人気ブログランキングをクリックしてくれたあなたに『そなたの真心が
喜ぶことをやりなさい』
ダキニ天より
先週東京に出張したときに
豊川稲荷東京別院に参拝したときのこと。
奥院に行き、お酒とお麩やお餅をお供えして、
静かで清らかな空間の中でお祈りをした。
忙しさにかまけて自分の体を酷使してしまったせいで、
11月下旬から体調を崩し本調子にならず、
観えない未来にどこか焦りや不安を感じ、
「これからどう進んでいけば良いのだろう。」
と悩んでいた時期だった。
いつも神社に行くときは、感謝と宣言を行うのだけれども
今回初めてダキニ天様に今の自分の心の内を話してみた。
全てをさらけ出して話した。
すると奥からすーっとダキニ天様が
勇ましい筋肉隆々の白狐に乗っていらっしゃり、
何やらぶつぶつと呪文を唱える形で
私の頭上に来てくれたのだ。
「そなたの想いは分かるぞ。」
そういう慈しみの眼差しで私を見下ろし
ただ一言、
「そなたの真心が喜ぶことをやりなさい。」
とおっしゃった。
その時、あ！と思ったのだ。
なんだか心がぐちゃぐちゃしているとき、
マイナス思考に陥っているとき、
私はなぜか怖れの未来にばかり
ベクトルが向いてしまう。
「やりたい」という気持ちが
「やらなきゃ！」に変わってしまったり、
自分を追い込む方へ進めてしまう。
「そなたの真心が喜ぶことをやりなさい。」
それが私の魂も体も心も喜ぶことなのに
負のスパイラルに入っていたなぁ。
そんな自分の気持ちにはっとさせられたのだった。
お稲荷さんは怖いという人がいるが、
その「怖い」という想いは人間が作ったものだ
ということを知っているだろうか。
稲荷信仰はもともとは渡来系の豪族たちが広め、
宇迦之御魂神（うかのみたまのかみ）という
素戔嗚命（すさのおのみこと）の息子であり、
五穀豊穣の神様が主祭神と言われている。
狐は畑を荒らす害虫を食べることから
日本人の主食である稲を守ってくれる存在、
つまり「稲荷」として
五穀豊穣の神様の眷属として
認識されるようになった。
同時に弘法大師空海が拓いた真言宗と
稲荷信仰が結びつき、
ダキニ天と稲荷神が同一視され、
狐が神のお使いとされたのだ。
稲荷信仰は江戸時代に入って
現世利益の思想が取り入れられ、
庶民に爆発的に広がった。
各々の家や商売繁盛の神として
祠が作られ興隆を極めたが、
家長が亡くなり、家がお取壊しにあったりして、
その祠はそのままにされ、
荒れたまま残されることが増えていった。
そんな中、家族の中に不幸があったり、
病死や伝染病にかかる人がでたりすると
「お稲荷さんの祟りだ。」という者たちが現れ、
「お稲荷さんは怖い。」
という言い伝えが広まるようになってしまった。
わたしから言わせると
これは人間が創り上げたことであって、
お稲荷さんは龍神、天狗、弁天と同様
神の眷属と呼ばれる神聖な存在であり、
お稲荷さんほど人の為に
身近で走り回ってくれている
眷属はいないと感じている。
もし「祟り」があるとしたら
それは荒れた祠に住み着いた低級霊のしわざであり、
お稲荷さんの祟りではないことを感じて欲しい。
なぜなら伏見稲荷大社や
豊川稲荷にいるお稲荷さんたちは
選ばれしエリートであり、
気品も存在そのものが神聖だからである。
大切なことは「自分にどの眷属がついているか」ではなく、
目に観えぬ天の存在たちがいつも私たちを守り、
見守ってくれているということを意識すること。
そして感謝を捧げることだと感じている。
今回、豊川稲荷東京別院を参拝した後、
不思議なくらい心が晴れて、スムーズに物事が進んでいった。
これもダキニ天様とお稲荷さん達のお陰だなと思いながら
仙台行きの新幹線に乗ったのだった。
おしらせお問い合わせをいただいていますが、２０２０年２月中旬まで満席の状態です。