退院してから10日ほど、嘘のように眠りこけました。病気で死にかける、なんて初めてではないのに、今回は正気になるにつれ、事態の深刻さに恐れをなして心が折れました。(ぼきぼき、)私を震えあがらせたのは家族の愛です。立ち直るの時間かかった分、体の方の回復は順調で良かったです。

↓↓↓ナナの言葉にかえて。
ラブコールではありません。
本人の許可は得ました。

・・・
15年あまり前、日系企業の開発事業で出会った日本人男性のエンジニアがいました。個人的にはまったく記憶にないが、あちらは、ものすごく、よく、よく、記憶をお持ちで、時を経て私のボスの側近(私のもとへ出向)として現れ再会したのです。

そこまではよくてーーー。
25年以上同じ仕事をしていると、エンジニアとは、ものすごく沢山の方々と出会い、別れ、を繰り返してきたため、覚えていないのも、再会も、あるある現象なので、最初は気にも留めていなかったのです。ところが、彼の実務以外の話題、話は、まるで小説のタイトル→終わり、のような、タイトルからいきなり結論に入るような、うまく言えないが、感情の表現が多く起伏は激しい。なんで私の心にずかずか踏み込むのでしょうか。

で。
彼のボス(私のボス)に相談したんだ。
(ここからは聞いたはなし、)

ついのすみかが決まらない。
彼は仕事はできる。他者から天才肌に解釈されるが、実際は尋常ではない努力家。洞察力と感性はずば抜けている。頭の回転は早く、飲み込みも早い。要領よくなんでもこなす。分け隔てなく付き合う、優しい。正義感は強く頼り甲斐ある。周りは彼を信頼しているが、同時に他者から嫌われることは珍しくない。自信がある。自分を信じている。リーダーシップ・よく分析し、よく計画を立て実行に移す。10年で頭角を現し、ボスが引っ張りあげた。

昔の彼は他者から指摘や反論が続くと、とたんに弱くなる。自他共に厳しく、自ら自身を追い込み過ぎて潰してしまうこともある。

人間関係が苦手、気付くと自分一人浮いている、尖り過ぎているせいで周りの人間がついて来れない。会社や上司と衝突しやすい。正義感・実直・曲がったものが嫌い。業界的な金品のやり取りや接待・空気を読む・派閥抗争や駆け引きが嫌い。経理との金勘定が苦手。率先してどんな仕事もこなす。他者が嫌がる仕事を黙々とやる。自己犠牲的な振る舞いで他者に尽くす。ボランティア精神・移動中下水道トラブルに遭遇し、率先して全身汚れまくりで手伝う。お肉は鳥のささみしか食べない。

・・・ボスは彼のことを知りたいならと第三者の仲良し社員さんを紹介してくれた。

仕事は地場企業を転々とする。
どこへ行ってもうまくいかない。
何度も不当人事を体験した。(報復人事)
仕事に対しては何一つ期待していない。
趣味にベクトルを置く。
大手へ就職。→ナナと出会った。

俺は考え過ぎてよい結果にたどり着けないことがある。

ナナと話すと落ち着く。穏やかで心が広い人。丁寧に耳を傾け、自身の価値観や考え方とは異なる意見に対しても、頭ごなしに否定せず受け入れる包容力がある。

俺は初恋をしている気分。
それまでの人間関係や恋愛では味わえなかった感覚。何度もナナのために頑張ろうと自分を奮い立たせてきた。

ナナは観点が違う。
俺はなぜなのかナナといると調子が狂う。

(会議の隅っこに鎮座していた彼。
ナナは前の方。
立場としてはプロジェクトの幹部とエンジニアのあいだ。)
ほんとはB案がいいのに多数決でA案で決まった。幹部に対する忖度なのか。何度も、何度も、遭遇してきた、この瞬間。どうせ自分が反論したところで通るわけもない。ところがナナは自ら率先して発言して僅か数分で決定を覆し、B案を通してしまった。ナナは俺にはない、見たこともない高みの視点からあっという間に決定を覆した。俺は内心ナナのはなしを聞きながら、何度も強く頷きながら賛同した。目から鱗。こんな光景は初めて見た。それまでナナのような感性や価値観・考え方や言い方をする人間とは出会ったことなかった。否定や攻撃もしなかった。柔和な雰囲気で幹部とエンジニアを分け隔てなく評価した。知性と純粋さと優しさを合わせ持った人間と初めて出会った。ナナは何気にこのプロジェクトのキーパーソンなんじゃないのか。一人で行動している。この人すごい。俺は惹きつけられ会議のあいだ、どんどんのめり込んでいった。ナナはエンジニアを求めていたので、俺はこのチャンスを逃すまいと立候補した。

