お願いだから 一人で背負わないで
お願いだから 一人で抱えてしまわないで
お願いだから
私は側にいるから
どんなことがあっても貴方の側に居るから
だから 私は貴方の運命を
貴方達の運命をすべて変えてみせる
望むのは
貴方の幸せ
望むのは
貴方達の笑顔
「変えてみせる・・・必ず運命を・・たとえ」
決意を胸に月を見上げる一人の女
同じ頃、女とは別の場所で一人の男が
橋の上で空に浮かんでいる月を見上げていた
顔は外套を被っていてよく見えない
「おい、行くぞ」
「ええ・・」
少し離れたところで一緒に来ていた男に呼ばれ
短く返事をし再び空を見上げた
「僕は・・・僕の選んだ道を進むたとえ」
「「贖罪を背負っても」」
二つの魂の言霊が交差する
違う空間 違う世界
二人は出会うはずがない
けれど 二人の想いが交差したとき
道が開かれる