『特撮大会40年』展 イベント | 特撮好み

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 イサオビルにて開催『特撮大会40年』展に行ってきた‼︎


 80年代に関西で行われた特撮映画オールナイト「特撮大会」が開催されて40年を祝した今回の企画。

展示は7月13日(水)から19日(火)までの期間でしたが、その間となる16日(土),17日(日)にはゲストを呼んでのイベントが開催。

 前にも触れた通り「特撮大会」についてはほとんど知らない身でありましたが、ゲストご登壇のイベントも大変興味があり参加して参りました。







 1日目。開演は13時30分頃から。


 目的のイベント会場は2階シアタースペース。

「『特撮大会40年』展」の展示会場の隣。受付に関しては3階のレガロカフェにて行われました。


 まずは「グリーンリボン賞傑作選上映会」。

数ある自主制作特撮映画が上映された「グリーンリボン賞」。今回はその上映された数ある作品の中から一部を厳選してのデジタル上映。

 短編,中編の作品を連続鑑賞後に司会の伊丹グリーンさんと伊丹ローズさんのコンビによる作品解説が挟まれて上映会は進行。
 上映会後半からは今回のゲストで「グリーンリボン賞」常連であった岡 秀樹監督と今井 聡監督も加わり当時の「グリーンリボン賞」の思い出や裏話など熱いトークが展開しました。
 「グリーンリボン賞」作品では「ドリーム戦隊 バービーV(FIVE)」などを監督、人形劇『かわいいジェニー』では助監督として作品に携わり、シュライヒ社の恐竜,動物フィギュアのPV動画の監督を務めた今井 聡監督(左)
 「グリーンリボン賞」作品では「学園セブン」などを監督、ウルトラ作品『ウルトラマンサーガ』で監督を務め、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』では脚本に携わった岡 秀樹監督(右)

↑司会の伊丹グリーンさん(左)と伊丹ローズさん(右)




 特撮映画に関わる事になる卵達を輩出した自主制作特撮映画上映会「グリーンリボン賞」。

今なら“YouTube”など広く手段が増えたものの、当時としては個人制作による映像作品を観てもらえる機会という事で貴重な場であり作品一挙上映という点では『鉄ドン』「全国自主怪獣映画選手権」と同系列…というかそれらの起源ともいうべき存在。現に『鉄ドン』参加者の中に「グリーンリボン賞」に参加してる方もチラホラいる。

 制作体制上、どれも予算的な側面シビアに出てしまってるものの80年代ならではの今じゃ到底出来ない内容なモノもあるがアイディアに富んだストーリー,演出,特撮技法の数々に幾多の特撮映画へのオマージュ,リスペクトが満載!まぁ一部そうでもない作品もあるが(大汗)

 何となくネット動画で本来あるべき映像作品の姿を思い起こさせたところ。

 80年代当時の人々による”特撮魂“を伺えました。


 ちなみに短編,中編と合わせて十数作品上映され、個人的に良かったと思えた作品は「第10回オープニング」「手作りのスターウォーズ」「埴輪男」「宇宙防衛軍ジェットマン」「竹下パフォーマンス•秘芸水戸黄門」「学園セブン」「ドリーム戦隊 バービーV(FIVE)」「国防挺身隊(第3話,第4話)」「明治天皇 宇宙の旅」です。あくまで個人的にですw




 上映会終了の後、受付の場でもあったレガロカフェを会場に『特撮大会40年』交流会も開催。

 会場内では「特撮大会」当時から『シン•ウルトラマン』などの今に至るまで特撮話が展開。

同窓会というべき(自分は違いますが(苦笑))楽しき特撮交流の場となりました。

↑ちなみにレガロカフェではコラボドリンクが発売

↑上映会前に購入、小豆の食感が個性的だった「GODZILLA珈琲」

↑1日目終わりのイサオビル







 2日目。開演は11時からで【第一部】【第二部】の二部構成となります。


 イベント会場は1日目と同じく2階シアタースペース。

 “三連休の日曜日”という事も有り1日目よりも人が来てた印象。というか予約連絡した時点で満席状態(汗)


 まずは【第一部】「懐かしの特撮映画覆面上映(16mmフィルム)豪華2本立て+おまけフィルム」。

 顔ジャワさん、ツッキーさん、ランチさんのトリオによる司会で【第一部】は進行。【第二部】からはランチさんが都合で抜けて顔ジャワさん,ツッキーさんのコンビで進行。

 上映作品は何なのかは覆面上映という事なので言いませんが状態はお世話にも良くない(大汗)

16mmフィルムなので退色や筋入れはともかく明らかに欠落してるシーンが多かったのと、おまけフィルムに関しては物語中頃でフィルムが終わって上映終了という…ある意味覆面ならではか?

だが一周回ってデジタル上映では真似できない、他では味わえない映画体験が出来ました(爆)

↑イサオビル代表井場 宏さん

↑左から司会の顔ジャワさん、ツッキーさん、ランチさん




 ちなみに【第一部】【第二部】の間の時間がほとんどなく昼間どう腹を満たす?という事で前日に交流会が行われたレガロカフェにて“おにぎり”が発売され、短い時間での昼間の腹に足しとなっておりました。

 続いて【第二部】「特撮大会40年を語る〜特撮大会ビギンズ〜幻のスライド上映40年振りの復活⁉︎」。

 前半は「特撮大会」の企画をした「伊福部昭友の会」の八朝 裕樹さんを招いて、80年代に伊福部昭さん宅で単独取材したという貴重な録画インタビューを当時の貴重な写真と共にスライド上映した後にトークショーが展開。

伊福部 昭さんに加え同じくゴジラ映画の音楽携わった佐藤 勝さんとの交流に教えと貴重な話が聞けました。


↑八朝氏による即興演奏!

 後半は伊丹グリーン•ローズ劇場で行われた「特撮大会記録映像集」が上映。

ニュースに取り上げられた際の「特撮大会」開催時の伊丹グリーン•ローズ劇場に豪華ゲストご来館時の貴重映像と80年代当時の「特撮大会」の熱気を見てとれました。

 上映後に改めてゲストの岡監督と今井監督が御登壇しての今回の総まとめ。

↑岸氏によるオークション復活!

 最後にイベントに参加,駆けつけた「特撮大会」に関わった方々が集結、御登壇して今回のイベントは終了。

 2日に渡って繰り広げられた濃厚な特撮イベントお疲れ様でした‼︎



 改めて客層を思うと「特撮大会」に関わった,通っていた人も多く同窓会的な側面が強かったな。ある意味自分はそこに迷い込んでしまったと言ったところか(苦笑)

故に他では味わえないモノだったものの、受付やイベント進行などもうちょい段取り良くやってほしかったトコはあったかも。

 だが当事者による「特撮大会」の証言からは展示品だけでは感じられない紛れもない当時の熱狂を肌で実感。

展示会場に続き「大怪獣大特撮大全集」だけでなく『鉄ドン』や関西地区の特撮層、更には今に至る日本特撮のルーツというべきモノを大いに感じられたイベントとなりました。