ラジオニクスの紹介を続けていこうと思っていましたが、全て紹介し終わると書くことがなくなってしまうことに気がついた(*´ω`*)ので、その他のオカルト系の自作品を挟んでいこうと思います。

 

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どうですかこの写真。
この色、この形、この配置、気持ち悪いでしょう(*´∀`*)?
それはさておき、このオルゴナイトと名付けられた謎の塊は、2000年前後でしたか海外で流行り始めて、ここ数年は日本でも知られるようになった浄化アイテムのひとつです。これはウィルヘルム・ライヒがオルゴンと名付けた根源的エネルギーの研究が元になっていて(異論はありますが後ほど)、DOR(有害なオルゴン)を吸収しPOR(有益なオルゴン)に変換、放出すると言われています。簡単に言うとオルゴンは気やプラーナみたいなもので、邪気や悪いプラーナを吸収して正気や良いプラーナに勝手に変えて放出してくれるというわけです。エネルギー繋がりで、ラジオニクスの増幅部にオルゴナイトを利用している方もいます。

作り方は簡単で、材料さえあれば誰でも作れますので、今では樹脂系雑貨作りが趣味の人々に小銭稼ぎとして利用されてる感があります(^_^;) でも、この手の方が作ったオルゴナイトは凄く綺麗で、インテリアとして十分耐えるデザインをしてますから、それはそれで素晴らしいと思います。

いろいろ紹介されているとおり、作り方は2液性のポリウレタン樹脂やポリエステル樹脂、エポキシ樹脂に、金属クズや水晶などを封入し硬化させるだけ、というもので、10年以上前に海外で話題になっていた頃、実際に作った方々がいろいろと効果を報告していましたので、じゃ私も、と写真のようなTB(Tower Buster 写真前の3つ)、HHG(Holy Hand Grenade 写真左右後ろの5つ)、真ん中のピラミッド型、そしてついでにケムバスターまで製作して、いろいろと実験してみました。ケムバスターはもうホント重くて邪魔なだけなので、とっくに捨ててしまって現物はないです。
いや~雑貨系の人が作る作品とは違って、見た目が汚くてお恥ずかしい(´・ω・`)。言い訳ですが、当時は見た目・デザインなんて考えている人はほとんどいなかったんですよ?今作れば雑貨系の方々と同じくらい綺麗に作れる“はず”なんですよ??? まぁ作りませんけど(゚∀゚)

私の記憶が確かなら、写真のTBにはアルミ屑と天然水晶が1つ封入されていて、HHGにはアルミ屑と天然水晶5つ、ピラミッド型には鉄屑、アルミ屑、銅屑に天然水晶が5つ封入されています。測ってないですがピラミッド型の一辺が14cmくらいです。写真にはありませんが、TBに関しては実験用に鉄屑と水晶、銅屑と水晶、真鍮屑と水晶、といくつか違う素材でも製作しました。

で、実験は恒例の植物と食品、そして人体実験で、使用したのは主にTBとHHGです。実験結果を細かく書いても長くなるだけなので一言で言いますと、オルゴナイトの記事を見に来てくださる方が妙に多いので、少し詳しく書き直しておきます。

 

行った実験は菊やバラを挿した花瓶(樹脂製)の中にオルゴナイトを置き、寿命に変化があるか観察するもの、カイワレ大根(苗床にはガーゼ。真下にオルゴナイトを設置)や小松菜(苗床は土。土中にオルゴナイトを設置)の種子の発芽に変化があるか観察するもの、パンと米のカビ・腐敗に変化があるか観察するもの、そして最後に私自身の頭や体に当ててみて体調に変化があるか観察するものです。人体実験以外は、すべて対照実験として同じ状態のオルゴナイトを置かないものも用意して行いました。植物、食品の実験では結果が良かったり悪かったり、要は平均すると置かないものと何ら変わらないという結果で、人体実験については、まぁ思い込みでどうにでもなってしまうと思われるので、あまり参考にはなりませんが、これもまた言われているような変化、効果は感じませんでした。
ただ例外としてひとつだけ、TBのうち鉄と水晶で作ったものの中の1つだけが、なぜかカイワレ大根の種子の発芽実験で毎回、対照のものより1cmほど大きく成長する現象が見られ、数回実験してその全てで大きく成長するという結果が出ました。一方その他のオルゴナイトは(同じ鉄と水晶で製作したTBであっても)まったく変化が見られず、そのTBたった1つだけが早く成長するという不思議。材料は同じものを同じ配合で製作しているので、一体何が違うのか首をひねりましたが、今だに謎です。ただ、オルゴナイト関係なくね?という気はします(爆)。
いずれにしろ、私がオルゴナイトの記事を海外で見かけた頃は、単純にDORをPORに変換し放出するというものだったので、植物と食品の実験にはかなりの期待をしていましたが、上記の現象以外はま~ったく何の変化も見られず。製作方法は有名なクロフト夫妻のものを採用しましたので、作り方、材料の問題ではないはずで。


