奈良・時の流れ【大アルカナⅩ 運命の輪】
https://note.com/mahou308/n/n3bdc378e0595
みなさん、こんばんは。
今宵はどんなお話をいたしましょうか?
談山神社参拝を終え、鳥居をくぐって外に出た瞬間に、超強力な視線を感じます。
そう、先ほど参拝前の一口地酒をお断りしたお土産やさん。
看板娘さんたちが満面の笑みでMahouと友人をロックオン。
心優しい友人は、話しかけられた言葉に返事をしてしまっています。
『まぁ、これも旅の一考か?』などとMahouも考え直し、お店の軒先に行きます。
柿好きのMahouに出されたのは、なんと柿のドライフルーツ。
一口いただくともちろん美味しい。ということで速攻ゲットです。
お店のお姉さんたちがびっくりする速さ。
数秒前まで『私買いませんから』オーラ全開だったMahouが買うわけですからね。そりゃそうです。
びっくりしたお姉さんたちが、あたふたと他の市食品を持ってきてくれますが、
あっという間に「買わないモード」に戻るMahou(笑)
友人がいい塩梅に悩んでくれたので、Mahouはありがたく試食品をいただきながら、
ようやくお店全体を見渡します。店員さんは4人。皆にこやか。
その笑顔がどことなくみんな似ている。おそらく姉妹です。
『あれ?』
そう、先ほども談山神社の境内の階段を登りきったところで、
『来たことがある』と記憶が蘇ったわけですから、当然この参道も通っているわけですね。
一気にお店の記憶が蘇り、ハッとしながら看板娘さんたちを見直します。
『き、、、記憶にある、、、しかも、、、、、、年齢を重ねている』
心の中で『うわぁ〜〜〜』と頭を抱えて叫ぶMahou。
そうだ!10年前もこの姉妹からお土産を買ったんだ!!!
しかも見た目が、見た目がぁぁぁぁ。
10年の月日はある意味残酷。ええ、ええ、わかっています。
『お互い様』です。
それでも看板娘さんたちは変わらずににこやかに
美味しい産地のものを売ってくださいました。
その笑顔を見ながら、
『きっとみんなこの笑顔でお土産を買っていくのだろうな、
素晴らしい販売促進だし、お土産を買うことで記憶の奥底に思い出を残すという
人生の記憶の一つのになっているお仕事なんだな』とすっごい感動してしまいました。
なんだか妙に心が高まりました。
すると最後お店を出る時に奥から気品あふれるご婦人が出ててきてくれました。
「ありがとうございました。」というその所作は、4人の娘さんたちとそっくり。
そう、お母様なのでしょう。その姿の美しさといったら胸がどきりとするほどです。
『家族一段となってこの参道を盛り立てているんだな。
今までの10年もこれからの10年も。家業って素晴らしいな。』
10年ぶりに立ち寄る場所は、風景も変わりがち。
その中でも変わらず佇んでいることの大切さを改めて認識しました。
お店もそう、公園もそう、川も、木も、
その場所に私たちは何かの記憶をタイムカプセルのように記憶を埋めているのかもしれません。
時々は掘り起こしに行くことの素晴らしさ、大切さを経験できたような気がします。
さぁ、いよいよ目的地に向かいます。続きます。
タロットMahou
