5月に「今年の運勢は去年より複雑」というタイトルで、

今年の干支を構成する「辰」がご自身の日干に対して及ぼす影響はとても複雑である

と書きました。

今回は、それについて解説しますね。

今年の干支は「甲(きのえ)辰(たつ)」です。

干支は十干と十二支から構成されていますが、今年の干支「甲辰」は、十干の「甲」と十二支の「辰」から構成されています。

今年の年運(1年単位の運勢)を考えるとき、四柱推命占い師さんのなかには、今年の干支を構成する甲がどんな作用を及ぼすのかだけを考える人がいると思います。

でも、私は、十干「甲」だけでなく、十二支「辰」龍の作用も考えます。




松井秀喜さんを例に挙げてご説明しますね。

松井さんの命式は以下のとおりです。



松井さんの日干(日柱の干支の1つ目の漢字)は甲(きのえ)です。

四柱推命は五行理論に基づいていますが、松井さんの上記命式から、五行(木・火・土・金・水)のうち

木は忌神
火は忌神
土は喜神
金は喜神
水は忌神

と判断できます。

なぜそう判断できるのかの説明は省略させていただきますね。

喜神(きしん)というのは、自身にとって好ましいもので、力が強い方が吉となります。

忌神(ぎじん)というのは、自身にとって好ましくないもので、力が弱い方が吉となります。

今年の年運で巡ってきている辰は、五行のうち土と木と水の性質を持っています。

ただし、土の性質、木の性質、水の性質のウェートには違いがあり、最も大きなウェートを占めるのが土、次が木、最もウェートが小さいのが水 です。

これら3つの性質を持つ辰が、松井さんにどう作用するのかは、以下のように判断します。

上記のとおり、松井さんにとって土は喜神、木は忌神、水は忌神ですので、土と木と水の性質を持つ辰は、良い作用と悪い作用の両方を及ぼします。

辰が及ぼす良い作用と悪い作用が具体的にどんな作用なのかは、通変星(つうへんせい)に関係しています。

松井さんの命式で
甲・乙(五行では木)は、通変星では比肩・劫財に
丙・丁(五行では火)は、通変星では食神・傷官に
戊・己(五行では土)は、通変星では偏財・正財に
庚・辛(五行では金)は、通変星では偏官・正官に
壬・癸(五行では水)は、通変星では偏印・印綬に当たります。



土は喜神なので、偏財・正財は喜神
木は忌神なので、比肩・劫財は忌神
水は忌神なので、偏印・印綬は忌神です。

辰の持つ土(通変星では偏財・正財で、喜神)の性質が年運で巡ってきたことで、偏財や正財が持つ良い面が松井さんにもたらされます。ラブラブニコニコOK

偏財や正財が持つ良い面とは、まず第一に金運¥です。
それから、男性にとっては偏財や正財は女性を意味しますので、異性運ハートも上向きます。
さらに、偏財・正財は人脈の星でもありますので、交際範囲が広がるとか、人間関係が円滑になることも期待できます。

また、土は、健康面では消化器に関係しているのですが、松井さんの命式では土が喜神なのに、生まれながらに持っている土の力は弱いことから、消化器があまり丈夫ではなさそうです。

ですが、喜神の土の性質が辰によって強まることで、消化器の調子が良くなることが考えられます。

次に、辰が持つ木の性質によって及ぼされる作用を見てみます。

木は、松井さんの場合、通変星では比肩・劫財に当たります。

木は忌神ですから、比肩や劫財が持つ悪い面が今年は出てきます。ガーンもやもやゲッソリ

比肩や劫財が持つ悪い面とは、自己中心的、頑固、人から指示されることを嫌がる等です。
また、自制心が低下するといった作用もあります。

健康面では木は脳や神経に関係していますので、忌神である木の性質が強まることにより、脳や神経の病気にも注意が必要になります。

最後に、辰が持つ水の性質によって及ぼされる作用を見てみます。

水は、松井さんの場合、通変星では偏印・印綬に当たります。

水は忌神ですから、偏印や印綬が持つ悪い面が今年は出てきます。煽りガーンショボーン

偏印や印綬が持つ悪い面とは、依頼心が強くなる、他人のあら探しをしがち、悪知恵を働かせる等です。

偏印や印綬は名誉に関係しているため、不名誉な出来事が起きるかもしれません。

健康面では水は泌尿器や生殖器に関係していますので、忌神の水の性質が強まることにより、泌尿器や生殖器の病気にかかりやすくなります。



このように、辰の持つ土・木・水という3つの性質が複雑に作用します。

ですから、今年の十二支「辰」が及ぼす作用は、土・木・水のそれぞれに対応する通変星が何なのかによって異なりますし、それらの通変星のそれぞれが喜神なのか忌神なのかによっても異なります。


また、命式において元々、土・木・水の各々の力が強いのか弱いのかによっても、辰の及ぼす影響の重大度が異なります。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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