心の叫び何にもいらないから、これ以上望まないから、助けて下さい。心の中で叫び、涙が溢れる。一度流した涙を止める術を見つけることなど出来なくて。けれど、誰にも泣いていることを気づかれたくなくて、口を抑え漏れる嗚咽を隠した。助けて助けて心は必死に叫び、続けているが心の叫びは誰にも気づかれないまま、一人うずくまって涙を流した。「おはようございます」元気な望美ちゃんの笑顔と声に何時もと同じ笑顔と返事を返した。心の叫びを隠したまま、私はまた運命の道を歩き続ける。