さて、ここからぶっちゃけたお話ですが、製作する前からすでに「DORを吸収しPORに変換、放出するという都合の良いことが、なぜ巻き起こるのか?」という理論が不明瞭で…いや一応、圧電効果がどうとか説明はされていますが、この水晶を持てばあなたも幸せな人生に(・∀・)みたいな詐欺広告の理論と大差ないわけで、そんなことを言い出すと、こういったオカルト系グッズにまともな理論などあるのかという話になってしまいますけど、要は私自身が納得できるかできないか、という問題なんですね。で、オルゴナイトに関しては先の理論のように納得がいかない部分がいくつかあって、実験の結果もそれを裏付ける形になってしまったわけです。
また納得がいかない部分の1つに、封入する金属はアルミ屑がベストとされ、多用されていることも挙げられます(今はコイルや神秘図形その他、いろいろ『効きそうな気がする』ものがゴチャ混ぜにされていますが、元々はアルミ屑です)。このアルミ、ラジエスセシア研究者や気功師も金属からはエネルギーが放射されていると言っていますので、ライヒの理論どおり微弱なエネルギーが放射されているのは間違いない(アルミに限りませんが)とは思いますが、その質が問題です。ラジエスセシア研究者や気功師の中には、アルミから発するエネルギーは生体に良い影響を与えない、と言っている人もいます。私はオルゴナイト製作でアルミ屑を手に入れて、いざ製作開始すると、どうもアルミ屑を持ったときに良い感覚がしなかったことはよく覚えていて、上記のような内容を知って、だからかな~と納得したものでした。
さらにここ数年、オルゴナイトで高次元とのアクセスがどうたらこうたら言い出したお花畑業者さんまで現れ、あ~こりゃ完全にお金儲けの道具ですな(´Д`)という感じです。
総じて浄化、波動、高次元、霊的存在、アクセス、こんな言葉を簡単に口に出して何かを売ろうとする人間を信用しちゃダメですね。それに、ただでさえ見た目ばかりが先行して作り方の基本中の基本である、

『樹脂と金属の割合は50対50、半々にすること』

すらまったく守られていないものばかりで、ライヒの名前を出してオルゴナイトの説明をするくらいなら、樹脂と金属の割合が大きく崩れたら意味がないことくらい、分かりそうなものなのですが…。ん~というかまぁ、正確に作ったところで意味なんてないわけですけど(*´ω`*)

(…追記…)最近になって少しオルゴナイトの検索をしたのですが、作り方を紹介しているまとめサイトのリンクを見てみると、まぁ~割合なんか考えてもいないオルゴナイトが3万円だの4万円だの、作り方のワークショップが初級・中級・上級(笑)でウン万円だの、本当に驚きました、というか驚きを通り越して笑ってしまいます。現在のオルゴナイトは、考案したクロフト夫妻が誰でも自分で簡単に、安く浄化アイテムが作れるのだから自分で作ってください、と作り方を公開して歩いたのがそもそもの始まりなのに、今はそれとはまったく逆の、浄化の道より欲望の道をひたすら突き進んでいます。ヤレヤレですヽ(~~~ )ノ

中にはマイナスイオン測定器を使って「マイナスイオンが発生していて凄い!」(マイナスに帯電しやすい樹脂を使っているのだから当り前です。安物のマイナスイオン測定器は静電気に反応しているだけですので)なんて言っていたり、電磁波を吸収するから電磁波対策ができる!なんて言う人もいるようですが、そんな簡単に都合よく電磁波の吸収はできませんよ。もっとも、そこを突っ込まれないように「電磁波そのものではなく、電磁波に含まれる有害なエネルギー(未知)を浄化します!」と説明している人はいますけど (´-`)。


どうも批判的なコメントが続きますね。じゃ批判ついでにもうひとつ。ウィルヘルム・ライヒ及びオルゴン研究で有名なジェームス・ディメオ博士は、オルゴナイトが単にライヒの名前と用語を盗んだだけのものでライヒ及びオルゴンとは何の関係もなく、それどころかライヒの理論を歪め、あることないこと言いたい放題でオルゴナイトが売りさばかれていることに対し、ライヒの研究や実績に泥を塗るものでしかないと非常に憤慨しています。ま、そんなものです(-_-)

いろいろ書きましたが、綺麗に製作されたものを置物、インテリアとして楽しむのが良いですね。個人サイトで綺麗に手作りされたものを、真っ当な価格で販売している方がいらっしゃいますが、とても綺麗で欲しくなってしまいます。最近はもう売れないことが分かってきて手を引き始めている方が多いようですが、買うならこういう方から買いましょう(*´∀`*)

 

2018.4.1

オルゴンの新しい記事を追加しました☆