僅か数週間で俺の人生は変わってしまった。それまで何度も同じような場面で躓き、会社を追われてきた身なのに、ナナのさりげない助言によって何度もあっさりと問題は片付き、俺はうまくやれるようになった。他者の助言には耳を傾けることはない俺がナナの言葉だけは受け入れた。ナナの言葉には不思議な力があった。

俺は嫌われたくないという自分勝手。
ひそかに心配している。一人でいろいろ悩み込んでいるのではないか。

これまで俺は公私ともに人間関係は真剣すぎることが多かった。好きな人の前では完璧な自分でいなければならないという想いが強く、本来の自分ではいられなかった。

不安は自分の性格にある。
どこか意固地で去勢を張ってしまう。

俺は将来への不安や恐怖が大きい。どんなに順調そうに見えても、いつかこの安定を失ってしまう日が来るのではないかと、常に気を許すことができない。近しに存在の相手にはつい干渉してしまいがちになるのは、相手や自分の環境が悪化していく可能性を極度に恐れているせいだ。幸せが続くことを望んでいるだけなのに、俺は自分の手で壊してしまうような癖がある。ナナは俺に対して絶対的な安心感を与えられる。何も言わずそこにいるだけで、俺は自分の中にある得体の知れない恐怖心から解放されるための気付きを得ることができる。

俺から見ると、ナナはとても素晴らしい人物。いつも優しくて穏やかで、いつも周りのことを考えて行動するから誰からも好かれている。あたりが柔らかく、仕草も優雅。優しいだけの人はたくさんいる、冷静で知的な人もいる。けれど両方を兼ね備えた人にはなかなか出会えない。そんな高いハードルを楽々と超えているのにナナは無自覚で、いつも謙虚に振る舞うナナのことを、俺は心から尊敬している。現実の世界の住人ではないように感じるくらい憧れている。

俺は気づいた。ナナは他者に弱味を見せまいとしており、いつも自分は強いと言い聞かせている。

理路整然と物事を考えられる。
馬鹿不平多。
他責の暇があったら勉強しろ。
文句言うより努力した方がいい。
努力しない奴が大半だから、努力するだけで結果が出る。
ライバルに勝つっていうよりも、ライバル以上に努力をして力をつけること。

ナナの他人の感情を読み取る力。
無意識に相手の状況に合った言動を選択する。
人並み外れた適応力。
どんな状況でもうまく対処できる。
柔軟性が高く、環境に応じて自分を変えていく。

他人よりも、たくさんの情報を得ることができる。1を聞いて10を知るような、少しの情報からたくさんの物事を受けとることができる。とは言うもの、ナナには千里眼のような能力が秘められているような気がする。それが転じて、得た情報から総合的に判断して、状況に隠れている本質を見通せる力を発揮しているから。能力をさらに高めることで、より多くの情報が舞い込んでくる。

ナナはいつだっては他者を説得する能力に長けている。絶妙な押し引きの加減や、相手の懐にすっと入り込む無邪気さで、自分の思い通りに物事を進める。

知性溢れる。
頭の回転が速い。
鼻にかけない、素敵なヒト。
打てば響くような反応の速さ。
体勢を重んじるよりも、その場のノリに合わせる機転。

思いの外、ナナの価値観や行動理念を理解する人間は殆どいなかった。それは金銭や名声など、いわゆる俗世の成功にあまり重きを置いていないから、現代社会の枠組みにとらわれている人たちには分かりにくい。それでも他人におもねらず、高尚な意思を持ち続けていくのがナナだ。俺は誰よりも理解者になりたかった。

