新たな年を迎える。
それはそれぞれの胸の中で選んだ誓いを強くする。
誰の胸の中にもある願い。
「貴方の願いは何ですか?」
人々の祝いの声を聞きながら弁慶は咲弥に尋ねた。
「なんだと思いますか?」
「おや?教えてはくれないのですか?」
「だって、言ってしまったら願いは叶わないもの」
微笑みながらの咲弥の言葉に弁慶は小さく肩をすくめて
抱き寄せ頬に唇を寄せる。
「願うことなら、貴方と一緒の願いがいいのですけれどね」
「きっと同じかもね」
「そうですか?」
「そうよ」
背伸びをして、額に口付け抱き合い
顔を見合わせる。
「「あけまして、おめでとう。今年も貴方の側にいさせてね」」
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あとがき
新年おめでとうございます。
今年も、この二人の物語を中心に書いていくと思われます。
飽きずに、そして見捨てずに。
今年も宜しくお願いします。