道民でも醤油おむすびを作れない人は非常に多いです。

ただ皆さんが投稿しているクックパットで調べても、似たようなものであれば中を見るためクリックしたら本物とはほど遠い💦

 

ネットで写真を見ると人によってバラバラ、焼きおにぎりに醤油をつけて醤油握りって書いている人もいますし、最初は普通におにぎり作ったあとで海苔に醤油をつけておにぎりにくっつけるとかこれは完全にふざけてますけどw

御飯に出汁醤油の味付けをして海苔を普通につけるとか、最初から御飯を醤油で握ればいいとか・・・はー?って思いました。

 

うちの直伝醤油おにぎり、今日3個作りました。俺が2個で母が1個です。

 

検索すると出るわ出るわで最初から小細工して「これが醤油おにぎりだ!」って、まあ混ぜ込むだけで味がつく、おにぎりの素みたいのに醤油を入れて握って醤油おにぎりって人もいましたが混ぜ御飯をおにぎりにする必要がないです、そのまま弁当箱に入れればいい話。

昼御飯です、俺的にはちょうどよかったのですが、母親がちょっとしょっぱいかな?というので、今後作るときは俺が引き継いだ曾祖母のレシピ通り、母は手前の工程を抜いて減塩します。

 

 本当の醤油おにぎりは普通にこのくらいのおにぎりにしたいなという大きさをイメージにして手水して御飯釜から適量を手に持って握り始めてすぐ塩(しょっぱいと思った方は塩をつけないまま握ります)を片手の手のひらにすくい、おにぎりを持ち替えて反対側の手のひらにも塩をつけてそのまま握って塩むすび状態にまでもっていきます。

乾いてくると御飯が手に着くため、手水(絶対少量)し塩を都度手のひら塗りながら三角形に固めていきます、で崩れる心配がないなと思ったらおにぎりのど真ん中に指を入れて具材の穴を作り具材を入れ、新しく具の投入で空いたところを握り直して塞ぎます。まあ簡単なのは穴を塞ぐために少量御飯を穴の中に入れて埋めてしまうほうが早いかも。

 

 そしてまた手に塩をつけて三角握りにします。

 料理が得意な方は塩が多いと思いがちですが、時間が経つと塩気が薄れていきます、おにぎりはご承知の通り冷めたら味が変わります。塩分濃度が低下したのではなく舌で感じる塩の味が分かりにくくなっているだけです。

 

それに作りたてをおにぎりにする意味がありません、御飯茶碗に御飯入れたらおかずと一緒に食べればいいのでおにぎりを朝食にする理由がありません。

 あと塩むすびをにするのは、北海道って肉体労働者が多いのです。水分と塩分を補給しないと熱中症になったりするので、もし海苔(死ぬほど高い💧)が足りなかったらそこだけ味がないのでそれを防ぐためです。

 

 ラスト、三角おにぎり完成後に醤油を表裏両方くぐらせた海苔でおにぎり全体を包みます。そして海苔がおにぎりにくっついた状態で更に握ります。外側も醤油がついています、ここまでやって完成です。

おかかが具材なら小皿に鰹節を入れて醤油を少々つけて具材として「これはおかかだ」って分かるような適度な量にします、鮭フレークなら薄味なら醤油を少量垂らして最低限鮭のおにぎりかと感じてもらえるくらいが適量です。

 

 醤油おにぎりは醤油でおにぎり全体を包むから醤油おにぎりであって、そのために海苔を使って醤油をしみこませて海苔で包んで最後に三角形なっていれば完成です😊

 

 正直なところおにぎりに醤油を付けただけで醤油おにぎりって呼ばないで欲しいです。アレンジレシピにもあったのですが、そもそも何故おにぎり全体を醤油がついた海苔で隙間無く握っているのか根本的に理解していないと思います。

 具材に到達するまで味がない所を無くすためでもあります。塩分がどこからかじっても摂取できる、どこから食べても美味しい、それが醤油おにぎりです。

 

 具材に味をつけたり、おにぎりにする御飯にまんべんなくふりかけとかかけて握ったあとに味付け海苔程度の小さな海苔に醤油を片面だけつけておにぎりにくっつけるとか、これは醤油おにぎりではなく味付け御飯が醤油ベースであって海苔は醤油をつけてもつけなくても同じ。

 普通に海苔に醤油をつけるだけなら、この記事を見て海苔に醤油がついてなければタダのおにぎり、海苔に醤油をつけたとしてもそれは普通のおにぎりですよ、醤油おにぎりではないです。

 

曾祖母は靑森県出身で北海道函館育ちです、漁業従事者のために肉体労働で塩分が汗で欠乏するから醤油を海苔両面につけて握ることで必要な塩分を食事で補充させていました。

曾祖母は数十年前に亡くなりました、両親は3交替勤務で姉は遊び歩いているのか全然家に帰って来ない、だからいつもは曾祖母と俺だけ家にいました、御飯を炊くときにガス釜は怖いのですが当時主流だったガス炊飯器でしたから仕方ないですw

 

そして父か母が夜勤で23時前に出発する前に、曾祖母はお弁当作り醤油おにぎりを2つアルミに包ませて持って行かせていました。

そこで教えてもらったのですよ、醤油おにぎり。

曾祖母は誰にも教えなかった、俺だけに教えてくれた。母もきっと父も調理師免許がある姉でもこの醤油おにぎりは作れないと思います。曾祖母の醤油おにぎりにはそれぞれ意味があってやっていることですから。

ちゃんと仏壇に供えましたよ、このおにぎりは俺がずっと覚えているから安心してねって。

でも、ローカルルールですから自分が醤油おにぎりはコレだ!っていう方はその味を伝承して行って下さいね。俺はただ継承したレシピが今でも有効なこと、俺として伝承されたこの作り方が100%合っているとは限りませんから,゚.:。+゚☆彡🌸