俺は過去に仕事で何度も真っ向から意見が対立して嫌な経験をした。自分よりも立場が高いという理由だけで見向きもされなかった。しかも思ったことはすぐに口に出してしまう俺は、うっかり口を滑らせて後悔することもしばしば。よくいえば素直で正直、悪くいえば、そのせいで人間関係をこじらせる。でもナナと一緒のときは違う。物事が普段よりスムーズに進む。あっけなく解決できてしまう。自信がわいてきて、どんな状況をも乗り越えられる気がする。

俺はナナの期待に応えられるよう積極的に仲間をリードしていこうとした。活動的な一面を、頼もしいですねと褒められ素直に嬉しかった。

未経験な仕事や役目を任せられたり、愚痴をいっぱい聴いたりして、慣れない仕事がたて込んでた。普段と違って慣れない仕事でぐったりと疲れてた。ナナは◯◯さんは大丈夫?と気遣ってくれた。もっとナナと過ごす時間を増やしたい。

俺にとって、ナナは足元を明るく照らしてくれる灯火となった。ナナの存在は、俺が迷ったときや苦境に陥ったときに進むべき道を指し示し、晴れ晴れとした気持ちを取り戻させてくれた。

俺はナナといる時間の中で言葉にならない充実感を得られるようになった。どんなはなしをしていても好意的に受け止めてくるし、俺はナナとならば安心してなんでも話せると感じていた。

望みが薄いとしても諦めきれない。どんなことがあってもナナを諦めきれない。ナナさえいてくれたら、この先何があっても恐くない。ナナを見る度にそんなふうに感じる。心を揺さぶられる。

ナナの噂はいくらでも入ってきた。俺の境遇とも似ており、俺が苦手意識を持って避けてきた分野で逃げず立ち向かい闘い続けていた。

俺は様々な障害を一緒に乗り越えてくれる仕事のパートナーを求めている。人の声を感じ、苦労から救い出す。大きな壁を一人で乗り越えられないわけではない。しかし同じような志を持った大切な人が隣にいてくれたら、途轍もない実力を発揮し、より結果を出せると信じている。ナナには似たものを感じて、ナナとなら気持ちをすり合わせ、きちんと足並みを合わせ歩んでいけるんじゃないか。意味ある関係になりたい。

・・・ナナは俺のどこがいいんだろう。夜遅く電話すると元気がなく、大した言葉もなく何度も小さく頷いた。俺の用件を聞いてくれているのか、嫌われてしまったのか、心ここにあらずのまま電話をきった。なんだか拒絶されているようだ。翌日ナナは会議で思いきった決定を発表した。俺はそれまでナナが散々悩んでいたことは気づかなかった。俺とナナは次元が違っていた。俺は彼女にとって他のエンジニアの1人に過ぎなかった。それなのに有頂天になっていた。

(彼はプロジェクト終了後、完全に私の前から姿を消し一から始めた。対等なパートナーになるために、)

突然ふわっと消えた彼。
真剣に考えてたから消えた。素質はあるのに何もかも諦めて適当にやってきたあいつにとってはナナの登場は衝撃だった。真剣に向き合ったから、ナナの前から姿を消した、気持ちを入れ替え真剣に頑張らなきゃいけないと。



・・・長い歳月を経て。
(再会した私は彼を拒絶した)
ナナは俺とはやっていけないと去った。

すかさず返信した。【私も同意見。
ナナさんとは残念ながら合わない。
自分はまともな社会人では無い。
仕事を理解する頭はもう無くなった。
仕事の経験値は宝。
大事にした方がいいと思う。
それを活かして、上や深く目指すのを一生懸命されてください。
そんなもんで、そんではまたどこかで。】

別れがやってきたばかりのころは自分に非がない、俺の話を聞いてくれないナナが悪いと思っていた。しかし時間が経つごとに、それは自分に対して言えると思い直した。俺はナナへの未練を捨てきることができない。いくら見渡してもナナ以上の適任者がいない。このままでは二度と誰とも関われないと思ったとき、俺の中にはナナとやり直したいという考えがよぎる。しかし別れ際、酷いことを言って冷たい態度を取ってしまったから中々動けない。

