今回考えるのは、日干が乙(きのと)の人の今年の運勢です。

日干というのは、生まれた日の干支(十干と十二支の組み合わせ)を構成する十干(じっかん)のことで、その人自身を表します。

今回取り上げる乙は、「陰の木」という性質を持ち、草クローバーに例えられます。

ご自身の日干が何なのかわからない方は、こちらのサイトで調べることができます。

ご自身の生年月日と出生時刻と性別を入力し、「上の日付から四柱八字を計算」をクリックすると、あなたの命式が表示されます。
 
右から3つ目に縦書きで書かれている一番上の文字が、あなたの日干を表しています。
 
例えば、松井秀喜さんの生年月日(1974年6月12日)と出生時刻(1時10分)と性別を入力すると、以下のように表示されます。



右から3つ目の一番上の文字(○部分)は「甲」なので、松井さんの日干は甲(きのえ)です。

今年の干支は甲(きのえ)辰(たつ)。

この干支を構成する辰が及ぼす影響は複雑で、そのことについては、こちらの記事に書きました。

ですので、甲辰という今年の干支のうち甲が及ぼす影響だけを解説します。

冒頭に記載したとおり今回取り上げるのは、日干が乙の人ですので、年運で巡ってきている甲が日干 乙の人に対して及ぼす影響を見てみます。


日干が乙で、その乙が喜神(力が大きい方が良いもの)の場合

このタイプの人は、今年の運気はとても良くなっていると思います。ウインク

このタイプの有名人には、剛力彩芽さんがいます。

剛力さんの命式は以下のとおりです。

年柱 壬(みずのえ)申(さる)
月柱 戊(つちのえ)申(さる)
日柱 (きのと)亥(い)
時柱 癸(みずのと)未(ひつじ)

日柱にある乙(きのと)が日干(自分自身)です。

今年の年運で巡ってきている「甲」は、通変星では劫財(ごうざい)に当たります。

 

(日干「乙」は「陰の木」、今年の年運「甲」は「陽の木」という性質を持っています。
五行(木・火・土・金・水)が日干と同じで、日干とは陰陽が異なる場合の通変星が「劫財」ですので、乙から見て甲は劫財です。)

日干の「乙」(木)が喜神ということは、今年の年運「甲」(木)も喜神です。

今年の年運で巡ってきている「甲」は、同じく木の性質を持つ日干「乙」を強めます。

そして、甲は乙を非常に強めるという関係があります。

喜神同士の「乙」と「甲」の関係はとても良く、乙(乙は草に例えられることが多いのですが、甲との関係においては、乙は蔓と見ます)が甲(樹木)に絡まって、どんどん伸びていくことができます。

甲と乙とのこうした関係を藤羅絆木(とうらはんぼく)といいます。

甲(樹木)が乙(蔓)を支え、助けてくれるのです。

乙が喜神である場合、乙は甲(劫財)によって助けられて力を増すことができるため、甲が巡ってきている今年は運勢が良くなります。

劫財は自立の星ですので、喜神の劫財が強まると、意志が強くなり、やる気が出てきます。

難しそうなことでもチェレンジしてみようという気持ちが強まります。

この時期はいつになく強引になります。

ですが、そうした強引さが功を奏する時期なので、小さなことにはこだわらず、大胆に行動するのがお勧めです。

心身ともにエネルギーが充実します。

剛力彩芽さんは、2020年にそれまでに所属していた大手芸能事務所を退社し個人事務所で活動しており、2021年に前澤友作氏と破局して以降は、舞台を中心に俳優としての仕事に力を入れています。

年齢的にも30歳代となり、今年は大人の女性を演じる俳優として飛躍の年になりそうです。

また私生活でも、充実した年になる予感もあります。




日干が乙で、その乙が忌神(力が小さい方が良いもの)の場合

一方で、同じ乙でも、乙が忌神の人にとっては、今年の運勢はあまり良くなく、注意が必要です。ショボーン

剛力さんは13時生まれですが、もしも10時間前の3時に生まれたとしたら、剛力さんの命式は以下のようになります。

年柱 壬(みずのえ)申(さる)
月柱 戊(つちのえ)申(さる)
日柱 (きのと)亥(い)
時柱 戊(つちのえ)寅(とら)

剛力さんの実際の命式と比べて、違っているのは時柱だけです。

生年月日が同じなので、当然、年柱・月柱・日柱は、彼女の実際の命式と同じです。

時柱が「癸未」から「戊寅」に変わっただけです。

ところが、出生時刻が10時間違うだけで、喜神(好ましい星)と忌神(好ましくない星)が変わってしまいます。

自分自身を表す日干「乙」(木の性質)は、忌神(=力が小さい方が良いもの)に変わります。

今年の年運で巡ってきている「甲」(木の性質)も、好ましくない星に変わります。

好ましくない「甲」(劫財)がどう作用するかというと、

自己中心的になり、何事に対しても強引になります。

理想と現実との狭間で苦悩に陥り、やる気をなくしたり、自暴自棄になってしまうおそれがあります。

成功の邪魔をしようとする人や足を引っ張る人が現れ、物事が思うように運ばないかもしれません。

エネルギーが強くなりすぎて、イライラします。

不倫・離婚に注意が必要です。

 

このように、日干「乙」が喜神なのか、忌神なのかによって、今年の年運で巡ってきている甲の及ぼす影響がどんな形で現れるのかが異なります。



 

例外として、命式中に己(つちのと)が存在する場合には、今年の年運で巡ってきている甲と命式中にある己との間で干合(かんごう)が生じ、運勢が変則的になる人もいます。

そのような例外については今回の記事では触れませんので、占い鑑定をお申し込みくださいね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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