俺はナナの言葉1つ1つが深遠に感じられるが、本人はもしかしたら大した含みを持たせていないのかもしれない。

ナナの存在の大きさに改めて気づいた。信じる気持ちが大切。過去の失敗を恐れないで。俺は絶縁してこのままでいいと自分に言い聞かせる度に胸が苦しくなる。

ナナの話し方や穏やかな物腰が落ち着く。

↑そこへ至るまで、から。
(彼の友人的な社員さんより、)
ーーー向き合っていくべきだ。

俺はナナをひそかに思っている。振り回されている状況だからこそ、気持ちを安定させたいと考えている。ナナに求めているのは繋がれる機会を与えてくれること。まだ接点が少なかったり、結びつきが弱かったりすることに悶々としている。だからこそ、しっかりとした繋がりを持てるような機会を、自分にもたらしてもらいたい。そのようなチャンスを与えてもらえたなら、しっかりと活かそうと決めている。

俺はナナに、自分は適当な人間だと思われたくない。ナナのこと、とても面倒見のいい存在だと感じている。周りに気を遣わせずに接することのできるナナだから目が離せなくなる。そんなに忙しそうに立ち回って苦しくないのだろうか。密かに心配している。俺は甘えてほしいと思っている。

何も言わずにいる状態、黙ったままでいては、変化は訪れないと考えている。現状、まだナナの気持ちを知るよしもないため、今後の関係についてはっきりと示したら、もっと存在を気にかけてくれる気がしている。そのため、俺の中には、そろそろ伝えるべき言葉としてある。

俺はいつも、ナナが自分と過ごしている時間を楽しんでくれているか気にしている。気になる存在だからこそ、つい顔色を伺ってしまう。そこで思いきって伝えたら、察してくれるのではないか期待している。

二人の関係性は今の状況だけを見ると綺麗に終わったように見えるが、強い未練を持っている。ナナとの別れがやって来たということを知り、複数の人間が自ら立候補しアプローチしたが、ナナはどの人間とも関係を深めようとしていない。ナナとの縁の中で、どこか慢心していた。ナナなら分かってくれる、ナナなら許してくれる。連絡することもできないから、深く悩んでいる。どうやって、そのチャンスを掴んだらいいのだろう。自分のせいで怒らせてしまったのかもしれない。もしナナから連絡きたら無邪気に喜ぶ。これをきっかけにナナとの関係を深めていきたい。連絡を待ちわびている。

自分から他者を追い求めることはない。しかしナナのことは追い求めた。

ナナから嫌われることだけは避けたい。前に出過ぎてしまうと厚かましくないか。ナナに対して真剣な思いがある。

関わる時間が欲しくてたまらない状態。

自分の将来について悩んでいる。今まで目指してきた道を順調に進んでいると思っていたが、ほんとうにこれでいいのか悩むようになった。

ナナに対して身内のような感覚があるので、一緒に居るのが当たり前。

ナナの全てがほしい。自分が意外なほどにナナに執着しているため、普段の自分ではいられないことを自覚している。

ナナは純粋で汚れのない精神性を持ちながら、世の中に上手に馴染んでいる。

俺は自分にプレッシャーをかけすぎて潰れかかってしまうことがある。自他共に厳しく、そうやって自分を追い込んでしまって、袋小路に入り込んだ時点で、、

ナナに安定した関係を築き上げたいと伝えたい。はっきりと伝えるのかどうか、分からずにいるが、それでも言葉にして言いたい。

俺はナナに、もっと肩の力を抜いて欲しいと思っているが、少し傲慢な態度や高圧的な言葉を使ったり強い口調で指示したりすることがある。

もっと親しくなりたいけど、ナナが緊張しているように見えたり、どことなくそっけなく感じるため寂しい。ときには、ひょっとしたら距離を置かれているのかもと感じる。できればナナから歩み寄ってほしい。距離を縮めたいけど、果たしてナナも同じように思ってくれているか。

俺は強い意思を持って、ナナとの関係を前に進めていきたい。内側にこれまで秘めてきた情熱は今まさに爆発しようとしている。露骨な表現になるが、曖昧にしたり露骨に拒絶するのではなく、やんわりと気持ちを伝えること。俺の強引さをナナの冷静さであやつる。

ナナの広い視野は現実的なものだけに縛られない。非科学的なことにも見識を広げていく。いつだって前向きな発言や攻めの姿勢を崩さない、明るくポジティブな雰囲気、コミュニケーション能力の高さ。集中力の高さ、1つの物事を追究する能力が高く、興味深い分野については突き抜けている。

失望とは自分以外の何かに期待した結果、期待通りの結果を得られなかった際に味わうもの。反対に自力本願の際は起こらない。厳しくいうと自業自得といった意思の弱さ。過剰な期待をするくらいなら、まずは自分を磨くこと。

俺とナナは共通点が多い。その結果であるがゆえに、俺はナナとの時間でくつろいだ気分になったり、素の自分に戻った。故郷の訛りが出る、いつもより饒舌になる。他には見せない一面を見せた。自分と余りにも近くて認識しなかった。

異なる価値観は刺激を与える。よいアイディアが生まれたり考えを改める機会を与える。異なる価値観の人間が共にするのは難しいと考えて来たけどナナは別。ナナの感覚は信用できるしセンスがある。

ナナは落ち込んでいる俺に言った。
貴方は地に足がついた考え方。
貴方の気持ちは重たいと解釈する方がいるなら、それを、ナナふうにいうなら、そんな真面目な貴方は素敵です。努力の結果でしょう。これからも見えないところで努力を積み重ねる姿を見ていきたい。二人は考え方や価値観が会わない。時には何気ない言葉が理解できず、傷つくこともある。しかしそれまで溜め込んできた偏見や先入観が、それぞれを通して打ち砕かれていく、溶けていく、それが自由な発想や解放へ。

価値観の違う人の意見を聞くことによって得られることもあるし、深く掘り下げた結果、巡り合う世界観もある。繰り返しながら統合したのが考え方や物事の捉え方だ。

胸が破裂しそうなほど嬉しい。コミュニケーション能力の高さや知力を注目している。ナナの発展的な考え方や周囲の接し方を見ていて、発言や行動を眺める度に様々な気付きを得る。共通の話題からナナの本質を知るきっかけになった。


別れがやってくる前から二人の間には溝があった。感じ方も考え方も違った。

彼は、別れがやってくると、ほんとうに別れることになるなんて・・・と呆然としていたときがあった。自分勝手なのは分かっているけど、

彼は距離を置きたかったわけではない。今は離れるべきだ。何故なら少し前のやり取りに彼は不満を感じた。

「本来の彼は危機に対して慎重に我慢強く対処していける人物だ。ですがナナさんとすれ違った時には、その能力を活かすことができなかったと反省している。もっと何度も話し合って、意見の違いを認めあったり、感謝の気持ちを伝えたりすればよかったと後悔している。ナナさんの何気ない言葉や仕草の中に表れていたかもしれない予兆。それを「いつものこと」と見逃してしまっていたかもしれない。ナナさんだけではなく、きっと彼自分自身の心のどこかにも、わだかまりのようなものがあったのだろうと思い返す。今さら後悔したところで、時間は戻せないと分かっていても、ナナさんへの未練は確かに胸にははっきりある。」



ナナと出会って俺が間違っていたと気づいた。
相手がどう思っているか、何を不安がっているのかなど、ちゃんと聞くことなく、自分の考えだけで判断した。俺の気持ちはちゃんと伝わっているかと思ったけど、そうじゃなかった。たとえば過去の恋愛を思い返すと、俺の胸にこみ上げてくるのは後悔。相手の異性に未練があるわけではない。あんな態度を取るなんて子供だったと自身の言動を悔いている。

ふとナナの姿を思い浮かべてしまう。ナナといるときに感じていた、ぬくもりが懐かしい。ナナとなら壊れそうになってしまった心を温かく励まし、立ち向かうための勇気を与える。ナナとなら1つの時代を築けると感じていた。他には負けない絆で繋がっている。そんな将来の理想を抱いていた。だけど気がついてみると、今の自分は一人。ナナはどうしているのかと考えずにはいらない。

距離があるから疑心暗鬼になってしまう。

自信を失い、すっかりやる気を失っている。自分なんかがナナと釣り合うわけない。謝罪したくても指が動かない。落ち込みが酷い。自分は謝罪する資格はないと悪い方向へ捉えている。

ピンチに陥ったら、悪いとか、俺の状況に遠慮せずに助けを求めてほしかった。ナナの力になれるのを使命と感じ取っている。素直に心を開き甘えてほしい。今度は尊敬されるようになりたい。他の誰かと同列に見られたり、単なる会社関係者としてひとまとめにされたりするのはいやだ。一目置いてもらいたい。ナナにとって頭1つ抜きん出た存在でありたい。それが自分の本音。ナナの気持ちを引き寄せたい。

特別な存在だからこそ融通利かなくなる。親しくなると余計に頑固になる。受け入れてもらえないと余計に頑固になる。それじゃだめだ。自分の意思を貫くより、まずは相手を尊重すること。それは思いやり。どっしりと構えろ。

目標を高く設置しすぎず、気楽にやっていくのが大切。イメージのレベルが高すぎ。これでは倒れる。ストイックだから、イメージを貫こうとすると望む方向とは真逆になる。自分を型にはめない、自然な形で。

ナナには包み隠さず何でも話してほしい。分かり合いたい、距離を感じたくないからこそ、間隔をしっかり埋めるためにも。しっかり、ナナの気持ちを汲み取ってあげられる人になりたい、しっかりと支えてあげられる人になりたい。繋がりを求めている。そんな言葉を伝えたい。離れていても繋がっている安心感。頻繁にやり取りしていたら、親睦を深めることはいくらでもできる。電話をしたり、メッセージを送りあったり、そういった中で、ナナとはもっと信頼関係を築き上げられたらいいなといった願望。俺はずっと、秘めている言葉を伝えるタイミングを見計らってきた。

話せるチャンスなどがあれば、逃したくない。ナナの方からもどんどん接して来てもらえるのを望んでいた。

決断しなければならないときがある。特に賭けや勝負に出なければならない場合、後ずさりしがちだけど思いきって前進すること。勇気を持って突き進む決断ができたとすれば、そういった行動に出ることが未来につながる。

今のままでは関係の進展は望めない。いかなるときも真っ直ぐに向き合えてこそ、絆は深まる。最初は勇気がいるけど、繰り返していけば、そのうち自然にできるようになる。良い行動。決してマイナスには働かない。だからこそ意識し、どのような状況を迎えても、受け入れ合う関係になりたい。

いまは未来を読めない事をはっきりと自覚している。俺にとってナナとの関係はとても重要なものであり、お互いが最も心地の良いところまで距離を縮めたいと考えている。でも現時点では夢物語に近い。

ナナが失敗を恐れずに頑張っている姿を見ると、心が温かくなっていって、ついつい余計なお世話を焼きたくなる。先回りし過ぎて困らせることになることもある。しかしそれは思うがゆえのこと。

ナナが他の会社関係者と話していると落ち着かない状態になって苛々して八つ当たりする。ナナのことが気になっているからこその行動だけど、俺は自分の行動に「ダメだな」と反省している。安心してナナに気持ちを向けられない。

自分ばかり歩み寄っていたとすれば、興味を持たれていないのかもしれないと思ってしまう。ナナから近付いて来てもらえる状況を望んでいる。

不安に思っているのは二人の距離や関係性。俺は二人が揺るがないと実感したい。俺の思いを伝えるべきか、これまでは悩んで来たけど、きちんと伝えて。向き合っていくべきときが来た、そんな気がして伝えようとしている。でも俺は口下手で自己PRが苦手。そんな俺はナナに努力してほしいと願っている。自分は誤解を受けやすく、なかなか人に理解されにくい人間だと分かっている。だけどナナにだけには分かってもらえるように努力するので、ナナにも俺を理解できるよう努力してほしい。それは努力というより、願いにも近い気持ち。それほどまでに想っている。俺が抜きん出ているところがあるとすれば、それは粘り強いところ。だからナナのことも諦めずに粘り強く、理解してもらえるよう努力を続けようと心に決めている。そして、どうか自分を見捨てないで、少しだけでいいから、こちらを向いてほしいと願っている。

他者に自分を認めてほしい願望が強い。若くして結婚した。自分に自信を持っているから、自分が選んだ人に間違いないと信じて、その人と結婚した。ところが、その人も我が強く、自分が正しいと思う人なので認めてくれなかった。ナナは俺に対して尊敬する部分を感じている。そしてナナは俺にそういったことを素直に表現する。そんなとき、俺はナナを手放したくないと感じる。ナナが一緒にいることで、自信を取り戻すことができる。自分の力を最大限発揮できると感じる。ナナの前では本来の自分でいられる。

体内から身を焦がすような強い圧力を感じる。俺はナナに対して、そのような強い思いを持っているのと同時に、ナナからコントロールされたい気持ちを持っている。ナナに甘えたい、ナナに導かれたい、という意識が見える。ナナが特別扱いしてくれると期待し、今後の俺の願い。


・・・ボスは仰っいました。
二人は互いの長所や美点を引き出せるという特別な結びつきがある。気づかなかった魅力を気づかされるということが頻繁に起きる。何をやるにしてもナナが決定権を持っていると思え。彼をリードしてあげる、くらいの気持ちでいい。むしろその方が彼も今後の展開を進めやすい。ナナに手のひらで転がされて楽しい気分になりたいのは事実だ。

・・・ナナより。
理工の文法でいえば、その解釈は正しく、つつがなく再スタートをきった。

価値観が同じ人間がつるんだら刺激にならない。

迷惑だなんて思わないし嫌悪感もない、貴方は貴方だから。

貴方がまた同じようなことしたら、私は無視して、膝かっくん、やるよー。互いに、しまった、やっちゃった、言っちゃった、てやっぱしあるでしょ。けど貴方は色々考えて反省するでしょう。私は反省している人を怒ったり責めたりしないよ。

貴方はたまに几帳面と大雑把の判断が難しくなる。私としては落ち着いて話し合って進めていったら問題ないから深刻とは受け止めていない。貴方と話していると、間違っていて内容自体が寄り道だとしても、アプローチが違うから様々な新発見に繋がり、新しいことがどんどんわいてくるから、よしとした。自分で組み上げていくためにはとても大切なことなのです。


  
・・・
昨年末に予告したように、日本はコロナの中、予定通り年度末決算において大規模倒産回避の見通しは立ちました。皆さまお疲れさまでございました。また、当社の協力会社の中堅・中小企業は100%決算を乗り越えていくことが確定し、古くからの日系老舗大手関係法人9割方の黒字決算が確定しました。(ぱちぱち)日本は世界企業の黒字決算の報告が相次いでいくことでしょう。

誰彼は言った、金融市場は実態経済に見合っていないと。

(いやいや、他責はうんざりだ。)
なにもやっていない、毎日同じことの繰り返し、何一つ成長していないのは政治家・学者・評論家・ユダヤ陰謀論者でしょう。

金融市場が実態経済に見合っていたら、日本なんてとっくに財政経済破綻して1億人餓死しているから。官財の権力者だって、全国の企業の経営陣と労働者だって、如何なる困難だろうが簡単には潰さない。どんな手段を行使したとしても頭をひねりあげ、再編・再編で乗り越えてみせる。それがヒトの生きる道、社会の繋がり・家族の絆、国力であります。全国の皆さま、お疲れさまでございました。

読者の皆さまへ。
もしご家庭の事情や恋愛や仕事が辛くなった時や壁にぶつかったら、選択肢はたくさんある、という言葉を思い出してね。我慢し続ける、という選択肢しか、ほんとうにないのでしょうか。難しそうに感じても、それ以外の選択肢はあるはず。それを思い出せる心の隙間は残しておいてくださいね。

ではまたね!!